三題噺「夏至」「スニーカー」「高校生」
夏至を迎えて数日、私は高校二年に買ったスニーカーを履いて玄関を出る。明日以降、本格的な夏に近づいていくことが楽しみな気持ちと、学校祭前に控えている中間試験の答案返しが不安な気持ちが同居しているため、複雑な心境で学校に行った。進路が決まる高校三年の私は、未だに進路を決めることができずにいた。LHRの時間で担任と面談をして進路を確定する必要があるのだが、進路を確定させることに自信を持てないでいる。高校二年の時はWeb編集者の仕事に就きたかったが、地元の近くにある専門学校ではプロ