Saki Kimura / Sake Journalist

Sake Journalist / Journalism Certificate at UCLA / 新潟大学 日本酒学コース 博士前期課程 http://sakekimura.com

Saki Kimura / Sake Journalist

Sake Journalist / Journalism Certificate at UCLA / 新潟大学 日本酒学コース 博士前期課程 http://sakekimura.com

マガジン

  • 新潟大学 日本酒学レポ

    新潟大学大学院 博士前期課程 日本酒学コースの授業についてレポートします(担当教員の先生には許可を得ています)。

  • エッセイ強化週間:お酒について

    仕事とは関係ない文章を書いてみようということで、1週間エッセイを書いてみました。テーマは「お酒について」です。

  • 【だらだらエッセイ】アメリカ酒旅'21夏

    Sake Journalist・Saki Kimuraが、2021年8〜9月のアメリカ旅をエッセイ風にまとめました。

  • アメリカでSAKEを飲む

    アメリカでSAKE(日本酒)を追いかけるジャーナリストSakiの体験を漫画で綴るコミックエッセイ。

最近の記事

「日本酒と女性」というテーマと、私自身の女性観について【アンケート実施中】

2年ほど前から企画・編集に携わっている日本酒専門メディア「SAKE Street」にて、「日本酒と女性」という特集をおこないます。 現在、1本目の記事のためにアンケートを実施中です。対象は酒蔵で働いている(働いたことがある)女性。心あたりの方はぜひ回答やシェアなどをしていただけるとうれしいです。 〆切:6/20(木)中 ※以下、本記事に書くことは、SAKE Streetとは関係なく、木村個人の意見です。 なぜ、日本酒と女性はネタになるのか「日本酒と女性」というテーマは

    • アシスタントさんが3名になりました

      先日、こちらの記事でアシスタントを募集しましたが、晴れて採用が決まりました。 今回の応募総数は20名ほど。前回より限定的な条件だったので比較的少なかったですが、優秀な方々ばかりで選考に悩みました。 うち、7名と面接をさせていただき、最終的に2名の方を採用しました。初代アシスタント・ゆうこちゃんも合わせると3名です。大所帯! (お仕事、ください) 今回はそのお二人に自己紹介を書いてもらったので、わたしのコメントとあわせて掲載させていただきます。 アシスタントNo.2:

      • 【日本酒学】研究のご協力者を募集します【飲み会研究】

        SAKEジャーナリストとして活動しながら、新潟大学の大学院に在籍し、日本酒学の研究をしています。 (日本酒学レポはこちら。途中で止まってしまっているのでまた更新します) わたしが現在所属しているのは博士前期課程なのですが、今年度に修士論文を提出するため、現在、研究に協力いただける方を探しています。 研究内容はざっくり言うと、「飲み会の場で人間関係がどのように変化するのか観察をする」というもの。そのため、「今度飲み会やるから、観察していいよ!」という方を募集しています。

        • ※締め切りました※アシスタント(日本酒メディア人材)を募集します

          2年ほど前にアシスタントを募集したことがあるのですが、2人目のアシスタントさんを募集したいと思います。 ↑当時の記事 このときはどちらかというと「日本酒以外の仕事を引き継げる人が欲しいな」という感じだったのですが、今回は「日本酒のメディア活動ができる人材を育成したいな」という募集になります。 アシスタント採用の目的私がアシスタントを採用する目的は、「日本酒(サケ)についてテキストコンテンツを作れる人材の育成」です。 なぜ、一介のジャーナリストがそんなことをするのか。齢

        マガジン

        • 新潟大学 日本酒学レポ
          6本
        • エッセイ強化週間:お酒について
          4本
        • 【だらだらエッセイ】アメリカ酒旅'21夏
          5本
        • アメリカでSAKEを飲む
          9本

        記事

          輸出量の低減したいま、海外で日本酒はどう受け入れられるのか?米サンフランシスコ州でのイベントレポート

          SAKEジャーナリストの木村咲貴です。日本酒/SAKEに関する情報の国際間のギャップをなくすことを目標に活動しています。お酒のためならなんでもやりますが、主な取り扱いテーマは輸出・海外醸造・日本の最新事情。 そんなわたくしですが、2024年2月、アメリカカリフォルニア州サンフランシスコにて、「アメリカにまだちゃんと届いていない日本のトレンドを学ぼう」というテーマで、テイスティングイベントをおこないました。 定員は60名だったのですが、参加者は59名。日本酒やワインを扱うプ

