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一日中食べ物のことばかり考えてしまう…その理由、知ってますか?

「一日中、食べ物のことで頭がいっぱい」
「食べたら、すぐ次の食事のことを考える」
「何を食べようか、いつも悩んでしまう…」


こんにちは、元管理栄養士の笹喜まきです。

「一日中、ほんとに食べ物で頭がいっぱい」は、相談をうけるなかでも、とくに多いお悩みです。

いいかげんやめたいのに、やめられないんですよね。

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この記事では、約10年摂食障害だった私が、その理由と対策をわかりやすく解説します!

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◆食べ物のことしか考えられない理由は、この2つ!


食べ物のことしか考えられない理由は、ほとんどがつぎの2つです。

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①単純に栄養不足

②食べもののことを考えるのが
いちばん『ラク』だから

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1つめの『栄養不足』は、もしかしたら思いあたる人もいるかもしれません。

でも、2つ目の食べもののことを考えるのがいちばん『ラク』は、ちょっと違和感ありますよね。

「全然ラクじゃない!むしろ辛いのに!!」って。

どういうことか、理由をお話していきますね。


◆食べ物ばかりな理由1.栄養不足


1つめの理由は、カラダの栄養不足

太りたくない気持ちが強すぎて、食べられるのは野菜やローカロリー食品だけ。

または、食パン1枚とブラックコーヒーなどで食事をすませていませんか?

あとは、脂質をまったくとらなかったり。


じつは、一日の合計が1,000kcalを切るような食事だと、カラダは常に栄養不足なんです


やせたい気持ち、太るのがこわい気持ちは、私もほんとに痛いほどよくわかります。

太った自分は許せなかったり、自己管理ができてないと思われる気がするんですよね…。


でも、その前にまず、思い出してほしいことがあります。

わたしたちも人間であり、生き物なんです


◆みんな、動くためにはエネルギーがいる

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どんな生き物でも、栄養不足でエネルギーが足りないと、死んでしまいます。

動物はもちろんですが、車だってガソリンがないと動かないし、スマホも充電がないと動きませんよね。

なので、生きのびるために、脳は「エネルギーを得ろ!」とカラダに命令を出します。

この命令が出ると、私たちは自分の意思とはかんけいなく、食べ物のことを考えるようになっているんです。

つまり、食べ物のことばかり考えてしまうのは、自分がおかしいんじゃなくて、生き物としての正常な反応。

この能力がなかったら、人間はエネルギー不足に気づけず、とっくの昔に絶滅していると思います。

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食べ物のことしか考えられない=すでに生きるのにキケンな状態なので、体のアラームが鳴っている、と思ってくださいね。

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◆さらに飢餓状態では、ココロにも変化があらわれる

さらに、栄養不足がつづくと、今度はココロにも変化があらわれてきます。


・集中力、判断力がなくなる
・不安になる、怒りっぽくなる、イライラする

・無気力になったり、以前の趣味を楽しめない
・人に会いたくない

・しないと気が済まない、こだわりが強くなる


このあたりも、栄養不足のサインです。

ココロの症状が出てくると、まわりとの人間関係も、うまくいかなくなってきます。

そして、うまくいかないのを自分や相手の性格のせいにしがちですが、じつは、その原因は栄養不足だったりします。


なのでこの場合は、ごはん・タンパク質・野菜(食物繊維)をできるだけしっかり食べることが大切です。

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これは我が家のごはんの一例です。迷ったら、『○○定食』と名づけられそうなものを選んでみてください。

そして、炭水化物(ごはん)も、最低グーの手1個分はとりましょう。


コツは、一日1回、このバランスならOK!!!と割りきること。できなかったら、次の日に2回で十分です。

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毎食なんて、私もムリです。(笑)朝はパンとヨーグルト。

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◆食べ物ばかりな理由2.そのほうがラクだから


頭の中が食べることばかりになる、2つ目の理由。

それは、『食べ物のことを考えていたほうが、ラクだから』


「え?」って思うかもしれませんが、ココロの奥の無意識では、そう思っている部分がどんな人もあるんです。


むしろ、食べ物のことをひたすら考え続けることで、あなたは『何か』から、助かってるんです。

◆食べ物の悩みは、なにかを隠している。

「一日中、食べ物のことで頭がいっぱい」
「食べたら、すぐ次の食事のことを考える」
「何を食べようか、いつも悩んでしまう…」

じつは、これらのお悩みは、そこだけに注目してもほとんど意味がないんです。

なぜなら、これはカラダの症状(脳の反応)で、ほんとうに解決すべきことではないから。


お話を聞いて、栄養不足の人にはまず食べることをすすめます。

でも、

そこそこ食べてるのに変わらない人や、バランスよく食べたいのになぜか食べられない…という人は、だいたいこっちです。

◆じゃあ、ほんとうに解決すべきことってなんだろう?


