家族がだいすきなアメリカ南部の味【ローズマリーとチーズのクッキー】
パクチー、ローズマリー、とにかくハーブはなんでもござれのわたしの家族みんなが偏愛するクッキーがある。
あまじょっぱくて、パルメザンチーズとローズマリーが香る、一度食べたら忘れられない不思議な味。
我が家でしか食べられないこの味と出会ったのは、アメリカの料理番組の「クレアのeasy to go」(アメリカでの題名は「5 ingredient fix」)だった。
この料理番組は、5種類の材料でおいしいものをつくるというコンセプトだ。
番組のホストであるクレア・ロビンソンはアメリカ南部出身で、クレオール料理をルーツにしている。
クレオール料理は、色んな文化が複雑に融合したフュージョン料理のことだ。
ちなみにディズニーランドのカリブの海賊の近くにある「ブルーバイユレストラン」では、クレオール料理を提供している。
そんなクレアのレシピはユニークで、見たことないものばかりで、おもしろい。
レシピだけではなく、クレアの人柄も家族みんなが大好き。
クレアはちょっと大柄な美人さんで、料理人とは思えないほど、大ざっぱに、豪快に料理をしていく。これがアメリカ流なんだろう。
家族みんなで口々にツッコミあいながら、クレアの番組を見ていた。うちはテレビを見ない家だったけど、クレアの番組を見るときだけは家族でテレビを囲んだ。
楽しい家族団らんのひと時だったのが、なつかしい。
クレアが紹介してくれたレシピの中で、我が家の定番になったのが「ローズマリーとチーズのクッキー」だ。
ローズマリーとパルメザン。
正直クセがある食材が主役のクッキー。
けど、好きなひとは大好きな味にちがいない。
「我こそは...!」って人は、ぜひ作ってみてほしい。
このクッキーが美味しそうだと思う人は、わたしと味覚がバッチシ合うはずです。
そんな分水嶺にもなってしまうクッキーのレシピを今回紹介していきます。
作り方は簡単。
このレシピで1番めんどくさいのは、ローズマリーをみじん切りにすること。
ローズマリーは切っていると、手が変にベタついてくる。これが精油なんだって。
母は料理のことなら、なんでも知っている。
爽やかな匂いがキッチンに広がってリフレッシュできるのも、いいかんじ。
ローズマリーを準備したら、どんどん混ぜていく。
バターが多いクッキーのため、そのまま焼いちゃうとバターが溶けてしまう。
なので、冷蔵庫でカチカチになるまで、冷やしてからオーブンで焼きます。
オーブン200度で20分。
余熱が完了してから、焼いていく。
焼いてると、ぷぅ〜んとパルメザンチーズとローズマリーが混ざった強烈な香りがただよってくる。
およそクッキーらしくない、とんでもないその香りに、家族でいつもにやにやしてしまう。
くさいのか、くさくないのか、絶妙な香り。
くさいものってなんでか笑っちゃうよね。
おならの匂いをくさいとわかってて、嗅いじゃって、「くっさ〜!!」って笑っちゃう、あのかんじ。
あのかんじで、クッキーが焼き上がるのを待つのが楽しい。
一口食べると、口の中にガツンとしたチーズとローズマリーの香りが広がる。
やっぱりこの味が大好きだ。
代わりが見つからない唯一無二の味。
バターが多いので、舌の上でホロホロほどける。
ホロホロとしつつも、チーズのねちっとした食感がクセになる。
パルメザンチーズの食べると止まらなくなるような旨味がローズマリーとよく合って絶妙で、おいしい。
ふつうの甘いクッキーではなく、酒のつまみになってもいいくらいの、あまじょっぱさだ。
冷やして食べると、チーズがカリッとして「カリねちっ」とした食感にかわり、それもまた全然ちがうものみたいで、おいしい。
バターとチーズたっぷりで、食べすぎると「うぷっ」となるくらいなんだけど、定期的に食べたくなるのです。
クレアの番組はいつのまにか見なくなっちゃったんだけど、このクッキーだけは我が家で愛され続けている。
うちの自慢のクッキーだけど、他の人の食べてみた感想がとても気になるので、もし作ったら感想をぜひ教えてね。
あと「似たようなクッキー、ここに売ってるよ〜!」な情報があれば、それもぜひ教えてほしい。
世界でも日本でも、まだどこにも売っているのを見つけられない。
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