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note アクセシビリティ知見まとめ

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noteにある様々なアクセシビリティの知見をまとめていくマガジンです。その記事を見た人が、次のアクションに活かせると言う観点でピックアップしています。良い記事を選定してくれる運営…
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2024年1月の記事一覧

視覚障害者向け総合イベント「サイトワールド2023」参加レポート

4年ぶりの開催!視覚障害者向け総合イベント 「サイトワールド2023」ふれてみよう! 日常サポートから最先端テクノロジーまで イベント会場では30を超える多様な業種の企業が参加していました。 ロービジョン※を含めた日本の視覚障がい者数は、2007年時点で164万人と推定されており、2030年には200万人近くまで増加すると予測されています。会場には視覚障害者の課題を解決し、日常生活をより便利にさせるプロダクトから、未来に繋がる製品まで様々な展示が並んでいました。多くの素晴ら

2023年のSmartHRとアクセシビリティ

これはSmartHRプログレッシブデザイングループのオープン月報の12月号でもあり、2023年まとめバージョンでもあります。今月もSmartHRのアクセシビリティ向上の取り組みを紹介します。 2023年のSmartHRアクセシビリティ月報一覧 最新のアクセシビリティ関連アップデート2023年はアクセシビリティ向上を含むリリースが45件ありました🎉 アクセシビリティ向上とラベリングされるのは既存機能が改善されたリリースです。なかなか既存機能の改善はチケットの優先順位が上が

CES 2024で注目のスタートアップ企業による最先端アクセシビリティ製品――手の震えを軽減する「GyroGlove」、舌でパソコンを操作するマウスピース型デバイス「MouthPad」

米国ラスベガスで1月9~12日に開催された「CES 2024」では、「AI」「モビリティ」「持続可能性」「万人のための安全保障」の4つが主要テーマとなり、世界中からテック企業を中心に4000以上の企業や団体が集結した。近年のCESではアクセシビリティ製品の展示が増えてきていたが、今年はさらに注目度が高まっていた。本稿ではCESで披露された中からスタートアップが手がけた注目のアクセシビリティ製品を紹介する 高性能ジャイロスコープ搭載、手の震えを軽減する「GyroGlove(ジ

発達障害当事者デザイナーとウェブアクセシビリティ 

こんにちは。株式会社トルクのデザイナー山﨑です。唐突ですが私は発達障害当事者です。ASD(自閉症スペクトラム障害/アスペルガー症候群)とADHD(注意欠如・多動症)を持っています。トルクでは私の障害を受け入れてもらいウェブデザイナーとして勤務しています。 近年、発達障害は話題にあがりやすいトピックスですので、聞いたことある方やなんとなくご存じの方もいらしゃるかと思います。発達障害について説明しますとそれだけで長くなってしまいますので詳しくは「大人の発達障害ナビ」や政府広報オン

Designing for Web Accessibility: Tips for Getting Started

こんにちは、RAKSULでデザインインターンをしている川村です。 今回はウェブアクセシビリティに対応したプロダクトをつくるために、デザインする上で達成すべきことについてまとめてみました。 また、自分がウェブアクセシビリティを勉強する上で参考にしているサイトもご紹介します。 ウェブアクセシビリティについて知りたいけど、何から手をつけたらいいかわからない方へ、ぜひ参考になれば幸いです。 ウェブアクセシビリティって何?ウェブアクセシビリティとは何か。デジタル庁が提供している「ウ

インクルーシブなデザインをどう考える? |当事者の視点を交えたプロジェクトをつくるには

車戸高介 日建設計 都市・社会基盤部門 都市開発グループ 企画開発部 プランナー なぜ今「インクルーシブデザイン」なのか?車戸高介さん(日建設計 都市開発部):今、世界の人口の15パーセント、約13億人が障がいを持っている(*1)と言われており、大きなインパクトとなっています。そういった方々がより社会参加できる、サステイナブルな社会の実現に向けたダイバーシティ&インクルージョン(D&I)が求められています。 一方、日本財団のD&Iに関する意識調査(*2)では、「日本社会に

対応義務化?ウェブアクセシビリティ基本の「き」

こんにちは、YUIDEAでアートディレクターをしているTottiです。 2024年4月に「障害者差別解消法」の一部改正法が施行され、全事業者を対象に「合理的配慮の提供」が義務化されることになりました。それに伴い、ウェブアクセシビリティの対応について話題になっていますよね。 私たちもサイト制作の中で問い合わせを受けることがあります。 この法改正はwebサイト制作にどんな影響があるのでしょうか。 「JISのレベルAAに準拠?一部準拠?それって何すればいいの?」 と慌てる前に、

ウェブアクセシビリティについて考えていること、今年注目したいこと

こんにちは。2024年ですね! (もう3週間ほど経ちますが..、)本年もよろしくお願いします。 今回は初めてウェブアクセシビリティについてしっかり書きました✍🏻 私が昨年4月から働いている株式会社トルクでは 「デザインの力で情報格差をなくす」をミッションとして、ウェブアクセシビリティとデザイン性を両立したウェブサイトの制作を行なっています。 (実績など詳細は下記の弊社HPをご覧ください🌱) この環境で実際に1年弱働いていると、当然アクセシビリティについて業務時間内外で勉