よし休む!って決めたら出会った絵本『とんで やすんで かんがえて…』@五味太郎さん
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ピンチはそう突然に
これはあかん。
だって怖すぎる。
三個所お邪魔している仕事先と全く同じシチュエーションのリアルすぎる夢をみたのだ。
しかもご丁寧に三本立て。
頭の中のキャパオーバー具合が夢で急に知らされた。一晩中頭が休んでいない。ちょっと休まなくてはいけないかもしれない。
時を同じくしてnoteでは岸田奈美さんが休業を宣言された。1週間のお休みである。
「そうか。うん。やすむことはいいことだなあ」そう独り言でつぶやいたら
『いや君もな』って誰かに言われた気がした。
休むってなんだろう
休むってどうしよう
よし休む!って決めたら出会った絵本
わたしだってリフレッシュはしているんだから。
あてのない散歩をする
目を温めるやつでじわーっと癒やされる
週末たまに少し昼寝をする
美味しいものを食べる
読書をする
どれもかかる時間はだいたい1時間くらいだ。
必死にリフレッシュしていても足りないのかな。
もしかして“リフレッシュするぞ思考”自体がいけないのかもしれない。ずーっと何か考え続けているこの頭の中を一旦どっかいつもと違うところにおきたい。
ちょうど週末だから今日はよし休む!と決めたら偶然にもこれはという絵本に出会った。表紙には愛らしい鳥。
そうかこれが私だ!
なんて自由な翼。
カラーも五味太郎さんらしい。
AIではきっと描けない手書きインクの絵のぬくもり。私もこんなふうにとびたいな。
これ、大人が読んだら深い。
今の年齢での五味太郎さんたからきっと見えることがある。
そうだ。公式サイトはあるかな?
カタカタカタカタ
あった!インタビュー動画もある。
観たらわかった。
これは答えだ。
アンサーだ。
インタビューのなかで五味太郎さんは
とんで やすんで、しょうがないからちょっと考えるくらいがよくて、いまの人は考えすぎだと話されていた。
そうだ、先にあーだこーだ考えすぎなんだ。
考えるときに差し掛かったときに、考えればよくて
まずはとんだら休むんだ。
せっかちで心配性なわたしには目から鱗が落ちるメッセージだった。
落ち着きはないけれど、好奇心なら自信がある。飛ぶのは昔から得意だ。
おっけ。まずは楽しく飛ぼう。
“リフレッシュするぞ思考”で休まなきゃって休み方を探すのもいいけれど、そこで考えなくていい。頭で考えるから疲れてしまう。
楽しくあそんで、楽しく飛ぶ。そんでもって遊び疲れたらそこで休むんだ。
まずはやってみるぞ。
なれるかな
なりたいな
なろう
五味太郎さんが描いたこの鳥のように。
おわりに
小学生のころは、明日や来年のことまでまだよくわからなくて。休み時間や夏休みって言葉だけでもなんだかわくわくしていました。大人になってタスクに日々追われていると、楽しむわくわくしたあの頃のような気持ちがなくなり、遊び疲れて眠ることもありません。
この作品のように、とんで やすんで 考えると また遠くまでとべるはず。
とんでの部分は、もちろん通学や仕事、育児といった生活そのものを指すと思います。
普段からあきらかに考えすぎの私の場合は、頭を空っぽにしてまずはとぶように遊んでみるのもいいかもしれない。とんで(日常)とんで(遊び)やすんで考える。子どもの頃のように遊ぶことをまずオンで楽しむと「明日何時から何時まで何して休もう」と真面目に考えずに自然とオフ状態になるような気がするんです。
考えすぎずに、この鳥のようにマイペースに飛べるようになったらいいなと絵本からひとつの答えを貰いました。『とんで やすんで かんがえて…』は、子どもにも大人にもオススメの一冊です。
お読みいただきありがとうございました。
桜
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