私とあなたと冬空と
寒く雪も降り始めるだろうと思ったある日、人間が倒れていた。他の人間はその人間を無視して歩いていたが私にはその人間を無視することは出来なかった。私は力の限り人間を引っ張った。だが小さい私が精一杯体で引っ張った所で動くはずもなかった。いつもはみんなで行動していたのに、今日に限ってなぜ離れてしまったのだろう。考えるのをやめ全力で私はみんなを探しに行った。程なくしてみんな見つかったが戻ってくると人間は冷たくなっていた。
「人間なんでこんなもんさ」
とみんなをまとめるリーダーのような存