自分と向き合うオトナ女子へ。おすすめ本03
日本を離れて3年半が経とうとしている。テレビもないし、流行っている番組とか芸能人とか、日本に帰るたびに「この人誰?」と家族に聞く始末だ。
だが、唯一、私がわざわざVPN契約(日本の回線を契約)をして、カナダから追いかけ続けている「日本」がある。それは「星野源」さんだ。今や、あのガッキーと結婚し、紅白も出場して超有名になったが、私がファンを始めた約13年前は、まわりのみんなはポカンだった。カラオケで好きな曲を歌えば、「何その歌詞?ウケる〜」と妹に言われ、「良いんだ、彼の良さは私がわかっていれば…」と心にしまっていた(笑)。
で、特に私がカナダから楽しみにしているのが、「星野源のオールナイトニッポン」。最近はわざわざVPN回線をしなくても、Spotifyで聴けちゃうのだ…嬉しい(笑)。
さて、そんな源さん(呼ばせてください)が、ラジオでこんな発言をしていた。
「僕、映画とかゲームとかしている時、呼吸してないんですよ。やばくないですか?息が止まってるんです。」
その時思った。源さん、私もです!!!!(笑)。
いやいや、喜んでいる場合ではない、無意識に息を止めてるって、なんかあまり良くなさそうだな…と、呼吸について考えたことがなかったので調べてみた。
すると、簡単なネットサーフィンの情報でも、呼吸はかなり重要だということがわかった。脳関係や、血液の循環、さらには冷えなども呼吸が関係しているとか。
30代も半ばになってきた、ありがたいことに健康だけど、この先の自分の体について、もっとちゃんと考えようと思った。源さん、ありがとう!(笑)
で、長くなっちゃったけど、見つけたのがこの本「呼吸の本」。呼吸の先生である加藤俊朗さんと、詩人の谷川俊太郎さんの対談方式になっている。Q and Aで、加藤先生が疑問に答えていくような内容。質問も難しいものではなく、呼吸初心者の私でも思いつきそうなベーシックなものが多いので、とても読みやすかった。
まず私はこの本で、谷川さんと加藤さんが使う「きれいで優しい言葉」を、とても好きになってしまった。自分自身も書くということをしているけど、谷川さんの選ぶ「言葉」がいちいち上手いのである。「ああ、そんな風に表現できるのか…メモメモ」と、呼吸の内容もそうだが、言葉にグッときてしまった(笑)。
そして肝心の呼吸法は、思っていた以上に「簡単にできる」のが、とても良いなと思った。なんだかすごい特訓をしなければ…!?と、本の体裁を見て思っていたのだが、そんなことはない。しかも、音声をダウンロードできるので、「本を読みながら…めんどくさい…」と、怠け者の私にとっては、素晴らしくフィットした。
読み終わって思ったのは、「普段意識していないことほど、重要だったりする」ということ。源さんみたいに、映画を見たり、ゲームしたりしているときに「集中している」から、息を吸うのを忘れちゃう。でも、息をするって普段は意識していないけど、めっちゃ重要。しないと死んじゃう。だから、意識しないでもできちゃうから、あまり考えない。
でも、改めて「良い呼吸をする」ことを考えて、実践してみたら、とてもリラックスできている自分がいた。これは、ヨガや読書など、自分がリラックスできることともちょっと違って、新しい発見だった。
多分、無理しないで、何もせずに静かにゆっくりするってとても大切なんだと思う。それを今回の呼吸の本から学べた気がする。
これからも少しずつ、無理しないで「良い呼吸」を続けていきたいと思う(この本を、ファンとして、源さんに送れるくらい、おすすめである)。