[.room](ドット・ルーム)

子供のとき、そして大人になっても、あなたの経験したことが「.(ドット)」になり、そのドットのつながりがあなたの表現になる。

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マガジン

  • 教育のあり方を身体に訊く

    人の身体の状態を手で触れることによって理解し、健康的な状態を目指し治療をする鍼灸師という仕事。人に触れ、会話を通じてみえてくる子ども時代の教育環境の大切さを綴ります。

  • 習い事の本質

    例えば絵画教室や造形教室などのアートの習い事。絵や造形の技術を習うだけじゃない、発想力や構成力、そして0からイメージを創り上げる力が身につく。そんな習い事をすることの本質的な意味を見つけていきます。

  • 学校・進路情報

    子どもたちが社会に出るころには今とは異なる社会になっています。そんな社会を生きる子どもたちの子ども時代を過ごす学校は変わるっていく必要があり、子ども自身も学校を選んでいく時代ではないでしょうか。

最近の記事

名古屋市高校入試改革なるか?

2月19日の中日新聞の市民版の記事 「高校入試 若者の本音」が掲載されていた。 記事の内容を箇条書きにすると… 名古屋市教育委員会が高校入試について高校生と意見交換会を開催 目的は、子どもの視点で高校入試制度のあり方や必要性を考えるため 河村市長は、成績や受験を苦に自殺する子どもが全国で後を絶たないことから、高校入試の廃止を訴えてい 参加者の高校入試に対してのポジティブな意見 しかし、ネガティブな印象を語るのが大半だった 高校生からの意見 坪田教育長は… 河

    • 自分を解き放て〜心地よい時間のため〜

      この記事は約4分で読めます。 1、心地よい時間“心地よい時間“とは、それぞれが「誰かの生活場面」のなかに生きる時間を意味するのではなく、「自分自身の現実」のなかで暮らす時間についてである。 人間は1人で生きられない。だから最低2人以上のコミュニティーに属する。そのコミュニティーにいるときに、自分らしく生き、“心地よい時間“を過ごすことができるか。 生まれた時は家族というコミュニティー。 そこでは私という「個人」と父母などの家族という「組織・グループ」が存在する。 人間

      • 遅れてしまった日本の教育

        時代は、society5.0。 society(ソサエティー)5.0とは、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステム社会 狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続く社会 1990年代のインターネット・携帯電話などから情報社会が始まり、2016年にsociety5.0が閣議で決定されるまで、わずか26年。それ以前の日本の工業社会は1

        • 未来の教育 〜タブレット、どう使う?〜

          デルタ株は若い世代に感染しやすく、学校は一人一台タブレットのGIGAスクール構想をさらに加速させられた。  しかし、このタブレットやスマホなどは、これからの教育で必要不可欠なものになる一方で、ご家庭においては、悩みのタネにもなっているのではないでしょうか。 未来の教育によって、子どもたちは、このデジタルデバイスをどのように利用することで、加速するデジタル社会において、やりがいのある仕事をし、さらにより良い社会をつくり、自分らしく生きられるようになるのか。 『2030年 

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        • 教育のあり方を身体に訊く
          2本
        • 習い事の本質
          4本
        • 学校・進路情報
          2本

        記事

          できるマインドセット

          「テストの点数がよくない!」 「宿題をしない!」 「片付けができない!」 「約束が守れない!」 などなど、子どものできていないところにばかり焦点を当てると、子どもは「自分はできない」というマインドセット(心構え)になってしまう。 そして、できることを期待されていると思い、本番で焦ってしまい、失敗。。。外から言われるだけでなく、自分でも「私・僕はできない」というマインドセットになってしまう。 親は子どもを気にするのは当然だ。そして毎日見ている。この繰り返し繰り返しと

          できるマインドセット

          時代に合った教育環境

          人は1人では生きていけない。だからといって集団になると自由がなくなりがち。 日本の子育て・教育の環境では、3歳から幼稚園・保育園で集団生活になる。それでもこのころはまだ自由がきく。 小学校に入ると、同い年の集団で、教室の席に座って、同じ方向を向いて、同じペースで授業を受ける。 この辺りから、どうも体も心も自由がきかなかくなり、整然としてそうなだけに、そこからはみ出すと目立ってしまって、いわゆる「同調圧力」を感じるのではないか。 しかし、急速に変化する時代・・・ そん

          時代に合った教育環境

          自由な人

          子育てにおいて、我が子があまりにも自由気ままな生活をしていて心配しない親は少ないだろう。 「自由」への憧れはありつつも、ある程度の制約の中での「自由」。つまり、「やることはやってね!」と。 1、義務教育の中の自由日本で生まれ育つという環境では、小学生以上になると「自由」というのは想像がつきにくい。 義務教育というのは、学校に行く「義務」という意味ではない。 しかし、どうしても「やることはやってね」というのは、「義務」を果たした上で、「自由」が保証される。 そのためその

          いろんなことをして出会った経験(中日新聞記事から)

          「自分なんかいない方がいいんじゃないか、と苦しく、つらかった」 ロボット開発研究者の吉藤オリィさんは、小学校5年から3年半の不登校を振り返る。 とにかく「孤独」だったという。 学校に行かなくなった当初は、親は世間体を気にして、なんとか学校に行くように言った。しかし、体調が悪くなるより、健康でいてくれた方が...と、無理強いしなくなった。 両親はいろんなことをさせてくれたそうだ。 ミニバスケットボール、ピアノ、体操教室、無人島のキャンプ...、その一つがロボットコンテ

