ストラテラがASDとうつ病のフラッシュバックを減らしてくれた
私は現在ADHDの治療としてストラテラ40mgを飲んでいます。そこで今回はストラテラを飲んでみて感じた作用と副作用を書いていきたいと思います。
気持ちが強制的に前向きになる
まずストラテラの効果として最も感じたのは気持ちが強制的に前向きになることです。今までは過去を振り返って後悔するみたいなことが以前はあったのですが、それが全くと言っていいほど無くなりました。
私は診断はADHDですが、発達障害の傾向としてはASDの方が強いと主治医から言われています。そのせいなのか、過去のことがフラッシュバックして嫌な気持ちになるということがよくあります。
特にうつ病になった原因についてごちゃごちゃと考えてしまって、結果として家族に当たってしまったり、暴言を吐いてしまったりと散々な結果になったこともあります。例えば、うつ病になった原因を両親のせいにして強く当たったりしたことがありました。
しかしストラテラを服用してからそうしたことが無くなりました。気持ちの波が静まって、常に冷静に思考を巡らせることができるようになりました。情緒が安定してきたとも言えます。
1日に活動できる時間が増える
また二つ目のメリットとしては1日の活動時間が増えました。これまでは朝起きて朝食を軽く食べると眠くなってしまって、午前中を有効活用することができていませんでした。
これにはうつ病の影響や飲んでいる抗うつ薬の鎮静作用などさまざまな影響が考えられますが、とにかく午前中の時間を使えないというのは苦しかったです。
しかしストラテラを飲み始めてから、朝食後に飲んで30分ほどすると頭がやる気モードに切り替えられて、その日にやらなければいけないタスクに集中することができるようになります。
カフェインを飲んだ時の覚醒感とは少し異なりますが、自然と頭が「作業モード」に入る感じがします。そのおかげか、午前中にスマホをいじって無駄にしたり、ただYouTubeをダラダラみて時間を過ごすということがほとんど無くなりました。
ちなみに私は現在社労士の資格勉強をしているのですが、ストラテラの影響もあってか勉強が捗っている感じがあります。勉強をする前の「だるいなあ」とか「やりたくないなあ」という気持ちは誰でもあると思いますが、ストラテラはそれを少なくして、頭の回転を速くしてくれます。
お腹が減らなくなる
また、これは副作用なのかもしれませんがお腹が空かなくなります。以前の私は昼の12時ごろになるとお腹が空いて、何か食べないとイライラしてしまうことが多かったのですが、ストラテラを飲み始めてからは昼食を食べなくても作業に没頭できるようになりました。
私は別に飲んでいる薬が食欲を増す作用があって少し太り気味になっていたので、ダイエットに役に立っています。また、昼食を食べるとその後に眠気が来ていたのですが、そもそも昼食を食べようという気持ち自体がなくなったので、1日の作業効率がだいぶ上がった気がしています。
ただ、これは摂食障害の人にとっては悪影響になってしまうと思います。摂食障害の人は食欲がバグって過食したり、逆に拒食で食べれない人も多いと聞きます。
ストラテラは食事に対する執着が薄くなるので、摂食障害など食事の摂取に問題がある人は気をつけて服用して欲しいと思います。また、うつ病の症状として食欲がなくなってしまっている人は、ストラテラでさらに食欲がなくなる可能性があると思うので気をつけましょう。
集中力を一日中保てるが睡眠もしっかりとれる
また、ストラテラとよく比べられる薬の一つがコンサータやビバンセです。この2つは中枢刺激作用とノルアドレナリン・ドーパミン再取り込み阻害作用のあるADHD治療薬です。
コンサータを飲んでいる人の感想をみると、ほとんどの人が「効果の持続時間が10時間くらいに限られている」と書いています。
コンサータよりも強いビバンセでも効果の持続時間は12時間と言われていて、中枢刺激作用のある薬は1日中効果が続くものではありません。また効果の切れ目もはっきりしていると言われています。
しかしストラテラは一日中効果が持続してくれます。ただ、効果が持続するといってもずっと脳が覚醒しているわけではなく、さすがに夜の12時くらいには眠くなります。
コンサータやビバンセのように、はっきりと効果がわかるような薬ではなく、一日の自律神経のリズムに合わせて、少しだけ交感神経を上げやすくしてくれる薬という印象です。
そのおかげでストラテラを飲み始めてからも睡眠の問題はほとんど出ていません。もちろん個人差はあると思いますが、コンサータやビバンセよりも睡眠への影響はあまりないと思われます。おそらく中枢刺激作用がないことが良い方向に働いているのだと思います。