さとみん

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さとみん

放っておくと長い文章を書きがちな人です。 その長い文章が、たまにあなたの役に立ったり、立たなかったりします。 本とお茶とチョコレートとヒヨドリとFF11と文章書きで、毎日を過ごしております。 ここにあるのは、読書感想と、周遊型謎解き感想と、その他雑多なものです。

マガジン

  • 周遊型謎解き感想

    自分がプレイした、主に周遊型謎解きの感想を置いてあるところです。 たまに周遊型じゃないものも置きます。

  • 読書関係

    読んだ本の自分の感想を中心に。

  • 名刺代わりの12冊

    折りに触れ立ち返ったり自分が引用したくなったりする、「自分に近しい」本です。 「自分が好きな本」とはちょっと違います。 (こういう差異をうるさく言いたがる人間である)

  • 考えたこと

    心にうつりゆくよしなしごとを、ってやつです。

  • 日本のお茶

    飲んだお茶の話を、色々と。

最近の記事

『ナゾときっぷ2024 キテレツ博士の新天地』 クリアしました

 路線の短さを感じさせません。  阪神・阪急線を縦横無尽に駆け巡る、関西の鉄道系周遊謎解きでは恐らく一番大規模なタイトル「ナゾときっぷ」シリーズ。  今年は駅が2つ新設されて延伸した北大阪急行が特別参加となりまして、何と3作品+完結編の4本体制という豪華ラインナップです。  阪神・阪急線は5月にクリアしました。  が、そこから夏を通り越した猛暑が始まり、とても外を出歩く周遊型謎解きができる状態ではないわ……と涼しくなるのを待っていたら、こんな終盤期間ギリギリになってしま

    • 『もっと!』 遠心力、もしくは空手形 名刺代わりの12冊その5

       人間を人間たらしめるものだが、それのみでは人間が自壊するもの。 『もっと! 愛と創造、支配と進歩をもたらすドーパミンの最新脳科学』,ダニエル.Z.リーバーマン、マイケル.E.ロング著,インターシフト発行,2020年刊行  最近はすっかりドーパミンという言葉のイメージは変わった。  かつてはドーパミンは、快楽物質とか報酬物質の代名詞のように扱われていて、それを目にする度にに、私は絶対そんなことはないとモヤモヤしていた。別に科学的な裏付けがあった訳ではない。単に、よく言われ

      • 『信州ぶらりなぞ巡り』松本駅周辺コース クリアしました

         松本駅周辺は、想像以上にバリエーションのある街でした。  外を歩いていても苦行にならない気温に、ようやくなってきたので、信州は松本方面の謎解きを、いくつかチャレンジしてきました。  その中でも一番安定した面白さだったのが、この「信州ぶらりなぞ巡り」。製作は、地方の街歩き謎解きと言えばこの団体、という感じになりつつある、フラップゼロアルファさんです。  信州は大層広いので、この謎解きも、「松本駅周辺」の本編コースと、クルマで長野県各地の市や村を回るおまけ謎コースに分かれて

        • 『信頼学の教室』 色々なものを入れた大きな袋として

          『信頼学の教室』,中谷内一也著,講談社発行,2015年刊行,講談社現代新書2347  ひとがひとを、あるいは特定の組織を、政府を、国家を、「信頼する」という現象を生み出し支えているものは何なのか?について、営利企業の広報部門に勤める若者と、心理学で信頼研究を行っている教員が、コミカルに語り合う——という設定で語る本である。  コミカルな掛け合いなので、読みやすいし笑って読める。「広報活動する」「顧客信頼度を上げる」「不祥事の対応をする」といったレベルにまでかみくだいてあるの

        『ナゾときっぷ2024 キテレツ博士の新天地』 クリアしました

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        • 周遊型謎解き感想
          38本
        • 名刺代わりの12冊
          5本
        • 読書関係
          45本
        • 考えたこと
          17本
        • 日本のお茶
          4本
        • 卵巣嚢腫入院記
          10本

