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告別:宮沢賢治記念館
もしも楽器がなかったら
いゝかおまへはおれの弟子なのだ
ちからのかぎり
そらいっぱいの
光でできたパイプオルガンを弾くがいゝ
宮沢賢治(みやざわ・けんじ、1896年~1933年)…詩人、童話作家。
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画像は、岩手県花巻市にある宮沢賢治記念館。
『特攻の拓』という漫画がある。読み方は「ぶっこみのたく」。その物語の中で、ギターを弾く天羽セロニアス時貞というキャラクターが出てくる。何故かやたらと宮沢賢治の詩を引用する男。そこで、宮沢賢治という人物に対する印象が変化した。
それまでは宮沢賢治といえば詩では「雨ニモマケズ」であり、あとは色々と自然や動物などを題材にした童話を書いたという柔らかいイメージだった。だが『特攻の拓』に出てくる宮沢賢治の詩は、激しく強いものが多かった。
そういえば『編集王』という漫画にも、宮沢賢治の詩「告別」が掲載されていた。時代を超えて愛される宮沢賢治の詩。そのような経緯もありつつ、しっかりと宮沢賢治の詩集を読み込んだのは20歳くらいだろうか。
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時を経て、岩手県花巻市にある宮沢賢治記念館を訪問。花巻とともに、盛岡なども散策。盛岡中学校の出身者の層の厚さに驚く。
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