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隠された月光

「悩みとかなさそうだねー」あなたがそう言うので、僕は笑顔をもう一つ重ねる。
月が湖に映るように、僕の心の深さは隠されたまま。

「怒ったことある?」ありますよ、嵐のように。
でも、雨上がりの空のように、怒りが晴れたとき僕はまた新しい自分を見つけるんです。

「それ、楽しいの?」僕は楽しんでますよ、孤独な夜に月と対話しながら。
星々の囁きを聞きながら、自分自身と向き合う時間は、僕にとって最も貴重な宝物です。

いつだって笑っている僕を誰もが嘲笑う。軽い人生だと。
でも、彼らには見えない、僕が夜ごとに涙を流す瞬間。

君には見えない、僕の内側の世界。表面だけでは計れない、深い感情の海。
だから、君には言いたい、他人と比べず、そのままの自分を愛してほしい。
僕たちは皆、自分だけの物語を持って生きているのです。

泣いては成長し、前に進んで頑張っているんです。

なのに君は、「いつも頑張ってるけど、自分は大丈夫?」
って優しい言葉をかけてくるから、僕は呆れています。
その言葉に、心が震え、涙が溢れ、驚きで言葉を失います。

私は心を置いてけぼりにしてしまっていたことに、今気づきました。
君は気づいていてくれたんですね、僕の限界を。
僕の心に棘が出来てしまう前に君に会えてよかった




あとがき
この詩は、「見えない心」というテーマを掘り下げ、外見だけでは捉えられない人間の内面の複雑さを探求しています。主人公は他人からの表面的な見解に直面しながらも、自分自身を深く理解しており、どんな状況でも笑顔を絶やさないよう努めています。彼は自分の感情を内に秘め、時には自己を見失うこともあります。しかし、彼の状況を察してくれる人が一人でもいると、彼はそれだけでまた優しい彼になれるのです。きっと大丈夫。


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SAI - 青の世界と物語
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