見出し画像

甘い香りに誘われて

早朝、日の出前に布団を抜け出して朝焼けの空を窓から見つめながら支度をする。朝日が町を照らし出した頃を見計らってカメラを掴んで外に出た。

金木犀を探そう。

2日前、会社まで片道25分の運転中、あちこちで金木犀が咲いていることに気がついた。会社の裏にある家の庭からは金木犀の香りが漂っていた。今日まで金木犀の写真を撮りたい気持ちを抑えて働いた。

私は夜になればさっさと寝て朝は遅くまで起きない、生粋の昼型人間だ。早起きに大きなストレスを感じながら家を飛び出して甘い香りを探して歩く。

近くの公園で甘い香りに気がついた。この近くにこんもりとしていて身長より少し高いかわいい金木犀があるに違いない。わくわくしながら香りのもとを探した。

左側の木が金木犀

大きくない?金木犀ってこんなに大きくなるの?思ってたんと違う。木やん。

それでも朝日に照らされた金木犀の巨木はキレイだった。

公園を離れて住宅街に入る。日差しと甘い香りに導かれるまま歩みを進める。

同じ構図で撮りがち

そうそうこのこんもり感だよ。金木犀は庭にあるに限る。

登校する小学生とすれ違いながら公園に戻る。日が少し高くなって影が出るようになった。

金木犀の影

葉や枝の形が見えたり丸くなったりしていて木漏れ日も奥が深い。
公園をぐるっと1周してから来た時とは違うルートで帰る。そこにはまた別の金木犀がいた。

甘い香りのするゴミ捨て場

丸い!丸すぎて道路にはみ出している!そしてなぜかゴミ捨て場になっている。

人の家の庭をじっくり撮るわけにもいかないのでささっと金木犀だけを撮って退散する。公園の金木犀と同じ木とは思えないかわいさだった。

名残惜しくてもう1枚

金木犀を満喫した私は家に帰って昼までぐっすり眠りました。さようなら、朝の充実した時間。家事は昼からやります。

いいなと思ったら応援しよう!