TECH.C.札幌 ライトノベル&シナリオライターコースのマガジンです。学生作品やコンテスト情報、地元札幌のイベント情報などを発信していきます!【毎週月曜日更新】
札幌デザイン&テクノロジー専門学校・ノベルコースによる学園祭用マガジンです。6月10日、11日にリレー小説を投稿する予定です!
we areの水平思考ゲーム用答え掲載マガジンです
問題 ある女性が男性に水の入ったコップを差し出すと、男性は激怒し女性を怒鳴りつけた。それはなぜ? 回答はこちら ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 回答 男性は日本に初めて来た語学教師で、女性が水道水をそのままコップに注いだのを見ていた。 男性の国では水道水を煮沸せず飲むと命に関わるため、男性は激怒し女性を怒鳴りつけた。
眠りとは、自由であるべきだ。 眼下に広がる光景を前に、私は切に願う。どうか、自由たれ、と。 湯気立つ珈琲を嗜み、ガラス越しに一望できる大量の培養カプセル。ただでさえ無機質な空間、白一色の施設がさらにそれを引き立てている。 そしてカプセルに囚われた無数のクローン、その光景はまさに悪趣味である、と。感情が希薄な私でさえそう思う程だ。 「異常は無いかね。助手」 「異常ありません。博士」 無機質に、ただ簡潔に。無機質な空間で、指定された時刻に指定された内容の確認を忠実に行う。
「アルデン粒子濃度レベル二、月面官制局へのコール開始……。月面基地からのコールバックを確認。司令官、入港許可が下りました」 まったく、どいつもこいつも、司令官司令官煩いんだよ。 「ああ、分かった」 怠さを隠すことなく存分に部下へとアピールしつつ、これまた面倒臭さ全開で無線を開いて彼は話し出す。 「全艦、ワープ用意並びに第三種戦闘配置を継続せよ」 本当に、どうしてこうなった、と。彼は心底これまで行いに後悔する。 何故、どうして自分がこんな船に乗って宇宙を漂わなければなら
「神は仰られて……」 「黙らんか! この異端者がっ」 「異端者だと!? 貴様は唯一にして崇高なる我らが父。全なる主を愚弄するというのか!」 「貴様ら心卑しき者の偽られし神など……」 俺は、眼前で繰り広げられるソレを前に心の底から思った。 どうしてこうなった、と。 「主は申し上げられてい……」 ここはテレビ局の控室であるはずだ。なのに何故? 宣教師二人が疑似宗教戦争をしているのか? 俺は甚だ疑問でならない。 「異端を神と奉るか! 無法者がっ」 尤も、これは宗教戦争そのも
「伏せろっ!」 いつもの様に現実から目を背ける俺は、塹壕の片隅で頭を抱えて戦友と仲良く縮こまっていた。 フィッシュ&チップス共の脂ぎった曳火砲撃に曝され続けて早二時間。 空中で炸裂したソレからまき散らされる鋭い衣に怯え、そろそろ胃袋の限界だと嘆く俺たちドイツ軍だが、奴らときたら今日は一段とサービス精神に磨きがかかっているらしい。 ラストオーダーはとうの昔に過ぎているのというのに、まったく勘弁願いたい所だが奴らは脳味噌と味覚がおかし
三題噺、二人称。狸・お一人様・雪 とある休日の朝。貴方は目が覚めると体に違和感を覚えました。 どう見ても体毛で覆われた両手らしき両足。それに加えて、今までに経験したことない感触に混乱しつつ貴方はそれを動かしました。 もふ、と。その瞬間に体に触れる柔らかな感触。貴方は混乱しつつ違和感の方へ首を動かすと、そこにあるのは尻尾。ふわふわと柔らかな毛に包まれた尻尾がありました。 一瞬思考が停止したことで平常心を取り戻した貴方は、四足歩行で部屋にある姿見へと向かいました。それは
いおり 「トリックアートリートォー! お菓子くれなきゃ悪戯しちゃうぞぉ~!グヘヘ」 なづな 「いきなりどうしやがりやがった、です? とうとう頭の病気でも患いやがったですか?」 いおり 「んもぉ~、ひっどいなー。とりあえずお菓子は? 持ってる、持ってない?」 なづな 「んなもん、持ってるわけねぇ~です」 いおり 「それじゃ、悪戯しちゃうぞ~」 なづな 「鬱陶しい……です」 いおり 「いたたたたた、いたい、痛いって! ごめんて! だからさ、謝るからさっ! 本気で髪引っ
「我らは敬虔なる神の信徒である。神の名のもと、侵略者どもを殺せ!」 一人の男が声高に叫ぶと、周囲の集団がそれに呼応して雄叫びを上げる。手を振り上げ、天に向けられた銃口は、さながら神に対する冒涜とも取れる、と。ただの一般人に過ぎない俺は無力な自分を恨みながらも、そう思った。 俺は今年で一六歳になり、高等教育を受けられる年齢にあるはずだった。だがこの街に存在した高等学校とやらは、すでに爆撃により灰燼と化した。 彼らは言った『我々が勝利した暁には、信徒たる諸君には安寧が訪れる
