『信州ぶらりなぞ巡り』松本駅周辺コース クリアしました
松本駅周辺は、想像以上にバリエーションのある街でした。
外を歩いていても苦行にならない気温に、ようやくなってきたので、信州は松本方面の謎解きを、いくつかチャレンジしてきました。
その中でも一番安定した面白さだったのが、この「信州ぶらりなぞ巡り」。製作は、地方の街歩き謎解きと言えばこの団体、という感じになりつつある、フラップゼロアルファさんです。
信州は大層広いので、この謎解きも、「松本駅周辺」の本編コースと、クルマで長野県各地の市や村を回るおまけ謎コースに分かれております。
移動と言えば徒歩と鉄道しか使わないわれわれ、当然ながら本編コースのみ挑戦と相成りましたが、十分満喫できましたよ。
ほどよいボリューム、楽しい街歩き
公式想定所要時間は120分、われわれは食事をいただいたりしながら、のんびりめに解きまして、だいたい3時間ほどでした。
謎解き単体と考えるとそこまでボリュームはないとも言えますが、街の気になるものをあれこれ見たり、通りがかった美味しそうなお店に入ったり、松本城をじっくり見たり、見どころ満載のエリアを歩き続けますので、このボリュームが絶妙だったと思います。たぶんこれ以上多くなると「観光してたら謎解きの時間が足りない!」「帰りの新幹線の時間が……」となって、街を楽しむどころではなくなってしまうので。
この、謎のボリューム感(量と難易度両方の意味で)と、その場所・街を味わったり観光したりする活動のバランスというのは、どの周遊型謎解きでも本当に悩ましいポイントで、逆に言えばそこが各謎解き製作団体の個性というかこだわりが見えるところだなぁと思います。
(個人的には、
「謎を解く」に思い切り振っているのがSCRAPや街ハック、
「街を楽しむ」を重視するのが謎解きゼペッツやRiddle Timez、
「その場所を謎に取り込んで演劇風体験にする」方向性がタカラッシュ、
というイメージを持ってます。)
謎の難易度はやさしめ
謎解き慣れしていれば、ノーヒントで解き切れる問題でした。ひとつ、結構イジワル(笑)な問題がありましたが、納得できる範囲内。理不尽・NP困難・テレパシー要求系の問題はないので安心です。
とはいえ、スタンプラリーのような簡単なものではないので、しっかり現地を歩いて、注意深くあれこれ観察する必要があります。また、謎解き定番メソッドの範囲内ということは、逆に言えば定番を知らない謎解き慣れしてない人にはキビシイ、という見方も。
しかし初心者でも大丈夫なように、ヒントはちゃんとしていて、最後には答えも見られるようになっているので、詰まる心配はありません。その点でも、観光を邪魔しない作りです。
松本駅周辺は、気になるところが満載だった
松本には行ったことがあったのですが、はるか昔のことだったので、今回訪問してみたら色々街が変わっていて、完全に初めての街状態でした(笑)。
定番の松本城やお寺などの、昔からあるスポットは昔ながらの顔で迎えてくれるのですが(でも松本城は昔より綺麗になった気がする)。
ポップでキッチュな観光客向けのお店が並ぶ縄手通りに突然ボードゲーム専門店が出現したり(知る人にはきっと有名なお店なのであろう……)
ものすごく高貴な雰囲気をたたえたキャンドル専門店がひっそりと美しい蝋燭を並べていたり
地元の野菜をフル活用しつつイタリアの郷土料理を見事に再現したイタリアンのお店があったり
信州と言えばこれ!各種の餡のバリエーションがまぶしいおやきをおしゃれに出すカフェがあったり
松本駅から足を伸ばして浅間温泉まで行けば、ガストロノミーツーリズムのさきがけ中のさきがけ自遊人さんが手がける素敵な宿「松本本箱」さんのレストランがあったり。
美味しいお店や気になる雑貨屋、名所旧跡、博物館、緑のある公園、湧水の流れる水路と心地よいものがギュッと詰まっていて、センスのいい箱庭のようでした。
……色々あったと言う割に、写真が全部食べ物なのは、私の食い意地のためです……(笑)。
街を満喫できたのは、今回の謎解きでいい感じにあちこち連れ回してもらえたおかげです。自分ひとりだったらなかなかこうはいかなかったかも。
という訳で、松本に行くのであれば(あるいはこれを目的にして)この謎に挑戦するの、オススメですよ! クルマを使う方ならオマケ謎も遊べると思いますので、信州を味わっていただければと思います。