仕事や勉強に「超集中」したい！脳内物質を活用して集中力を高める仕組み【4 FOCUS 脳が冴えわたる4つの集中】
集中には4種類あるとされていますが、私たちが一番求めているのは、やっぱり仕事や勉強への集中力「入門集中」を高めて持続させることですよね。
この「入門集中」をさらに深め、そこから「超集中」とも言える、さらに高い状態に自身のマインドを持っていく方法をご紹介します。
鍵を握るのは3つの脳内物質
集中力を高めるためには、以下の3つの脳内物質が重要です。
ドーパミン
βエンドルフィン
ノルアドレナリン
ドーパミン
ドーパミンは「楽しい！」「ワクワク！」というポジティブな感情を感じるときに分泌される物質で、集中力を高める役割を持っています。
楽しい事や好きな事、得意な事をやっている、いわゆる「夢中」になっている状態の時に多く分泌されるのですが、長時間は持続しないのが特徴となっています。
βエンドルフィン
ドーパミンが持続するのを助ける役割を担っており、同じく楽しい気持ちのときに分泌されやすいです。
ノルアドレナリン
集中力を高めるもうひとつの脳内物質ですが、これは締切が迫っていたり、緊張する状況で分泌されます。
夏休みの宿題を最後に一気に終わらせるような「追い込まれて集中する」時には、このノルアドレナリンが活躍しています。
βエンドルフィンのような持続を助けてくれるものはなく、ドーパミンよりも長く続かないという欠点があります。
超集中の状態とは
この3つの物質の分泌パターンによって集中度合いが変わります。
ドーパミン（βエンドルフィン）・ノルアドレナリン共に分泌されていない：全く集中できていない状態
ノルアドレナリンだけが分泌されている：短時間の集中はできるが、ストレスが強いので長く続かない
ドーパミン（βエンドルフィン）だけが分泌されている：ストレスが少なく、かなり集中している状態
ドーパミン（βエンドルフィン）・ノルアドレナリン両方が分泌されている：これが「超集中」といわれる状態
アメとムチで超集中を引き出そう
ドーパミン（βエンドルフィン）は「アメ」、ノルアドレナリンは「ムチ」として活用します。
アメとムチをうまく使い分けて脳をコントロールすることで、「超集中」に到達しやすくなります。
ドーパミン（βエンドルフィン）を分泌させる方法
頑張った先に手に入れられるワクワクする夢や目標を具体的に掲げる
楽しい気持ちになるよう周りの環境を整える（音楽、道具、インテリア、空間、習慣）
オンとオフのメリハリを付けて、遊ぶ時には徹底的に遊んで、心から楽しんでウキウキ、ワクワクする感覚を身につける
有酸素運動や筋トレをして身体を動かす
ノルアドレナリンを分泌させる方法
頑張らなかった先に待ち受けているであろう危機的状況をイメージして、自分を追い込む
タスク管理でやらなければならない事をリストアップしプレッシャーをかける
タスクに締切と具体的な数値目標を設定しプレッシャーをかける
日報、週報、月報と定期的に進捗状況の確認と見直しを行い、目標の再設定を繰り返し、緊張感を維持する
全体のイメージとしては、7〜8割をドーパミン（βエンドルフィン）のワクワク感で動き、残りの2〜3割をノルアドレナリンで引き締める、というバランスが理想です。
まとめ
ポジティブな気持ちを引き出すドーパミン（βエンドルフィン）と、締め切りやプレッシャーで発揮されるノルアドレナリン。両方を上手に使い分けることで、「超集中」の状態を作り出すことが可能です。
ぜひ、アメとムチのバランスを上手くとりながら、自分に合った超集中の方法を見つけてみてください！