遠方から大地を揺らす砲声をお供に、乗り心地が最悪なトラックの荷台で揺られること数日。俺は故郷から遠く離れ、内地でも地獄と噂される東方へと配属され移動している。軍学校の訓練課程を修了してすらいない俺ですら、引きずり出される祖国の惨状に酷く絶望しつつ、輸送されている訳なのだが。 とうとう訓練中の予備兵力すら根こそぎ引っ張り出し、前線へ投入するに至った祖国の惨状に加え、内地には地獄でお馴染み東方戦線への配属と来た日には、悲観するなというのは無理な話だろう。 今直ぐに故郷に帰り
銃なんて全て無くなってしまえばいい。 今日もそんな理想を胸に抱きながら、何も変わる事のない。変える事の出来ない日常は続いていく。 四年前のあの日以来、私は銃が嫌いだ。 当時私は十一歳だった。浪費癖のある母と父の怒鳴り声が毎日の様に響く騒がしい日々。ただ、私にとってはそれが普通で、ずっとこの日々が続くと信じていた。 だけどある日、母が父との喧嘩の末に家を出て行き、あまり顔を合わせることのない父と二人になった。 後に聞いた話によると、クスリに手を出していた
ある日の朝、清々しいほど晴天の空の下、制服に身を包んだ少女が憂鬱な眼差しで空を見上げていた。その先には翼を羽ばたき、悠々と空を翔る鳥が一羽。それを彼女は羨望の眼差しで見上げていた。 優雅に空を舞う鳥はその場を飛び去り、視線を戻した彼女は歩みを始める。 悲し気な表情を浮かべる彼女は、重々しい足取りでいつものように、いつもの道を通り、学校へ向かう。角を曲がいつもの様に学校が見え、いつものように校門から玄関へ、玄関から教室へ移動する。 そして、机に着くと落書きされゴミが詰ま
何故、俺は吹雪の中カボチャを被り、只一人で寂しく歩いているのだろうか。肩とカボチャヘッドに積もった雪を振り落としながら、切に思う。 折角の冬至にランタンでも作ろうと、近所のスーパーに行き刳り貫かれたカボチャを買うまでは良かった。 ただ、帰ろうと思った途端に吹雪になるとは……。流石試された大地、極寒の北海道。 頭に積もる雪、寒いというか痛い耳や顔はさすがに生粋の道産子でも耐えがたい物がある。そこで、さっき購入したカボチャを被ってみたが……、意外と快適なものだ。少なくとも耳
「朝だ、さっさと起きろ‼」 怒声が一帯に響き、俺は睡眠から目覚めた。同時にカンカンカン、と金属を棒で叩く甲高い音が響き、最悪な一日の始まりを告げる。 いつもの様に耳を塞ぎベッドから起き上がる。毎度の事ながら、最悪の寝覚めだ。 そっと立ち上がり、臭い部屋を後にして食堂へ向かい、いつもの麦飯に梅干し、塩辛い味噌汁としけた飯を貪る。 飯を食い終わると重い腰を上げ、死んだ目の同僚たちと外へ向かう。 いっそ死んだ方がマシだ。そんな風に思うこともあるが、そんな勇気は俺にはない。ただ、生き
地球上の生物が肥大化するようになってから数年、人類がようやく変化した環境に適応してきた。 始めは、アリやクモと言った生物突然巨大化し、地上に溢れるなんて訳の分からない状況だったが、今は何とか立て直している。 人間も例外ではなく、時々肥大化しては駆除されているのが現状だが、いまだに巨大化の謎が解明できていない。 そうして今日もまた、巨大化したタコが陸近海にいるらしい。 まったく、世の中どうなってるんだか……。
憂鬱でつまらない、今日この頃。 大学に入れば何か変わるだろう、そう考えていたが何一つとして変化がない。 強いて上げるのであれば、暇な時間ができたくらいだろうか。だがやることも無い。 そんな考えの中、今日も僕の変わらない日常が続いていく。 だが、刺激が欲しかったのだ。 だからだろうか、今日の僕は違う道を通おることにした。 そこで目に着いたのが宝くじだ、そっと財布を取り出し2枚ほど購入する。 こんな僕に神が憐れんだのか、1枚が当たり、2万程儲かった。 そういえば、一人暮らし
「遅いですよ、先輩!!」 上履を履き替え外に出ると、そこには如何にも「待ってましたと」言わんばかりの後輩がいた。 「女の子待たせるとか最低じゃないですか?」 「何も聞いてないんだけど……」 俺はその場で立ち止まり、目線を逸らして頭を掻く。 「細かい事は気にしな~い!」 そういう後輩を尻目に、俺は歩き始めた。 「ちょ、無視しないで」 慌てて速足で追いつく後輩、俺は少し歩行速度を落とした。 ここ最近、下校時刻になると後輩の長瀬が良く俺を待っている。 「そういえば先輩」 「なんだ?