![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63932825/rectangle_large_type_2_9744c060352844e9743dca5d8b4c3742.jpeg?width=1200)
怒り・イライラの上手な解消法
みなさん、こんにちは。
インナーチャイルドセラピストのほりごめさきです。
今回は、「怒り」についてお話ししたいと思います。
「怒り」と聞いて、みなさんはどんなことをイメージしますか?
・家族の言葉や行動に不満がある
・職場の上司(もしくは部下)に、イライラする
・社会のルールを守らないひとを見ると、腹が立つ
・昭和的な古い価値観を押し付けられるのが、嫌でたまらない
他者や社会に対して、自分の思い通りにならないことについて葛藤する気持ち。それが「怒り」です。
「怒り」をあらわにして誰かを責めたり、
気持ちを真正面からぶつけたりすることは、
あまり、いいことではないとされていますね。
怒ったほうが悪者にされてしまったり、
「あの人はキレやすい人だ」「こらえ性のない人だ」などと言われ、
人間として成熟していない証拠であるようにも思われることもあります。
「先に怒った方が負けだ」
そんな言葉を聞いたことがある人も、いるかもしれません。
日本人は、どちらかというと、怒ることが苦手です。
下手といってもいいです。
日本には、つらいこと、気に食わないことがあっても
じっと耐えることが美徳だという文化があります。
だからこそ、怒ることに慣れていない人が多いといえるかもしれません。
しかし、インナーチャイルドセラピーの観点から考えると、
この文化は大きな間違いであると言わざるを得ません。
「怒り」の感情は、心の中にいる傷ついた小さな自分からの
メッセージであり、SOSです。
どんなに腹が立ってもがまんして、
歯を食いしばって、じっと耐える。
それは、自分のインナーチャイルドをさらに苦しめ、
傷つけ、存在を無視し、信頼をそこなう行為です。
「怒り」を発散しないまま、我慢し続けていると、
本来の自分らしさが失われ、自分軸がわからなくなり、
自分の本当の気持ちすら、わからなくなってしまいます。
「怒り」を無視することは、本来の自分らしさを見失ってしまうことなのです。
「怒り」の感情がわき上がったら、
その気持ちを感じきり、解放してあげること。
そうすることが、インナーチャイルドを癒し、
見失ってしまった自分らしさを取り戻すための第一歩なのです。
そこで今回は、「怒り」の感情を上手に発散する方法をお伝えしたいと思います。
「上司に腹が立つ」
「家族にいらいらする」
「社会に蔓延する古い価値観が許せない」
そんな「怒り」の気持ちを、直接、相手にぶつけるのは、
とっても勇気がいりますし、ダメージを負う行為です。
今回、紹介する方法は、できるだけ角が立たない、平和で穏便な発散法です。
「怒り」の感情に悩まされている方の参考になれば、嬉しいです。
怒るのは、悪いことじゃない
どんな感情にも、良い・悪いはありません。
感情は心の排泄物ですから、
心の中にため込まず、湧きあがってきたら手放す、というように、
感情を循環させることができればよいのです。
わたし達は生きていくためにご飯を食べます。
そして、食べた分だけ、排泄します。
食べるばかりで、排泄がないと、
お腹のなかが大変なことになってしまいますよね。
感情も同じです。「怒り」がわいたら、感じきって手放せばいいのです。
しかし、「怒り」は何かと、悪いものだと思われがちですね。
「怒り」の感情を持つこと自体に、罪悪感を抱く人もいます。
HSPの人など、繊細な感性を持っている方は、
その繊細さゆえに、「怒り」を表現することに対して、
人一倍、ためらいが強いように感じます。
また、子どもの頃、家族がいつも喧嘩していたり、
機嫌が悪かったりして、家庭の中に心が休まる場所がなかった。
そんな人は、怒りの感情に強い嫌悪感・恐怖心が
くっついてしまう傾向もあります。
そんな方は、「怒り」の感情を持ってしまう自分を許すことからはじめましょう。
何があっても絶対に怒らない人なんていません。
怒るのは、人間なら誰しも、当たり前のことなのです。
大切なことは、「怒り」がわいたら、感じ切って手放すこと。
それを実践できるようになることです。
「怒り」の発散方法
では、わたしが実践している、「怒り」の発散方法を
4つ紹介したいと思います。
1・「怒り」を書き出す
心の中に湧きあがる「怒り」の感情を、紙に書きなぐります。
誰にも見せる必要はありません。
自分だけの秘密のノートを用意してもいいですし、
チラシの裏、ミスプリントの裏面でもよいです。
指先に怒りの感情を乗せて、
思いつくまま、気持ちを吐き出してください。
近頃は、スマートフォンで文字を打つ方が一般的になりました。
手書きで文字を書く機会がほとんどない方も多いと思います。
手でペンを握り、文字を書くと、そこに気持ちが乗りますから、
「怒り」を発散するためには、手書きがむいていると思います。
怒りにまかせて気持ちを吐き出していると、
後から読み返せないくらい、字が乱れますが、それでいいのです。
書き出すことに慣れてくると、
怒りに引っ張られて、書く手が止まらなくなってきます。
そうなったら、「怒り」を出すための
感情のパイプができあがったようなものです。
どんどん、書いて、発散してください。
1回や2回書いたくらいでは収まらないなら、
何度も書きましょう。
同じことを何度もくり返し思い出して、怒りがわくなら、
何度でも、くり返し、書いてください。
書く、というより、書きなぐる、という表現が正しいかもしれません。
紙に、「怒り」をぶつけましょう。
2・怒りを行動をおこすエネルギーに変換する
悔しさ、嫉妬、後悔、不満なども、
