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うどんにはかしわ天を乗せたいです。

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最近の記事

スナップ撮影で何を撮る?(写真の撮り方)

旅行に行くとお金を使います。お金は使うとなくなります。お金がなくなるのは嫌です。 そんなときはそこら辺を歩きましょう。そうです。流行りのスナップ撮影というやつです。 「スナップ撮影で何を撮ればいいかわからない」という声をよく聞きますが、とりあえず心が動いたものを撮れば大丈夫です。そんなもんです。 私はよく光と影に注目して撮影します。 この写真は用事があって名古屋に行ったとき、空いた時間に撮影したものです。 夕方の低い太陽が長い影を作ります。テーブルと椅子の影がいい感じに

    • 思い出にワンポイントを(写真の撮り方)

      みなさんは旅行に行ったことがありますか?私はあります。 これを書いている今も道後温泉の湯に浸かった余韻に浸っています。愛媛に移住したいです。 旅行中はやたらと写真を撮りますよね。キレイな景色や食べた料理、あとでちゃんと読むための説明書きの看板…。その中からよく撮れたものをインスタに投稿して、思いのほかいいねが付かずに凹むまでがセットです。 さて、ちゃんと写真を撮ろうとすると、たぶん ・テーマを決める ・ロケーションを決める ・撮影イメージを考える ・イメージを実現させるた

      • 記憶を記録に残す(写真の撮り方)

        カメラを持つと絶景や映えを撮りたくなりますよね。 学生時代はスタバを「高い金出してオシャレな雰囲気を買う店」と揶揄していた私も、カメラを買った瞬間にスタバへ映える写真を撮りに行ったものです。 旅先で写真を撮るのも良いけれど、もっと身近にあるもの、例えば実家の写真は撮っていますか? そう、古くて散らかってて、帰っても特にやることがなくて手持ち無沙汰になるあの実家です。 先日、実家の物置と化した車庫を取り壊して弟が家を建てるということが決まりました。生まれた時からそこにあった

        • 青の船旅(香川旅行)

          写真を撮りたい!うどんを食べたい! と言い続けていたら家族旅行の行き先が香川県になった。1回行ってあまりにも楽しかったため、翌年にもう1度香川旅行をした。 あちこち訪れた中で、一番よく思い出すのは離島に行く時に乗ったフェリーだ。 2度目の香川旅行で高松港から直島に向かうフェリーに乗った時のこと。海なし県の岐阜で生まれ育った私は海に出て当たり前のようにテンションが上がり、3階のデッキに直行した。(フェリーは1階が車用のスペース、2階が屋内の客席、3階が屋外になっている) 海風

          紅葉ハント(写真の撮り方)

          先日北海道から来た人に会いました。もう紅葉してるのか尋ねたら「もう外は2度か3度」と言っていました。冬じゃん。 秋といえば紅葉狩り。記憶を辿るとだいたい11月下旬に行っています。11月下旬にはみんな冬服です。去年紅葉狩りに行ったら雪が降りました。冬じゃん。 秋って思ってたより寒いものなの?秋がすぐ終わるのではなく私たちが秋の定義を狭めすぎてる?? 今年は厚着をして紅葉を狩りにいきましょう。 紅葉は光の当たり方でがらりと表情が変わります。おすすめは逆光と反逆光です。 肉眼

          紅葉ハント(写真の撮り方)

          秋はコスモスから始まる(写真の撮り方)

          肌を刺す日光ととめどなく流れる汗を怖れて外に出られず、下げすぎたエアコンの冷風と電気代の請求に震える夏が終わりました。 これからは爽やかな風が吹き、食も芸術も存分に外で楽しめる秋の季節です。冬眠に向けて太りましょう。 秋はコスモスの撮影から始まります。異論は認めません。 この日はあいにくの曇り空でした。どうしても花びらを光に透かしたかったので、雲の切れ間から光が差し込む瞬間を待ち空を背景に撮影しました。 花を写真の上の方に配置することで、空に向かって成長している感を表現し