        記事

          『フシギでフシミな謎巡り』 クリアしました

           狭い範囲だけど、ぎゅっと詰まった濃密な街歩き謎。  先日クリアした名古屋観光ホテルでの『本と歩く謎解きの夜』を終えた次の日、こちらもチャレンジしてきました! 名古屋の伏見・錦二丁目エリアを練り歩く街歩き謎解き、『フシギでフシミな謎巡り』です。製作はRiddle Timezさん。  去年から開催されていたそうですが、気付いたのが遅くてこんなタイミングになってしまった(笑)。  バランスの取れた非常に楽しい街歩き謎解きでした! 錦二丁目という空間をじっくり味わうことができた

          『フシギでフシミな謎巡り』 クリアしました

          煮卵の少ない私の、2024秋冬の展望

           旧暦長月に入って、ようやく秋が……と思っていたら、妙に蒸し暑くなって「着ると暑いが脱ぐと寒い」悩ましい天候です。半袖に羽織りものを着て、30秒後に脱ぐような、へんちきりんな毎日を送っております。  ムーンプランナーが秋冬版に入りましたので、次の期に向けてどんな感じにするかという個人的な記録を、花を活けるように記しておきます。来年の春になったら、ドライフラワーになっているこの文章をまた眺める予定です。 信念とウィッシュを分けられた  最近のムーンプランナー&自問自答ファ

          煮卵の少ない私の、2024秋冬の展望

          ムーンプランナー 2024春夏を振り返る

           気がつくと2024年秋分が過ぎ、長月の新月になっておりました。という訳で、忘れがちな振り返りをしないと……。いつもの通り個人的な記録です。  ちなみに2024年春夏の頭には、こんなことを考えていたらしいというnoteは以下です。 やってみてよかったこと フードロスを減らす  本当はゼロにしました!と報告できればよかったのですが、さすがにそうはいきませんでした。とはいえ、今回フードロスに意識を向けたことで、食べ物買いすぎる傾向があることに気付いて、色々修正できたので、悪

          ムーンプランナー 2024春夏を振り返る

          『本屋迷宮からの脱出 2024 ver.』 クリアしました

           書泉グランデさん、今はこんな感じになってるんですね〜。(おのぼりさん状態)  SCRAPさん製作の、神田神保町の知る人ぞ知るマニアック大型書店・書泉グランデが舞台の謎解き『本屋迷宮からの脱出 2024 ver.』を遊んで参りました。  9月30日で終了ということで、ギリギリもギリ、ご紹介というよりもほんとにただの個人的な感想の表明なのですが(笑)。楽しかったです! 「体験型推理小説」という絶妙なバランス 「迷宮からの脱出」とありますが、そして一応「脱出」要素がない訳

          『本屋迷宮からの脱出 2024 ver.』 クリアしました

          『本と歩く謎解きの夜〜推理作家からの挑戦状〜』 クリアしました

           答えはいつも真実の中にある!(頭脳は大人、身体は子供の名探偵の口調で)  名古屋市にある名古屋観光ホテルさんで開催されているホテル周遊型謎解き『本と歩く謎解きの夜〜推理作家からの挑戦状〜』を遊んできました。  名古屋観光ホテルには別の用事で一度泊まったことがありまして、オーセンティックな雰囲気のクラシックホテルなのですが、よい意味での「丁寧な日常」感があるといいますか、高級ホテルなのに落ち着く空気があり、好みだったのです。6Fのライブラリーラウンジがまたくつろげる感じで

          『本と歩く謎解きの夜〜推理作家からの挑戦状〜』 クリアしました

          『ブラウン神父の秘密』 許すということ 名刺代わりの12冊その4

          『ブラウン神父の秘密』,G.K.チェスタトン著,東京創元社発行 『春にして君を離れ』の感想で、ジョーンを責めることができないと書いた時に、そうだ、私の根っこにあるブラウン神父の言葉について書いておかないと、と思ったのだった。  G.K.チェスタトンは逆説を巧みに用いた推理小説の作り手として有名だ。特に短編は、クリスティと同じく人間心理の穴を突くもので、個人的にはクリスティよりも切れ味が鋭いと思う。  クリスティよりもイマイチ人気がないというか、マニアックな印象を抱かれてし

