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家族がだいすきなアメリカ南部の味【ローズマリーとチーズのクッキー】



パクチー、ローズマリー、とにかくハーブはなんでもござれのわたしの家族みんなが偏愛するクッキーがある。

あまじょっぱくて、パルメザンチーズとローズマリーが香る、一度食べたら忘れられない不思議な味。

我が家でしか食べられないこの味と出会ったのは、アメリカの料理番組の「クレアのeasy to go」(アメリカでの題名は「5 ingredient fix」)だった。
この料理番組は、5種類の材料でおいしいものをつくるというコンセプトだ。

番組のホストであるクレア・ロビンソンはアメリカ南部出身で、クレオール料理をルーツにしている。

クレオール料理は、
主にアフリカ、ヨーロッパ、そしてカリブ海の先住民族の料理の影響を受けた、ルイジアナ州やカリブ海地域で人気のある料理スタイル。

これには、スパイシーな味付けやフレッシュなシーフード、米や豆類を使った料理が含まれます。たとえば、ジャンバラヤやガンボが代表的なクレオール料理の一つです。

チャットGPTより


クレオール料理は、色んな文化が複雑に融合したフュージョン料理のことだ。

ちなみにディズニーランドのカリブの海賊の近くにある「ブルーバイユレストラン」では、クレオール料理を提供している。



そんなクレアのレシピはユニークで、見たことないものばかりで、おもしろい。

レシピだけではなく、クレアの人柄も家族みんなが大好き。

クレアはちょっと大柄な美人さんで、料理人とは思えないほど、大ざっぱに、豪快に料理をしていく。これがアメリカ流なんだろう。




「クレア、またこぼしてるよ」

「材料をヘラでとらないから、使い残しがたくさんあるよ」

「クレアはいつも「細かいことは気にしない」」だね」


家族みんなで口々にツッコミあいながら、クレアの番組を見ていた。うちはテレビを見ない家だったけど、クレアの番組を見るときだけは家族でテレビを囲んだ。
楽しい家族団らんのひと時だったのが、なつかしい。


クレアが紹介してくれたレシピの中で、我が家の定番になったのが「ローズマリーとチーズのクッキー」だ。


ローズマリーとパルメザン。
正直クセがある食材が主役のクッキー。


けど、好きなひとは大好きな味にちがいない。


「我こそは...!」って人は、ぜひ作ってみてほしい。
このクッキーが美味しそうだと思う人は、わたしと味覚がバッチシ合うはずです。




そんな分水嶺にもなってしまうクッキーのレシピを今回紹介していきます。

材料

小麦粉        400g
粉砂糖        200g
パルメザンチーズ   100g
バター        100g
ローズマリー15センチ 1本

ちゃんと材料5つですよ。


作り方は簡単。

材料を混ぜて、冷蔵庫で冷やして、焼くだけ。

このレシピで1番めんどくさいのは、ローズマリーをみじん切りにすること。

庭に植えてあるローズマリーを切ってきた
置くだけでキッチンの香りがローズマリー…!
茎は硬いので使わずに、葉っぱだけを千切る。
潰しながら切ると油が出ちゃうので、
ざくざくと短時間で切ること。

ローズマリーは切っていると、手が変にベタついてくる。これが精油なんだって。
母は料理のことなら、なんでも知っている。


爽やかな匂いがキッチンに広がってリフレッシュできるのも、いいかんじ。

これくらいになったらOK


ローズマリーを準備したら、どんどん混ぜていく。

バターは室温に戻して、やわらかい状態で混ぜてね。
なかなかまとまらない。
みじん切りにしたローズマリーも入れる。
まとまりきらないから、ビニール袋にいれて、
もみもみしながらまとめていく。
長細い四角のかたちにして、冷蔵庫で冷やす。
好みで丸い棒状にしてもOK。


バターが多いクッキーのため、そのまま焼いちゃうとバターが溶けてしまう。
なので、冷蔵庫でカチカチになるまで、冷やしてからオーブンで焼きます。

カチカチになったら、切って並べてオーブンで焼く。
あとは焼くだけ…!


オーブン200度で20分。
余熱が完了してから、焼いていく。

焼いてると、ぷぅ〜んとパルメザンチーズとローズマリーが混ざった強烈な香りがただよってくる。


およそクッキーらしくない、とんでもないその香りに、家族でいつもにやにやしてしまう。



くさいのか、くさくないのか、絶妙な香り。

くさいものってなんでか笑っちゃうよね。

おならの匂いをくさいとわかってて、嗅いじゃって、「くっさ〜!!」って笑っちゃう、あのかんじ。
あのかんじで、クッキーが焼き上がるのを待つのが楽しい。

焼けました!!
バターとチーズがでろんと横に伸びてしまっているのが、お分かりいただけるでしょうか。



一口食べると、口の中にガツンとしたチーズとローズマリーの香りが広がる。

やっぱりこの味が大好きだ。
代わりが見つからない唯一無二の味。



バターが多いので、舌の上でホロホロほどける。
ホロホロとしつつも、チーズのねちっとした食感がクセになる。



パルメザンチーズの食べると止まらなくなるような旨味がローズマリーとよく合って絶妙で、おいしい。
ふつうの甘いクッキーではなく、酒のつまみになってもいいくらいの、あまじょっぱさだ




冷やして食べると、チーズがカリッとして「カリねちっ」とした食感にかわり、それもまた全然ちがうものみたいで、おいしい。


バターとチーズたっぷりで、食べすぎると「うぷっ」となるくらいなんだけど、定期的に食べたくなるのです。



クレアの番組はいつのまにか見なくなっちゃったんだけど、このクッキーだけは我が家で愛され続けている。
うちの自慢のクッキーだけど、他の人の食べてみた感想がとても気になるので、もし作ったら感想をぜひ教えてね。



あと「似たようなクッキー、ここに売ってるよ〜!」な情報があれば、それもぜひ教えてほしい。
世界でも日本でも、まだどこにも売っているのを見つけられない。

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