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『フシギでフシミな謎巡り』 クリアしました
狭い範囲だけど、ぎゅっと詰まった濃密な街歩き謎。
先日クリアした名古屋観光ホテルでの『本と歩く謎解きの夜』を終えた次の日、こちらもチャレンジしてきました! 名古屋の伏見・錦二丁目エリアを練り歩く街歩き謎解き、『フシギでフシミな謎巡り』です。製作はRiddle Timezさん。
去年から開催されていたそうですが、気付いたのが遅くてこんなタイミングになってしまった(笑)。
バランスの取れた非常に楽しい街歩き謎解きでした! 錦二丁目という空間をじっくり味わうことができたと思います。
製作されたRiddle Timezの方の製作裏話noteも公開されていて、これを読めば私の話など読まなくてもいいとは思いますが(笑)自分用の記録として感想を書いておきます。
錦二丁目の魅力を伝えたい!という気持ちがビンビン感じられる
伏見錦二丁目という狭いエリアをぐるぐる回る謎解きですが、狭さを忘れるほどの充実した街歩きができました。後半になって「あ、ここ前に見た……そうかこうやって一周したのか」と思い出したくらいで、ずいぶん広い範囲を歩いたような気分です。
錦二丁目というエリアが、全体的な雰囲気は同じでも、意外とバリエーションがあるというか、神社仏閣あり、カフェあり、昭和な雑居ビルあり、マニアックな施設あり……と次々違った空間が現れるので、全く飽きません。
最後までこのエリアで謎解きをやりきる仕組みになっていて、「最後の大謎はお持ち帰りで」パターンの多い周遊謎のジャンルでは珍しいプログラムですが、あくまで主役は錦二丁目!謎はそのご案内!というスタンスがはっきりしていて、好感が持てます。
あと、案内役のキャラクター「ばんな〜な」が、可愛いようなブキミなようなコミカルなような……いや実際には善良そのもののいい人なんですけど(笑)。妙な味があって、ちょっとクセになります。
謎のバランスも絶妙
「錦二丁目を楽しんでもらう!」という目的がブレないので、謎もそれに沿った内容になっています。
色々な種類の謎が登場しますが、歩いて、あるいは立った状態で解く謎として、バランス調整がしっかりしていて、体験中に無駄な不快さを味わうことがなく、じっくり考えないとしんどいところではちゃんと座って考えられるように作られています。
全体として謎の難易度はそこまで高い訳ではないです。逆にいえば謎解き慣れしていればノーヒントで解き切れるし、そんなに謎解き慣れしてない人でもヒントを参考に取り組めば、詰まって途方に暮れることはないと思います。
謎やプログラムが教えてくれる街の様々な顔を楽しみつつ、自分なりの楽しさも発見しつつ、考えないとわからない謎をしっかり解いている手応えもある……という、絶妙なバランスです。
謎のバランスの絶妙さは、公式の想定所要時間が、ほぼ実際の所要時間と同じくらいというところにも現れてますね。あの手の「想定所要時間」、たまにベストエフォート(笑)な数字になることもあるのですが、そういうことはないです。
平日か土曜に遊ぶのがオススメかも
欠点らしい欠点がない非常に良質の街歩き謎ですが、あえて難をあげるとすれば、錦二丁目の飲食店は日曜祝日定休のところが結構多い、ということです(笑)。
われわれめいっぱい祝日に飛び込んでしまったので、オススメされているお店もやっていないところが多くて、休憩や座っての謎解きにはちょっと苦労しました。
そして、謎解きの始まりになる「喫茶七番」さんは、どうやら名古屋名物小倉トーストでも知られているようで、朝は長蛇の列。「謎解きキット買えるのか!?」とひやひやしてしまった(笑)。
これからこの謎に挑戦するぞという方は、土曜とか平日に遊ぶのがいいと思うぞ!
あと日陰になるようなところが意外と少ないので、涼しい日にやるといいよ!これからの季節はさすがにそこは苦労しないと思うけど。
知らない街を歩いて満喫してほどよい疲労感を味わいつつ、終わった後の気分もさわやかという、街歩き謎として完成度が高くてお手本みたいなプログラムでした。おすすめなので、伏見に足を運んでみてはいかがでしょうか。このプログラム以外にも、伏見そして名古屋は見どころが多いので、退屈しないと思いますよ!