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『寄生獣 ザ・グレイ』と原作の比較
Netflixの『寄生獣 ザ・グレイ』第1話を観ました。
この作品を観ようか迷っている方の参考になれば嬉しいです。
僕は原作が好きでアニメ版『寄生獣 セイの格率』や原作の裏側を描いた漫画『寄生獣リバーシ』、アンソロジー漫画『ネオ寄生獣』なども観ています。
それらを踏まえて韓国版『寄生獣 ザ・グレイ』1話について考えていきます。
1話目だけなので今後どう展開していくかはわかりませんが、現時点で気
全国の星崎透へ 『最高の教師』感想
『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』が最終回を迎えました。
以前犯人予想の記事を書いたので、それに対しての反省と、このドラマ全体に対する感想を書きたいと思います。
以下の文章はこの作品の内容に深く触れます。
ご了承ください。
■予想の正解・不正解
以前書いた記事がこちらです。
【参照記事】星崎(奥平大兼)犯人説の場合 『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』
犯人は見事的中しました。
『ブラッシュアップライフ』と哲学的深度
『ブラッシュアップライフ』が終わってしまいました。
人生をやり直すというSF要素が様々な考察を生み、見ているだけで楽しくなってしまう会話劇も魅力でとても愛される作品です。
人生をやり直したり、時間をさかのぼって危機を回避する、というようなSF作品は多く、有名なものだと『時をかける少女』や『バタフライ・エフェクト』が挙げられます。
『ブラッシュアップライフ』のおもしろさのひとつに、人生をやり直した
『ブラッシュアップライフ』はタイムパラドクスが生じるか
タイムパラドクスという言葉をご存知の方も多いと思われますが、考察を進めるために条件を見直してみたいと思います。
タイムパラドクスは時間にまつわる哲学的思考やSF作品において重要なルールと言えるでしょう。
一番わかりやすいのは「親殺しのパラドクス」です。
軽く説明します。
僕が数十年前に時間を移動し、両親を殺してから元の時代に戻って来ました。
ですが両親は死んでおり僕は生まれていないためこの時代に
200年分の絶望と完全なる孤独 『ブラッシュアップライフ』第8話
『ブラッシュアップライフ』第8話は、とても深い悲しみと、人生観の刷新と、強い希望に満ちたお話でした。
以下ネタバレを含みます。
第8話のあらすじを軽く。
宇野真里(通称まりりん。水川あさみ)から人生を繰り返していることを明かされ、お互いに情報の共有が行われました。
あーちん(安藤サクラ)の人生では仲良し3人組でしたが、実はまりりんが人生をやり直す前はまりりんを含めての4人組だったのです。4人の軽
宇野真里主人公説『ブラッシュアップライフ』
『ブラッシュアップライフ』は7話目で大きく物語が動いた印象を受けました。
以下ネタバレを含みます。
タイトルについて書く前に7話の内容を軽くおさらいします。
中学生時代に学年トップの成績を収めていた宇野真里(年代ごとに板垣樹、瀧七海、水川あさみ)。
近藤麻美(年代ごとに永尾柚乃、和田愛海、安原琉那、安藤サクラ)は4週目の人生で猛勉強の末に宇野真里越えを果たし学年トップを取り生徒会長にも選ばれまし
ドラマ『ブラッシュアップライフ』は悪行を積み上げているのではないか、という哲学的問い
「あの時ああしていれば」という後悔は「あの時ああしなかったから今の幸せがある」と表裏一体だ。
ドラマ『ブラッシュアップライフ』は人生を繰り返すことでより良き人生を過ごし来世も人になりたいと願う女性(安藤サクラ)が主人公。
2週目の人生を過ごしている時に彼女は大人の視線と思考で幼少期に気付けなかった「不幸の種」を事前に摘む。そうすることで1回目の大人時代では起き得なかった出来事が起こる。
サウン
【ドラマ】『MIU404』第2話から人が人を苦しめるが人こそが人を救うことを学ぶ
『MIU404』第2話「切なる願い」が素晴らしい。
以下「切なる願い」のネタバレを含む。
あらすじはこうだ。
殺人の容疑で逃走中の加々見(松下洸平)。
花屋にいた田辺夫妻(鶴見辰吾と池津祥子)の車に乗り込み逃走を謀る。
怯えていた田辺夫妻だったが、中学生で自殺した我が子を加々見に投影し、やがて逃走の手助けをする。
ここだけ読めばストックホルム症候群(人質が犯人に愛情を抱く心理状態)のように
それでも世界を愛したいなら 【ドラマ】『テセウスの船』と【アニメ】『魔法少女まどかマギカ』から世界の唯一性を学ぶ
以下の文章は『魔法少女まどかマギカ』、『テセウスの船』(漫画版、ドラマ版含む)のネタバレを含みます。ご了承の上お進みください。
■ テセウスの船の思考実験
朽ちて行く船の部品を次々と交換していく。全ての部品が交換された時、この船は最初の船と同じものだろうか。
ドラマ『テセウスの船』はこのような問い掛けから始まる。田村心(竹内涼真)の声から始まり、最終回は佐野文吾(鈴木亮平)の声で締めるという
『おかえりモネ』と非被災者
『おかえりモネ』が素晴らしい。
宮城・気仙沼湾沖の島に生まれ育ち登米で青春を過ごしたヒロインが、天気予報を通じて人々の役に立ちたいと気象予報士を目指して上京し、やがて故郷の島へ戻り予報士としての能力を活かして地域に貢献する姿を描く。安達奈緒子作。清原果耶主演。(Wikipediaより引用)
主人公の百音(清原果耶)は高校卒業後に島を出て山間部の森林組合で働く。
山の天気の急変により児童を危険な