「怒り」の感情の一種ですが、
この感情はとても強いエネルギーを持っています。
「悔しい思いをしたから、がんばれた」
「もう二度と後悔したくないから、自分を変えられた」
「嫉妬の気持ちをばねにして、ライバルに追いつこうとした」
このように、「怒り」は、行動を起こすエネルギーになります。
つまり、「怒り」の感情は、行動をおこすことで発散できるということです。
ウォーキング、ランニングなどで体を動かす。
大声で歌うのもいいです。歌は感情が乗りやすいですからね。
わたしはカラオケが大好きで、学生のときは友達とよく通っていました。
今思えば、歌うことで、感情を発散していたんだと思います。
自分にはどんな方法がぴったりか、ぜひ、考えてみてください。
3・イメージの中で、相手をやっつける
怒りの対象に対して、直接「怒り」をぶつけることは
現実では、なかなかできないことですね。
相手が故人だったりする場合、
怒りのやり場がないということもあります。
そんな時は、イメージの中で、相手に怒りをぶつけてみましょう。
長い間、「怒り」の感情を我慢し、
不満があっても、じっと耐えしのんできた。
そんな人の心の中には、
これまでに抑圧してきた怒りがすべて、蓄積されています。
小さなものから大きなものまで、
混ざり合い、ふくれあがって、
雪だるまのように大きくなっています。
そこまで大きくなってしまった怒りは、
現実的な方法で発散することは、なかなか難しいのです。
相手に思い切り不平不満をすべてぶつけたり、
「ばか―!!」と泣いて叫んだり、
相手にぶつかっていって、直接対決したり…。
そういうことは、お互いにダメージが大きいことですから、
できればやりたいくないですよね。
自分も相手も、傷つけず、
ダメージを負うことなく「怒り」を発散するために、
イメージの力を使いましょう。
つまり、妄想です。
妄想の中で、相手をやっつけるのです。
そんなことで本当に効果があるの?
と、お思いかもしれませんが、
イメージの力は、想像以上に、強力です。
現実で、「怒り」にまかせて相手を殴ったら、
大事件になってしまいますが、
イメージの中でなら、どんなことでもできます。
ゴジラに踏みつぶしてもらう
アベンジャーズにこらしめてもらうなど、
このように、現実には絶対に起こらないことも、イメージの中でならできるのです。
積もり積もってできあがった雪だるまのように、
巨大にふくれ上がった怒りを発散するには、
ばかばかしいくらい大げさで、現実では絶対にできないような方法を取らないと、発散できないのです。
わたしが抱えていた怒りが、そうでした。
怒りが向く対象(主に、親)に対して、
イメージの中で、思い切り、怒り・恨み・憎しみをぶつけました。
ここで書くのは、はばかられるくらい、激しいイメージをしました。
非現実的なイメージをしなければ発散しきれないくらい、
わたしの積もり積もった怒りは、巨大にふくれあがっていたのです。
みなさんも、体の内側から湧き上がってくる「怒り」を
じっくり感じてみてください。
どのくらい、激しい怒りを抱えていますか?
それは、どれくらいの大きさで、
どんな色をしていて、どれくらい熱いですか?
その「怒り」の大きさを表現するならば、
どんなものにたとえますか?
巨大な熊
暴れるゴジラ
空から落ちる隕石
火を噴く火山
あなたの怒りを表すのにぴったりなイメージを思い浮かべて、
相手を思い切り、やっつけてみてください。
想像する以上に、すっきりしますよ。
4・映画を観る・漫画を読む
わたしは、社会制度や古い価値観に対して、
強い怒りの気持ちを持っています。
家父長制、男尊女卑、女性蔑視、選択的夫婦別姓、同性婚、税金の問題…
考えるだけで鳥肌がたつくらい気持ち悪くなって、
嫌になっちゃうこと、たくさんあります。
このような「怒り」のエネルギーは、
選挙に行く、という具体的な行動の原動力になりますね。
でもそれだけでは、わたしの腹の虫がおさまらないので(笑)
ちょっと激しめの映画を観て、発散しています。
「マッドマックス 怒りのデスロード」、「REVENGE」、「ハーレイクインの華麗なる覚醒」などは、男尊女卑な社会に心底嫌気がさしているわたしは、すごくすっきりしました。おすすめです。
これは漫画ですが、「呪術廻戦」がおすすめです。
この作品は、もう、腐臭がするくらい古い昭和的な価値観を、
鼻で笑って、一網打尽に焼き尽くしてしまうようなところがあって、
読んでいて、本当に胸がすーっとします。
映画や漫画にたくさん触れていると、
「イメージで相手をやっつける」という発散法を
手助けしてくれるアイディアをもらえます。
もし、おすすめの「怒り」発散映画・もしくは漫画があれば、ぜひ、教えてほしいです!
「怒り」を手放すには、練習あるのみ!
日本人は、本当に、「怒り」を出すのが下手で、苦手です。
上手に発散できるようになるには、
こつこつと練習を積み重ねることが必要なのだと思います。
最初はなかなかうまくいかなくて、やきもきするかもしれませんが、
あきらめずに練習を続けて、感情のパイプができあがれば、
「怒り」がわいても、一瞬で、手放すことができるようになります。
そのために、今回紹介した方法を、ぜひ試してみてください。
セッションのご案内
インナーチャイルドセラピー・フラワーエッセンスセラピーのセッションは、「こんなことにイライラしている! 怒っている!」、そんな気持ちを、思い切り吐き出すことのできる場でもあります。
その感情を手掛かりにして、インナーチャイルドを癒すセラピーにつなげていきます。
感情は、インナーチャイルドからのメッセージであり、SOSです。
インナーチャイルドの声に耳をかたむけることで、
より、自分らしく、しあわせに生きる道が開けていきます。
ご興味がありましたら、こちらからお申し込みください。