20年間続いたトークショーの終わり方が切なくて美しい
ゲイの権利を主張してきたアメリカの人気コメディアン、エレン・デジェネレスは今月、彼女の約20年にわたる昼間のトークショーを終えることを告げた。
2003年9月に始まったこの「エレン・デジェネレス・ショー」、当時はまだ放送中に「ゲイ」という言葉を使うことさえ禁じられていた。
エレンはその以前にすでにレズビアンとしてカミングアウトしていて、2008年にはパートナーで俳優のポーシャ・デ・ロッシと結婚している。けれどもポーシャのことを「妻」と呼ぶのは当時まだ難しい風潮だった。
「確かに妻とは言えなかったし、それはゲイの人々が結婚することは合法ではなかったから。そして今、私はいつも『妻』と呼んでいる」とデエレンは、俳優のポーシャ・デ・ロッシがスタジオの観客から見守る中、最後のトークショーを終えた。
その日は「フレンズ」で有名な、俳優のジェニファー・アニストンも駆けつけた。ジェニファーはこのトークショーの一番最初の放送の時にもゲストだった。エレンとジェニファーはこの20年間、お互いの友情を繋いできたのだった。
この最終回では、「思い出をありがとう」と書かれた別ドアマットを持って現れたジェニファー。彼女は20年前、ショーの初回にゲストとして呼ばれたとき、「ようこそ」と書書かれた玄関マットをエレンに渡したのだった。二人がそのドアマットの由来について明かした時、会場は感動の拍手を送った。
ゲイであろうとなかろうと、真の友情には関係がない。移り変わる人生の中で、お互いに支え合い、励まし合ってきたのだ。
20年前は、同性愛主義者に対して世の中の風はまだ冷たかった。その中にあってエレンは、自分たちの性に関するアイデンティティーを主張し、「自分らしく生きる」ことを訴え続けてきた。
ちょうど25年前、レズビアンが週に一度ゴールデンタイムにいることを望まなかったテレビ局は、その頃放送していたエレンの夜のドラマを中止した。そしてエレンは、『よし、じゃあ毎日昼間にいよう』と、お昼の時間のトークショーに移ったのだった。
コメディアン、俳優、プロデューサーのエレンは、次のキャリアの移行するのは容易ではないと言っている。それでもその揺るぎない態度は多くのファンを勝ち得てきた。
「もし私が過去19年間に何かをしてきたのなら、私はあなたが自分自身、あなたの本当の本当の自分になるように訴え続けてきた」とエレンはいう。「そして、もし誰かが、自分の性的アイデンティーをあなたに告げるほど勇敢であれば、たとえあなたがそのアイデンティティーのわけを理解できないとしても、彼らを十分に支える勇気を持って欲しい。あなたはその心を開くことによって、はるかに思いやりのある人になるでしょう、そして思いやりは世界をより良い場所にするものです」。
ちなみに「スクーンカップ 」はLGBTQにもサポートされている月経カップ。
月経カップを全ての女性に、とは言わずに、「スクーンカップ 」は「全ての生理ある人に」と言う。生理があるのは女性に限らない。自分で性のアイデンティティを選ぶという自由をサポートするブランドだ。
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