月経カップを買った話 前編

生理についての話は、友達の間でもオープンに話したくはない。が、noteでは色々な人の意見を見ることができるので、自分も「色々な意見」の一つとして書いてみようと思う。男性にとっては関係のない話かもしれないが、興味があれば読んでみて欲しい(ただし、こういう記事を読んだんだ〜と女性に話すことはしない方が良いと思う。私のように、親しい間柄でも生理の話はしたくないという女性は多いので)。

月経カップを買おうと思ったきっかけ

月経カップという言葉を知ったのは2年ほど前だったと思うが(女性向けの情報サイトで見かけたのが初めてだったと思う)、それが何なのか詳しく知ろう思ったのは1年ほど前。年齢とともに経血の量が増えてきたため、タンポンを使い始めた頃。タンポンの危険性=トキシックショック症候群について調べている際に、同じくトキシックショック症候群を引き起こす可能性の項目に月経カップの使用、とい書かれていたのだ。月経カップ?そういえば聞いたことはあるけれど、具体的にどんなものなのだろう。調べてみると、まだ日本では普及率が非常に低い生理用品のようだ。エコの国フィンランドでは普及率が高いという。その時は、こういう形状のものを体内に入れるのね(怖い)、と思って「買おう」とか「さらに調べよう」とは思わなかった。タンポン以外にも体内に入れるタイプの生理用品があり、トキシックショック症候群の危険性もある、ということを知ったまでだった。

或る一日、生理前の高温期で一睡もできず朝を迎えた。その日は一日中「生理前の高温期だ」と、なんとなく生理のことを意識していたので、記憶の片隅にあった「月経カップ」という単語がポーンと頭の真ん中に引っ張り出されてきたのだろう。新聞を読みながら、もうすぐ生理が来る、嫌だなぁと思った。特に夏は蒸れるし、かぶれるし、においも気になるし、ゴミ捨ても嫌だし、年々経血の量が増えているし…そんなことを考えていたときだと思う。

月経カップって、蒸れないしゴミが出ないんじゃなかったっけ?

はっと思い出したのだ。蒸れなくてかぶれなくてゴミが出ない、におわない、夏でも快適、そんなことが書かれていた気がする。タンポンを使えば「蒸れる、かぶれる」は多少軽減されるが、ゴミは出る。タンポンを使いはじめた時を超える快適な世界が、もしかしたらあるかもしれない!読んでいた新聞を片付け、私はネットで月経カップを調べまくった。

ついでに、ひと月で使う生理用品代も計算してみた。ばらつきはあるが、約800円くらいになる。経血量が多い月はもっとかかることもある。これとは別にショーツも必要だし、生理痛がひどい時は鎮痛剤が必要だ。排卵期にはおりものシートが必須になる。実際は800円以上かかっているだろう。月800円、年間で考えれば9600円になる。宝塚大劇場公演S席チケットが一枚買えてしまうではないか!安い時にまとめ買いなどはしているが、年間で考えると結構な額なのだなぁと改めて思った。

自分にとってのメリットとデメリット

使用者のブログをみたり商品レビューを読んだり、YouTubeで使用方法を調べたり…数日に渡って、メリットとデメリット両方の情報を集めた。良い情報ばかり見ているとすぐにでも買うべき!という気分にさせられるのだが、やはりデメリットもあるので慎重に考えたかった。通常購入している生理用品1パックの何倍もの価格なので、そう簡単に決断できるものではない。もし自分に合わなかったら、数千円がゴミになってしまうのである。

私にとってのメリットはこんな感じだった。
・正しく使えば漏れない
・蒸れない、かぶれない
・におわない
・ゴミが出ない、エコである
・1つ買えば10年使える=生理用品代がかからない

デメリットは、なんと言ってもトキシックショック症候群である。煮沸消毒や洗う手間や手を清潔にするとか、そんなことは全く面倒には思わないのでデメリットでも何でもない。生理中、何より私が恐れているのは、トキシックショック症候群なのである。これはタンポンを使用するにあたってもずいぶん悩まされた「生理用品のデメリット」トップオブトップである。ゴミが出るとかかぶれるとか、それに悩むのは生きているからである。もしトキシックショック症候群にかかり最悪の事態に陥った場合、悩むどころか死ぬのである。死んだら全ておしまいだ。

トキシックショック症候群については様々なサイトで注意喚起がされているので、女性は、そして男性も一度は調べてみて欲しい。老若男女関係なく罹患する可能性があるが、女性の場合はタンポン・月経カップなどの体内に入れるタイプの生理用品で発症する可能性があるため、生理用品メーカーのHP上でも注意喚起がされている。使用上の注意を守らなければならないのはこのためだ。

結論、買った

トキシック症候群の発症事例はそう多くないということ、つまり生理用品を正しく使用すれば防ぐことができるということだろう。3日間ほど悩んで、私はそう結論を出した。周期的にすぐ生理が来そう、というタイミングだったので、AmazonでメルーナのMサイズを購入した。

メルーナを購入した理由
・公式HPで自分に合うサイズを調べられたから(信頼できると思った)
・安全基準の高いドイツ製だから
・カップに色がついているから
・値段が手頃。もしダメでも諦めがつく価格
・明日届く

日本の生理用品ブランド・ソフィの月経カップと迷ったが、カップに色がついている方が経血の色が気になりにくいかと思い、メルーナを選んだ(ソフィのレビューは非常に参考になった)。一緒に煮沸消毒用のシリコンカップも購入。あとは到着を待つばかりである。

後編はこちら


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