じゃあ、そのほんとうに解決すべきこと、っていったいなんなのでしょうか?

「食べ物のことばかり考えてしまう」で検索すると、まずは栄養不足が出てきます。

そしてさらに、「趣味を見つけよう」とか「ヒマな時間をつくらない」とか、いろいろ出てきますよね。

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あえて違うことをする、これはたしかに大事だし、必要です。

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でも、いくらネットでそう見たからといって、「今さらやったって…」「私にはムリかも…」っていうネガティブさんが顔を出してきませんか?

私はむしろ、そのネガティブさんこそが、大事なポイントだと思っています。


◆「楽しんでいい」「失敗したっていい」って、思えてますか?


食べる以外に趣味がない、やりたいことがわからない、という人は意外とたくさんいます。

摂食障害でなくても、そういう人は多いですよね。

そんな時は『とりあえずやってみる』ことをおすすめしていますが、それができない、なんとなくやりたくない…から悩んでいるんだと思います。


そこで、「なにがひっかかって挑戦できないんだろう?」と考えてみてください。

すると、なにかを新しく始めるのに対して、心にブレーキが見つかると思います。

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心のブレーキとは、具体的にいうと


・失敗したらどうしよう…

・私なんかがやっていいのかな?

・どうせまた、うまくいかないんじゃ?

といった不安な気持ちのことです。

これは1人1人違うので、ぜひ自分の言葉で出してみてください。


食べ物のことを考えないようにするためには、なにか夢中になれるものを見つけるといい、となんとなくはわかっている。

ですが、「自分も楽しんでいい」「続かなくたって、チャレンジはどんどんしていい」その許可を、自分に出せていますか?

本当の問題は、そこの部分だと思います。


◆食べ物のことばかり考えてしまうのは、「本当の悩み」を隠すため

こんなふうに、一見食べ物のことで悩んでる人は、じつはみんな、無意識のブレーキがかくれています。

いまの例は『新しいことに踏み出せない人』でしたが、ほかにもいくつかパターンがあります。


・今の仕事や人間関係に不満がある

・家族に対して不満がある

・将来が不安

・お金が不安

だいたい皆さん、このどれかの悩みも平行して持っています。

そして、それは具体的に言える場合もあるし、まだなんとなーくの場合もありますね。

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ちなみに私は、全部でした。

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でも、この辺の悩みに、真剣に向き合うのって、めっっっちゃ勇気いりますよね


イヤだし、見たくないし、

言いたいこと言ったら
何て言われるかわかんないし、

さらに困ったことになっても困るし、

自分なんかダメで
キライで当たり前
だし、

とにかく、……辛い。ですよね。


だから、それを考えなくてすむように、本当の問題に向き合って、辛さを感じなくてすむように。


人は、あえてちがうことを考えるんです



つまりそれが、食べ物のこと。


人間の脳って、基本的にラクなこと、メリットのあることしかしないんです。

つまり、『食べ物について考える』ほうが、現実に向き合うよりもメリットが大きい、っていう面はかならずあるんです。


だって、食べ物のことならいくら考えても、死なないから。

つまり、頭のなかが食べ物でいっぱいになるのって、栄養面・ココロの面どっちでも、『自分を助けようとして』おこってることなんですよ。


◆まとめ

さいごに、もう一度おさらいです。

「一日中、食べ物のことで頭がいっぱい」

この悩みの原因は、この2つです。

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①エネルギー(栄養)が足りなくて生きるのにキケンな状態なので、脳が「食べろー!」と信号をだしている

②心がこれ以上辛いことを考えなくてすむように、自分を守っている

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食べ物のことが頭からはなれないのは、どちらの場合でも、『自分を助けようとして』脳が自主的にやっていること。

とくにダイエットがきっかけで摂食障害になった人は、この2つがダブルでおきてることもあります。

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あなたの体は、自分を守るためにつねに動いています。

なので、まずは自分の体や食欲はあなたの敵じゃなく、味方なんだと思ってほしいです!

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そこで、今すぐできる対策は、「自分はダメだ」と言うのをやめること

自分はダメだ、というのは、いまの自分はNG、ということです。

あなたがこれ以上傷つかないように、けなげに頑張っている脳や体を、まずは否定しないでみてほしいんです。

◆自分いじめをやめられるのは、自分だけ

自分いじめをやめられるのは、自分だけです。

あなたは、ほかの誰かに面とむかって、「ダメ」とか「デブ」という、傷つく言葉をかける人ですか?

この記事を最後まで読んでくれたあなたは、きっと、むしろ言われる側の痛みがわかる人のはず。


自分いじめをゼロにすれば、食べ物やカロリーのことは、いつのまにか自然と気にならなくなっていきますよ

読んでくださって、ありがとうございました。

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