          いろんなことをして出会った経験(中日新聞記事から)

          美しいもの、見つける

          現在上皇后となられた美智子様は、現天皇陛下の幼少の頃にこんなことを言っている。 「浩宮の人柄の中に、私でも習いたいというような、美しいものを見いだしています」 子どもは何を見ているのだろう? 1、美しさを見つけるのは本能?ある実験ではアルツハイマー病患者に対し、「数枚の絵をきれいだと思う順に並べて下さい」と指示して絵を並べさせた。 2週間後にもう一度絵を並べるように指示すると、患者はその絵を以前に見たことは忘れていても、2週間前と同じ順序で絵を並べたとのこと。 この

          美しいもの、見つける

          人生において大切なこと〜3歳の娘からの発見〜#2

          3歳になったばかりの娘は、最近、家族の顔を見るなり、「どっか、痛いところなーい?」と聞いてくる。 「わたし、お医者さんだもん」 当然3歳の娘には医者になるためには、医師国家試験に合格しなければなれないということはわからない。 しかし、誰かが痛いと言っているのに対して何かをしてあげたいという思いが湧くようだ。なにかの動画で観たのかわからないが、それと娘の中にあるなにものかが共鳴したことは間違いない。 簡単には治っちゃいけない。 「もう治った」と言っても、「まだ痛いの?」と

          人生において大切なこと〜3歳の娘からの発見〜#2

          音楽で自分を知り、人を知り、世界を知る〜音楽〜習いごと#4

          音楽の習いごとというと、ピアノ、バイオリンなどの楽器や、楽器を習う前の音感教育や、リズムに合わせて身体を動かして表現するリトミックというものが一般的です。 私も、そして私の子どもたちもそうですが、小学生になると、J-POPをはじめ様々な音楽を聴くようになります。また音楽を聴くと、リズムにのって踊りたくなったりもします。 音楽は文字通り「音」を「楽しむ」もので、何か奥深いものがありそうです。そして、音楽に親しみ、楽しみながら深く知っていくことで、人生が豊かになったり、学びや

          音楽で自分を知り、人を知り、世界を知る〜音楽〜習いごと#4

          すべての子どもはアーティスト〜絵画・造形〜習いごと#3

          「すべての子どもはアーティストである。問題なのは、どうすれば大人になったときにもアーティストのままでいでいられるかだ」(パブロ・ピカソ) ビジネスだろうと学問だろうと人生だろうと、「自分のものの見方」を持てる人こそが、結果を出したり、幸せを手にしたりしているのではないでしょうか? じっと動かない1枚の絵画を前にしてすら「自分なりの答え」をつくれない人が、激動する複雑な現実世界のなかで、果たしてなにかを生み出したりできるでしょうか? 『13歳からのアート思考』には、これか

          すべての子どもはアーティスト〜絵画・造形〜習いごと#3

          学校の中に社会を。当事者意識を持つ子どもたち〜OECD Education 2030〜

          OECD(経済協力開発機構)のプロジェクトで「2030年の未来を変えるために学校において児童・生徒の知識、スキル、姿勢、価値を学ぶシステムを定める」ことを目的に、現在横浜創英中学・高校の校長である工藤勇一さんがビデオメッセージを発していた。 最も重要なことは、 学校そのものが社会になる必要がある 「個人の幸せ」と「社会の幸せ」が成り立つ社会では、「対立・対話・合意」が重要です。 学校はそれをを学ぶ場所であり、それを実現する手段を見つけていきましょう。 そのためには子

          学校の中に社会を。当事者意識を持つ子どもたち〜OECD Education 2030〜

          ヤングケアラーの支援

          家族やきょうだいの世話を担う18歳未満の子ども「ヤングケアラー」の支援を目指すため、それらの子どもがいる家庭に対して、家事や子育てを支援する制度を整備する方針を固めた。 国の調査では、約17人に1人の中学生が「世話をしている家族がいる」としたそうだ。 ヤングケアラー潜在化しやすい。 子ども食堂という「地域交流の拠点」「子どもの貧困対策」を目的とした活動がある。小学生ぐらいまでの年齢なら、夕食時に親がいない時は、これらを利用するかもしれない。 しかし思春期の中学生にもなると

          ヤングケアラーの支援

          なってみる学び〜演劇〜習いごと#2

          子どもの頃の演劇というと、やはり1年に1回の学芸会 「台本があり、それぞれが自分の役の台詞を覚えて、みんなで大小道具を作ったり、それを場面ごとに配置したり、それで1つの劇の形にまとめて発表する」というものだった。 その中で、学芸会の「学び」とはなんだったのか? ・みんなで1つの出し物を創り上げる ・観客を前にして堂々と劇の役になって演技をする ・より高い完成度を目指す 少し考えてみたがあまり浮かばない。1年に1回の行事という感覚が強い。 こちらの本は、授業の中に演劇

          なってみる学び〜演劇〜習いごと#2

          『ミライの授業』

          たとえ何歳であろうと、未来をあきらめることは許されないし、わたし自身が未来を信じているからだ。 14歳のきみたちには、未来がある。可能性がある。 そしてかつて14歳だった大人たちには、知識がある。経験がある。もう一度人生を選びなおすだけの、時間も残されている。50歳を過ぎて天空を見上げた伊能忠敬を、60歳を過ぎて国際問題の最前線に身を置いた緒方貞子さんを、思い出してほしい。 たった一度しかない人生は、今日という日を境に変えることができるのだ。 さあ、本を閉じ、顔を上げて前