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一万円選書のいわた書店に行ってきた。
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「一万円選書」
読書家の皆さんは
一度は耳にしたことが
あるのではないでしょうか!
僕も以前
このサービスの極意を記した
本書を読んで
僭越ながら感想を
書かせていただいています。
ずっと行きたかった
いわた書店へ
実際にいってみました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/90013122/picture_pc_8f970f680d9fc5dcb9e676bf9d8d1802.jpg?width=1200)
建物自体はよく見る町の本屋さん。
町によっては建物だけ残っていても
不思議ではないような外観。
入店するとすぐ左手にレジがあり
店員さんがパソコンで仕事をしていました。
「本の表紙やテレビに出てた本物の岩田店長だ!」
僕は一目でその人が店長だと分かりましたが
緊張のあまり、一度素通りをしてしまいます。
それでもすぐに振り返って口を開きます。
「こんにちは!て、店長さん!本読みました!とても刺激を受けてお店までお邪魔してしまいました!」
「そうかそうか。わざわざありがとう。」
とマスク越しにも笑顔で応えてくださる店長。
続けて「で、どっちを読んだんだい?」
ふとレジ横の棚に目を向けると
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ご自身の著書が2冊並んでおり
正直に「左のを拝見しました!」と答える。
するとまた「それはありがとう。」とお礼の言葉をいただき、「実際に一万円選書に入れる本もたくさん置いてるので、どうぞ店内をゆっくり見ていってください。」と説明までいただけました。感激。ひたいには汗。
そしてまず目に飛び込んできたのが
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一万円選書コーナーです!
読書家の皆さん。
この写真テンション爆上げしませんか?
よく見ると皆さんのお気に入りも
あるのではないでしょうか?
僕が主催している読書会でも
登場したことのあるタイトルも
ちらほら見受けられます。
「あの岩田店長が選書した本たちが目の前に並んでいる。。これも、それも、あれも!!」
僕は興奮を抑えきれないまま
レジに戻り
社員に向けた読書普及活動のアレコレを
岩田店長に話した上で
「普段から本を読まない人も、思わずドンドン読み進めてしまう本を紹介してください!!」とアタックしてしまっていた。
なんて図々しいこと言ったんだ俺。
それでも岩田店長の目は優しかった。
どれどれとレジから出てきた店長は
スタスタと棚へ向かう。
話を聞くと今まさに
全国のお客さんから寄せられた
一万円選書の抽選がつい先日に終わって
選書の作業をされていたようでした。
お店には全国各地区行きの段ボールが積んであり
中にはいろんな本が入っているのが見えます。
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そして岩田店長は
例の棚からいくつか手に取り
それはそれは丁寧に紹介してくださいました。
そして、その説明が巧みを極めていました。
気がつくと、もう買いたくて仕方がない僕。
その途中、興奮冷めやらぬ僕は
「も、もし良かったらこのまま僕に一万円分の本を推薦していただけないですか?!」なんて口走ってしまう有り様。
そして店長はなんて応えたと思いますか?!
「それはね。カルテがないから選びようがないよ。」
そうです。
ご存知の方も多いことと思いますが
一万円選書は
お客さん自身の趣味嗜好性格などの
内面を写すカルテを元に選書するサービスです。
流石プロ。
もしテキトーに紹介されても
僕はそうと分からず
1万円分買っていたでしょう。
きちんと断りの理由までお話しいただき
その場での提案は断念。
凄まじい倍率を極める人気サービスを
横取りする行為である事に後から気づく僕。
全国の岩田書店ファンの皆さま
不快な思いを与えてしまい申し訳ありません。
ですが岩田店長は続けます。
「逆に言えば一万円選書に入れる本は、ここからも沢山入れるから、店内をゆっくり見て選べば良いんだよ。」
気付きませんでしたよ!!!
そうでしたね!!!
恥ずかしい限りです。
「ところでその子はいくつだい?」
僕が抱いている娘を見て質問する岩田店長。
「それなら、こういう本もきっと面白いよ。」
別な棚へ移動して父親向けの育児書
しかもかなりタメになりそうな
一冊の紹介を受ける。
あれこれ選んで合計5,040円。
一万円選書ならぬ五千円選書。
全部で5冊の本を購入しました。
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退屈そうにする娘を見て
ドラえもんの袋に入れてくれた岩田店長。
対応一つ一つの優しさにも胸を打たれる。
お釣りを受け取るタイミングで
一緒に写真を撮って欲しいと頼んだところ
快く引き受けてくださったので
「え、SNSとかは、、」とダメ元で聞くと
「全然いいですよ。好きにしてください。」とニコニコ笑顔で承諾してくださいました。
親切丁寧かつ品がありながらも
熱を帯びている仕事を目の当たりにしました。
それはネットショッピングをする際の
「同時にこちらの商品もいかがですか?」
「多くの方が高評価をした商品です。」
とは明らかに違う「プロの仕事」でした。
買ったものは本ですが
学んだものはそれ以上にあった出会いでした。
実際に購入した本は
また別の機会にご紹介いたします!