          『ブラウン神父の秘密』 許すということ 名刺代わりの12冊その4

          『黒龍とお茶を』 枯木裏龍吟 名刺代わりの12冊その3

          「名刺替わりの小説10選」というメジャーなハッシュタグではなく「名刺替わりの12冊」というまだるっこしい代物にした理由はひとつで、私は今、小説を全然読まないのである。10冊あげられない。リアルの本棚を見ても5タイトルくらいしかなかったし。  そんな私の数少ない、無人島に持って行くであろう小説のひとつがこれだ。  日本語版は1988年に出版。ハヤカワ文庫で300ページほど、一応続編もあるのだがこれ一冊でちゃんと完結している(ついでにいうと残念ながら続編は翻訳されてない)。  

          『黒龍とお茶を』 枯木裏龍吟 名刺代わりの12冊その3

          『遺失物ホテル』 クリアしました

           なくしたものは、なくしたのか、それとも旅立ったのか。  相変わらず、暑くて外を歩くのが大変なので、やっぱりこの季節の謎解きは屋内に限ります(笑)。という訳で、浦安ブライトンホテル東京ベイで開催中の『遺失物ホテル』をプレイしてきました!  知らなかったのですが、実はブライトンホテルは謎解きプランを数多く開催しているホテルなんですね。浦安だけでなく京都の方でも別のタイトルを開催されているそうです。  そして今回の謎製作は、テレビでもおなじみの松丸亮吾さん代表の謎解きクリエイ

          『遺失物ホテル』 クリアしました

          『シン・ファイヤー』 断層の先に手を伸ばす苦しみ

           すごい共感できる部分と、ツッコミしたい部分とが同居していて、結構感情が上下する本である。 シン・ファイヤー,稲垣えみ子、大原扁理著,ボイジャー発行,2024年刊行  稲垣えみ子さんと大原扁理さんという、今現在の日本の「小さな生活提唱者」二大巨頭の対談本である。FIREにからめて、「お金から解放される本当のファイヤーとは」というテーマで二人が語っていく。  結局のところ「お金」や「自力」に一点賭けして生活を成立させようとすれば、どんなに大金を作ったところで安心は得られな

          『シン・ファイヤー』 断層の先に手を伸ばす苦しみ

          『メトロタイムゲート』 クリアしました

           最後の謎を解いたカフェで、記念のAR撮影。  周遊型謎解きに前のめりな東京メトロさん、毎年秋から冬にSCRAPさんの「地下謎」シリーズを開催してくれますが、今年は何と夏にも新しいシリーズの謎解きを開催してくれました!  謎の製作は、最近謎解き界で頭角を現した新星街ハックさん。  地下謎とは打って変わっての、濃密なストーリーを追いかける没入感重視の作品です。「マンガ×謎解き×街歩き」の売り文句は伊達ではない。  ボリューム感のある遊び甲斐のある謎解きでした! これから定番

          『メトロタイムゲート』 クリアしました

          『大切な記憶とフシギな旅』 クリアしました

           主役は建物、そして遺したいもの。  暦の上では立秋と言いつつも、周遊型謎解きをするにはキビシイ気候が続いております。という訳で、今回も屋内でプレイする謎解きをクリアしてきました。  東京丸の内にあります、昭和期建築の建物として初めて重要文化財に指定された明治生命館を舞台にした、心温まる物語です。タカラッシュブラックレーベル作品、場所を生かした周遊型謎解きブランドとしてはピカイチですよね。 https://huntersvillage.jp/blacklabel/prom

          『大切な記憶とフシギな旅』 クリアしました

          『ダイスに導かれた三日月鉄道』 クリアしました

           運転手さんがこの後通常業務に復帰できたのか、気になってしまう(笑)。  酷暑が続き、周遊型謎解きにはまったくもって不向きな季節となってしまいました。外歩いていると、命の危険があるからね……。屋内で参加できるものしかやろうって思えないよね……。  そんな中、東京駅で開催の無料謎解き宝探しイベント『ダイスに導かれた三日月鉄道』をプレイしてまいりました。8月6日までということで、ギリギリもギリ、これからプレイする人の参考にはならないですが、まあ個人的記録なのでご容赦ください。

          『ダイスに導かれた三日月鉄道』 クリアしました