          秋はコスモスから始まる(写真の撮り方)

          街は変わるもの

          いつだったか、商店街の靴屋が言った。 「街は変わっていくものだから」 靴屋がある柳ケ瀬商店街はその昔、全国的に有名で人気の商店街だった。デパートや映画館がいくつも立ち並び、西柳ケ瀬には江戸時代に柳ケ瀬遊郭が成立して以来風俗店が軒を連ねる。昼も夜も大勢の客で賑わい、美川憲一の曲にもなった。 「街は変わっていくものだから」 イオンモールができて昼の客が消えた。県のイメージアップのために風俗店が駆逐されて夜の客が消えた。デパートと映画館がひとつまたひとつと取り壊され、個人経営

          街は変わるもの

          幸せには小さじ1杯の諦めを

          会社の同期とおよそ半年ぶりに飲んだ。入社7年。5人いた仲間は4人になり、彼女ができないだの彼氏と別れただのと話していたら、今や半数が既婚者だ。話題といえば会社の愚痴と同僚のゴシップ、夫婦関係か相変わらずの恋愛。 みんな仕事とプライベートが一長一短だった。結婚生活の話は楽しそうに語るのに仕事では年間目標を達成できずに評価が悪かったとか、仕事は順調でも「離婚するかも」の冗談にどこか笑えなかったり。 まあ、そんなもん。 私たちは幸せなんだろうか? 大変だけど、辛いこともあるけれ

          幸せには小さじ1杯の諦めを

          写真展『私はここに住んでいた』

          ※2023年12月3日~6日にphoto gallery pieni onniで開催したグループ写真展『私はここに住んでいた』の展示のうち、私の展示作品をこちらに掲載します。

          ¥300

          写真展『私はここに住んでいた』

          ¥300

          甘い香りに誘われて

          早朝、日の出前に布団を抜け出して朝焼けの空を窓から見つめながら支度をする。朝日が町を照らし出した頃を見計らってカメラを掴んで外に出た。 金木犀を探そう。 2日前、会社まで片道25分の運転中、あちこちで金木犀が咲いていることに気がついた。会社の裏にある家の庭からは金木犀の香りが漂っていた。今日まで金木犀の写真を撮りたい気持ちを抑えて働いた。 私は夜になればさっさと寝て朝は遅くまで起きない、生粋の昼型人間だ。早起きに大きなストレスを感じながら家を飛び出して甘い香りを探して歩

          甘い香りに誘われて

          夏祭りの追憶

          うだるような、と言うほどでもない8月平日の夏の夜。定時でさっさと仕事を終えて車をマンションの駐車場に止める。マンションの前の普段は人通りの少ない道をやたらと家族連れが歩いている。そしてみんななんとなく浮かれている。部屋のベランダから外をのぞくと近所の公園から浮かれた雰囲気が漂ってきた。 夏祭りだ。 私はあの浮ついた雰囲気の中で夕飯を調達しようと財布となんとなくフィルムカメラを持って外に出た。 神社とひと続きになった公園には屋台が立ち並び、その前のわずかな隙間を家族連れや中学

          夏祭りの追憶

          何もない街に住んでいる

          私は岐阜に住んでいる。 岐阜に住む人は「岐阜には何もない」と言う。本当にみんな言う。実際目立つテーマパークもなければ、食べ歩きできる大きな城下町もない。流行りのスイーツを買えるお店はいつもブームの終わりがけにオープンする。終バスはだいたい20時台で飲んだら帰れない。街の中心地にある商店街はバラエティ番組でシャッター街ランキング全国1位に選ばれた。 そんな街に私はカメラを持って住んでいる。 コロナ禍になって人と会い辛くなったとき、私はカメラを持って家の近くを歩き出した。外出

          何もない街に住んでいる