          ¥500〜
          割引あり

          輸出量の低減したいま、海外で日本酒はどう受け入れられるのか?米サンフランシスコ州でのイベントレポート

          ¥500〜

          秘蔵剣菱の会を開催しました【レポート&事前準備について】

          SAKEジャーナリストとして活動しているわたくしですが、SNSのフォロワーさんにお会いすると「剣菱の人」「剣菱大好き芸人」などと言っていただくことがあります。 ただの1ファンですが、2022年、東京国立博物館で発売された剣菱の小瓶についてツイートしたところ、1万RT&1.9万♡をいただき、問い合わせが殺到した結果、期間限定商品のつもりがレギュラー商品になってしまったのはオタク冥利に尽きました。 そんな剣菱オタクとして、去る2024年2月3日に「秘蔵剣菱の会」というイベント

          秘蔵剣菱の会を開催しました【レポート&事前準備について】

          日本酒のミスコン「Miss SAKE/Mrs SAKE」を考える

          9月12日、こんなプレスリリースが発表されました。 Miss SAKE(ミス日本酒)が、既婚女性および40歳以上の女性を含むコンテストとして「Mrs SAKE(ミセスサケ)」を新たに設立するというものです。 これに関して、わたしはTwitter(現X、っていうの面倒ですね)でこのように発言しました。 日本において、特に保守的な業界において、ジェンダーの話をするのはとても面倒です。リスクさえつきまとう行為だと思います。でも、業界にツッコミが足りなさすぎるせいでこういうもの

          日本酒のミスコン「Miss SAKE/Mrs SAKE」を考える

          【エッセイ】ひとりで飲めるひと、飲めないひと

          「みんなで飲むお酒のほうがおいしい」という意見に賛成できなかった。コロナ禍で、飲み会が制限されていたときによく聞いた。 お酒を飲むのに、「誰かに誘われて」というモチベーションのひとは少なくないのだろう。ふと、飲み会の機会がなくなれば、飲まなくなる。みんなが飲むから飲んでいただけで、ひとりで飲むのは味気がない。想像はつく。 少し、言葉の話をする。「みんなで飲むお酒[は]おいしい」なら、理解できる。でも、ひとりで飲むよりも、誰かと飲むお酒の[ほうが]おいしく感じられる、と比較

          【エッセイ】ひとりで飲めるひと、飲めないひと

          【エッセイ】好きなお酒のタイプの話をしよう。

          剣菱が好きだ、とSNSなどで散々繰り返していたおかげで、数年前から「サキさんは剣菱みたいなお酒が好きなんでしょ」と認識してもらえるようになった。似たタイプのお酒を、「このお酒、好きだと思うよ」と勧めてもらい、案の定、好きであることが多い。光栄なことだ。 日本酒を好きになって15年ほどが経つが、剣菱に出会うまでは、「いちばん好きな日本酒は?」と聞かれてもうまく答えられなかった。好きな日本酒の変遷を思い出すと、初めは「水みたいなやつ」だったし、新潟で淡麗辛口を飲み尽くし、フルー

          【エッセイ】好きなお酒のタイプの話をしよう。

          【エッセイ】酔うために飲んでいる。

          日本酒を好きな人たちの中にも、「酔うために日本酒を飲んでいるわけではない」という人がいる。 日本酒の味が好きだから飲んでいる。料理を美味しくしてくれるから飲んでいる。発酵というカルチャーが好きだから楽しむ。 いちばんの親友は、アルコール耐性はあるのに、お酒をほとんど飲まない。「酔って自分を見失うのが嫌」なんだそうだ。 いずれの言うこともわかる。酔うことは、ときにかっこ悪い。恥ずかしいことや、取り返しのつかないことをしでかし、コミュニティや社会で制裁を受けることもある。

