「自分の価値感」のほとんどは、他人に刷り込まれたものかもしれない。自分の自由意志の作り方

あなたは生きていくうえでどんな
価値基準を持っていますか？

お金を稼ぐためには大手企業に入った方がいい
公務員が一番安定している仕事である
仕事は辛くても我慢してやるものだ

あなたの中にも、生きるうえで大事にしている
考えや判断感があると思います。

ではこの考えはいつからあなたは持つように
なったのでしょうか？

今回は自分の判断基準、価値観がどうやって
出来上がったかを考えてみます。

実は私の働く目的はマンガの言葉だった

実は私は、大学生の時にこれから働いていくうえで
何が一番大事かを考えた時にこんな言葉を考えました。

「自分は社会人になったら、どんな経済環境であったとしても自分と家族を守れるだけのお金を稼ぐ能力を身に着けたい」

これは私が学生の時に父親の自己破産をきっかけに
お金に苦労するようになり、何とかこの状況を
抜け出したいと考えていた時に、思いついた言葉でした。

しかし、この言葉は全てが自分のオリジナルで
作った言葉というわけではありません。

たまたまあるマンガに

「武道を極める目的は、どんな状況であったとしても自分が死なないための能力を身に着けるためだ」

と書いてあったのを見て、直感的にこの言葉が
良いと思い、この言葉を引用して作ったのが上に
書いた言葉でした。

この時は今の自分の気持ちを一番表している
言葉だと思い、これを自分の働く目的にしようと
考えたのです。

しかし、実際にはこの言葉が自分のその後の
人生で大きな挫折の原因になるのですが、
もちろんこの時はそんなことは知る由も
ありませんでした。

（このあたりのことは以前ライフストーリーに詳しく書きましたので、もしよろしければご覧ください）

人は他人の言葉で自分を作り上げている

この自分の中で持っている判断基準、価値基準
のことをコーチングではビリーフシステム
と言います。

例えば冒頭に挙げたように、公務員になりたい
という人の中には
「公務員が一番安定した仕事で将来安心だから」
という理由で公務員になることを決めたもいるはずです。

しかし、公務員が安定した仕事なのかどうかは、
これからは分かりません。

公務員の人員削減は行われる可能性がありますし、
他の選択肢を見なくて本当に幸せだったのかは、
疑わしいところです。
（もしかしたらもっと他の仕事で能力を開花させる
ことができたかもしれません）

つまり、このビリーフシステムは自分が本当に
考えて作ったかというと極めて怪しく、ほとんどの
場合は他人の言葉を自分が取り入れた可能性が
極めて高いのです。

ちなみに、人が影響を受けやすいトップ3は

◆親
◆先生
◆TV

と言われています。

もしそれ以外で自分のビリーフシステムを
作り上げているのであれば、もしかしたら
あなたは本当の意味で自分の人生を生きて
いるかもしれません。

ところが、もし「両親」「先生」「TV」が
言っていたことを真に受けて、それを自分の
価値基準、判断基準として生きているのであれば、
それは自分の人生というよりは、他人の人生を
生きている可能性があります。

自分の本当のビリーフシステムを作るためには

ではどうしたら他人の価値基準で作られた
ビリーフシステムではなく、自分の
自由意志で作ったビリーフシステムを
持てるようになるのでしょうか？

方法は大きく分けて3つです。

1．思いっきり現状の外側にゴールを設定する
2．自分が本当にやりたいことを行う
3．設定したゴールが達成している時の自分のビリーフシステムを自分に刷り込む

特に1つ目の現状の外側にゴールを
設定することが非常に大事です。

現状の内側というのは、これまでの
ビリーフシステムで判断したゴールの
可能性が高く、それは本当の自分の
意志ではなく、他人の意志が入っている
可能性があります。

例えば「年収1,000万円になりたい」という
ゴールを思いついたとして、その1,000万円
という額は本当にあなたの意志で決めた
金額でしょうか？

おそらく日本人の平均年収（およそ450万円）を
何となく想像して、その倍くらいだったら
自分でも目指せそうだし、なったら嬉しいなと
思って作ったのではないでしょうか？

人は自分が思っている以上に他人の言葉を自分の
ビリーフとして受入れて生きています。

是非、この3つを意識して自分の本当の価値基準を
見つけてみてください。