時代に合った教育環境
人は1人では生きていけない。だからといって集団になると自由がなくなりがち。
日本の子育て・教育の環境では、3歳から幼稚園・保育園で集団生活になる。それでもこのころはまだ自由がきく。
小学校に入ると、同い年の集団で、教室の席に座って、同じ方向を向いて、同じペースで授業を受ける。
この辺りから、どうも体も心も自由がきかなかくなり、整然としてそうなだけに、そこからはみ出すと目立ってしまって、いわゆる「同調圧力」を感じるのではないか。
しかし、急速に変化する時代・・・
そんな時代を生きる子どもたちに、同調圧力にとらわれず、みずから課題を設けて探究する力を身につけてほしいと、科学技術と教育、産業に関わる3つの省庁の審議会の委員で作るワーキンググループが初めて発足し、横断的に議論を進めることになった。
人間には「承認の欲求」があるし、「競争心」もある。
だからこそ出る杭は打たれやすいが、出る杭をさらに打ちやすくしてしまっている日本の社会のシステム、特に子どもたちの教育の環境は、今後さらに変化する世界を考えると、まず変えていく必要がある。