          【エッセイ】酔うために飲んでいる。

          【エッセイ】お酒を仕事にする、ということ

          お酒を仕事にしている、造りもしないのに。「造りもしないで、酒を仕事にするとはなにごとか」という声もあるのかもしれないが、ひとまず事実として、お酒に関わる仕事をして生計を立てている。お酒を愛する者として、幸福なことだと日々、感じている。 アメリカに住んでいたころ、トランプ政権下で外国人向けのビザが発行されづらくなり、このままどうすればこの国にい続けることができるだろうと鬱屈した日々を過ごす中で、当時付き合っていた人に想いを吐き出したら、居眠りをされてしまった。 彼自身のパー

          【エッセイ】お酒を仕事にする、ということ

          日本酒学レポ⑤日本酒業界を見てみる【7月の授業あれこれⅠII】

          7月の1カ月間、新潟に滞在して受講した授業について、ここまで2本の記事を書いてきました。 ▼ラボでのお酒造り実習 ▼理系の授業あれこれ 3本目となる今回で、7月の授業についてまとめるのはラストです。最後は、「発展日本酒学実習」という授業で何をやったかをお話しします。 ※関係者の方で修正の必要などを見つけた場合はメッセージいただければ幸いです。 業界について実践的に学ぶ授業。……たぶんラボでお酒造りをする授業の名前は「基礎日本酒学実習」でしたが、今回お話しするのは「発

          日本酒学レポ⑤日本酒業界を見てみる【7月の授業あれこれⅠII】

          日本酒学レポ④理系知識詰め込み月間【7月の授業あれこれⅠI】

          7月に集中しておこなわれる新潟大学 博士前期課程 日本酒学コースの講義。 前回の記事では、ラボの中で日本酒造りをする「基礎日本酒学実習」についてレポートしました。 今回は、「日本酒学概論I」と「日本酒学概論II」という、理系分野の講義についてまとめます。 ※関係者の方で修正の必要などを見つけた場合はメッセージいただければ幸いです。 前提:「概論」はぜんぶで5つある日本酒学概論。漢字ばかりで近寄りがたい響きがありますね。 「概論」と名の付くように、さまざまな学問と日本酒の

          日本酒学レポ④理系知識詰め込み月間【7月の授業あれこれⅠI】

          日本酒学レポ③ラボで日本酒づくり体験【7月の授業あれこれⅠ】

          7月のあいだ、大学院の授業を受けるためにひと月ほど新潟に滞在していました。 これまで、noteにて新潟大学 博士課程 日本酒学コースの内容をちょこちょこ紹介しておりますが、前回の記事でも書いたように、博士前期課程1年生(M1=修士1年生)の必修科目は7月に集中しておこなわれます。 その中にはオンラインでは受講できない「実習」の授業も多いため、「もう、住んじゃうか、新潟」という気分で一カ月、行ってまいりました(もちろん、東京の家賃と新潟の宿泊費を2軒分払いましたよ!) し

          日本酒学レポ③ラボで日本酒づくり体験【7月の授業あれこれⅠ】

          日本酒学レポ②春夏の授業ざっくりまとめ(M1)

          6月ももう終わりですね。 以前の記事では、現在在籍している新潟大学 博士前期課程 日本酒学コースの入学&履修登録についてまとめました。 4月から授業が始まり、7月に差し掛かるタイミングで、そろそろ春に履修登録をした授業も終盤に差し掛かってきています。 この記事では、わたしがここまでM1(博士前期=修士1年、MasterだからM)で受けた春夏の授業についてざっくりまとめようと思います。 ※担当教員の先生から許可はいただいていますが、関係者の方で修正の必要などを見つけた場合は

          日本酒学レポ②春夏の授業ざっくりまとめ(M1)

          クラフトサケの価値創造:日本酒の亜種ではなく、救世主として

          クラフトサケを応援しています。 「クラフトサケ」というのは、日本酒の伝統的な製法を用い、お米と米麹のほか、フルーツやハーブなどの副原料を入れたりする、新しいお酒のカテゴリ。 2022年には、このカテゴリの醸造家たちが集まり、「クラフトサケブリュワリー協会」が結成されました。いずれの醸造家も、「新政」「あべ」「農口尚彦研究所」など、名だたる日本酒の酒蔵で酒造りを経験してきた猛者ばかりです。 なぜ、クラフトサケを飲むのかわたくしは、ジャーナリストや編集者やライターや研究者と

          クラフトサケの価値創造:日本酒の亜種ではなく、救世主として