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煮卵の少ない私の、2024秋冬の展望

 旧暦長月に入って、ようやく秋が……と思っていたら、妙に蒸し暑くなって「着ると暑いが脱ぐと寒い」悩ましい天候です。半袖に羽織りものを着て、30秒後に脱ぐような、へんちきりんな毎日を送っております。

 ムーンプランナーが秋冬版に入りましたので、次の期に向けてどんな感じにするかという個人的な記録を、花を活けるように記しておきます。来年の春になったら、ドライフラワーになっているこの文章をまた眺める予定です。


信念とウィッシュを分けられた

 最近のムーンプランナー&自問自答ファッション界隈は、↑から始まる一連のウィッシュリスト関係の話が大盛り上がりで、私も読んで色々と考えましたし、あとたまに他の方のnoteやツイート(どうしてもツイートと言ってしまうな)を拝読したりしました。
 たくさんの人が「生卵を自分でつぶしてしまう」「親(あるいは自分以外の誰か)に気に入られようと無意識に動いていた」と書いていらっしゃいましたが、私はそういう悩みはあんまりないな……と感じております。
 私は「価値観の乗っ取り」を免れているタイプで(それは私の手柄ではなくて大半環境に恵まれたせいだと思いますが)、自他の切り分けもはっきりするので、やりたいことは「自分が」やりたいとわかっているし、逆に良くも悪くも他人を動かそうという心意気がありません。

 あまりに自他をはっきり認識しているので、一周回って
「〝自分〟と認識しているものの中には、思っている以上に内面化された他者が存在している」
「〝他人〟として分離しているものの中に自己投影が想像以上に混じってる」
ということを明瞭に見てしてしまい、認識されたそれぞれの価値観が自分の中で引っ張りあいをしているのをさらにメタ認知して、疲弊する悩ましさはありますけれど。

 私にとって一番効いたポイントは、「義務・信念リストをウィッシュリストと別に書く」ことだったように思います。
 義務についても、本当はやりたくない心が拒否するものを「義務だから」とやることはしない人間なのですが、たとえば「自然環境と調和した生活様式」という私の長年のテーマは、今現在自分でできることは大半やりきっているものの、全然地球環境は改善されていない訳で、生卵のウィッシュなのか?と、ウィッシュリストに書いては「……」という感じになっていたのですが、これは使命とか信念の枠だなと実感し、そちらに移動するようにしました。
 自然環境との調和というテーマは、厳密には他人から与えられたものではないのですけど(そういう暮らしの方が自分自身が安らぐという実感があるので)、どちらかというと「在るべき状態になってないものを在るべき状態に戻す」という感覚なので、「人生の可能性を拡張する」願いとはまた別かなと。
 健康を保つ、というのに似ているテーマかも知れません。健康は土台としてまず優先するべきだけど、健康になるために生きている訳ではないし、みたいな感じ。

煮卵がなく、「ワクワク」が快くない人間のウィッシュリスト

 そして気付いたのは、私のウィッシュリストは煮卵が少ないなぁということです。割とフットワークが軽くて気になったことはすぐに試す、というより試さないと気が済まない人間なので、ウィッシュリストに入る前に消化されてしまうことが多いのです。
 なので私がウィッシュリストに入れることは、「今の自分のリソースではすぐにクリアできない希望」ばかりです。やればできるけどやってない、というものはほとんど、いやもしかしたら全然ありません。
 私は長年ウィッシュリストを「何か遠くのものに投げるように」書く傾向があったのですが、とにかく自分でできないので天の上の誰かさんのお恵みで何とかならんかなという感覚が強すぎたのでしょうね。
 という訳で、煮卵が全然ないのは問題なので、ゆで卵をいかに素早くかつ定期的に味付けできるように自分を差配していけるか……が今期の課題です。

 もうひとつ見つけた罠というか引っ掛かりは、「ワクワクすることを書く」というやり方が私にはかなり難しいという問題です。
 私は、ワクワクという状態を快く感じない人間なのです。心が躍るとか好き♡とかテンション上がる☆みたいな感覚に、喜びよりも先に疲労感が出てしまって、うんざりしてしまいます。川原泉さんのマンガの登場人物だったと思いますが、「雨の中で抱き合ってアモーレとか考えただけで疲れる」みたいな台詞に心底うなずいた覚えがあります。
 散歩していてヒヨドリの鳴き声が聞こえてきた時にわきあがる感情が、私の高揚の限界です。
 いわゆる「わくわくすること」を書いていくと、最終的に「私が疲れることリスト」になってしまって、疲労感が楽しさを塗りつぶしてしまいます。
 なので、好き♡とかワクワク♪とかいう華やかな言葉に引っ張られないように、ウィッシュリストには
「自分という建物の中にある開けてない扉を開けて中のものを手に取って光を充てる」
ような気持ちになれる目標・文言を選ぶように心がけました。

計画的買い物チャレンジと、走り書きの整理

 という訳で、今期やろうと思っていること・行こうと思っているところ・欲しいものは色々ウィッシュリストに入っていますが、それらを上手に現実にするために、今期は二つほどやろうと思っていることがあります。

 ひとつが、「計画的買い物チャレンジ」。
 ざっくり言えば、衝動買いをしないということです(笑)。いくつかの「購入予定のもの」リストを作ってあるのですが、それ以外のものは買わない。気になっても、来期(2025年春分以後)まで買わない。期間限定で買えないものはあきらめる。
 というのも、私のゆで卵ウィッシュが停滞するパターンが「予算が足りない」ことで、まあお金を稼ぐということをしてないので当然なんですが、それなのに目の前の「気になること」に引っ張られて色々出費してしまうのですよね。そりゃいつまで経ってもゆで卵を漬ける煮汁ができない訳だ。
 なので、ゆで卵ウィッシュのための煮汁をまず作って、もし万一幸運にもそれでも余るお金ができたらそこから考えようというチャレンジを、今期はしてみます。
 こう言いつつも、人生に予想外は付き物なので、何かしら予定外の買い物はしてしまうとは思いますけど、それはそれでちゃんと記録して、後で振り返ってみるつもりです。

 もうひとつが、「走り書きの整理」。
 いわゆるメモの整理とかそういうアレです。長年、どうしてもうまく整理できるシステムがなくて、思考も読書記録も気になったトピックも、整理できずに頭の中に留まったままなので、今期はこれを頭からちゃんと出して整理したい……。
 コモンプレイスノートなのか、ツェッテルカステンなのか、KJ法なのか、超整理法なのか、他の何かなのか、オリジナルのやり方なのか、まだふわふわとしていますが、今期のうちに固めたいですね。

★★★

 ちなみに見出し画像のタロットカードは、今期の自分を占ったケルト十字スプレッドの一部です。
 ここには映ってませんが、2番目のキーカードはバトンの2で、そして9番目はソードの6ということで、今の自分の位置からどこかへ移っていこうとしているのだなぁと感じております。まだ動かないけど、いずれ動くんだろうなという予感。そしてあれこれ悩むんだろうなというソードの9。悩むのはそういう風にできていることなので、「悩むなんてよくない!」と悩む(笑)のはやめて、悩むのを織り込み済みで、少しずつオールを漕いでいこうと思います。

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