読書メモ22「原爆裁判」第三章 第四章 投下後
第三章、第四章 原爆開発、投下、事後調査に関わった人々それぞれの動向。一々は 本書をお読み頂きたい。
「当事者」個々人の言動、その変遷は 様々であり、功罪、評価もさまざまだ。
直接の功罪を置いて、人間性とは何かを考えてみる。
事に向かい、真実の一端を知った時、その事に突き動かされて真っ直ぐに進む人間は、ごく僅かだ。
長崎で調査に当たったコリンズ中尉。ルポルタージュ「ヒロシマ」を書いたハーシー記者。
大多数は、「真実」を曲げる。自分の「身の安全」「生活」「地位」「名声」・・・のために。
「第三者」として「現実」の外に身を置いて眺めれば、「善悪」は見やすい。しかし「現実」を動かすには、その中に身を置かねば済まない。
「第三者」として批判するのではなく、現在の「当事者」である「私たち」として、何を出来るか 考えたい。
本書はどちらかと言えば二次資料、三次資料から作った概説書だ。詳細は、一次資料を当たるのが良いと思われる。
光
・・・・・
第五章以下 三淵嘉子さんの半生、原爆裁判、判決文。(「原爆裁判」山我浩著)