ハノイの暮らしが蘇る。
■ハノイのロンビエン橋。
・最近のニュース、「ハノイ市の『ロンビエン橋』、仏専門家の修復調査開始、仏政府は調査費用(1億1572万円)を無償提供」。
・「今年10月中旬からフランスのコンサルティング会社『アルテリア(Artelia)』の専門家が訪越し、橋の現況を評価するとともに、関連当局と協力しながらプロジェクト計画を進めている」。
・同プロジェクトは「3つの主要フェーズ/第1フェーズは全体的な詳細調査、短期的な交通安全データ収集。第2フェーズは構造的検証、適切な修復方法を提案。第3フェーズでは将来的な現在の南北鉄道の代替としての役割を視野に入れ、橋の新たな利用方法を検討」に分けられる。
■2度の戦争を経験した橋。
・ロンビエン橋は「1899年に着工、1902年に完成した全長1691.15m、19の橋桁を有する鋼橋である。120年の歴史の中で2度の戦争を経て橋は損傷し、元の形状を保持しているのは一部の橋桁に限られている」。
・また「復元案には一部の橋桁を当初の設計に戻し、戦争で損傷を受け修復された部分は歴史的証拠として残す案が含まれている」。ちなみに同橋は「1995年から2010年にかけて7億円予算で補修され、2015年にも18億円を投じて総合的な修復が行われた」。
■通勤景色に幸せを見ていた。
・余談、以前私は自宅から会社へ向かう通勤時、配車された車かバイクはロンビエン橋を眺めくぐるコースか、朝霧に浮かぶホアンキエム湖を横目に走るコースの2択があった。
・湖を眺めたい時はドライバーにお願いしてホアンキエム湖コースを走って頂く、ランニングや散歩するベトナムの人々を遠目に水面や朝陽が光り輝き眩しい、とても幸せな気持ちで通勤できたことを想い出す。
・急いでいる時は特にロンビエン橋を抜けるコースを選ぶ。前者よりも車線が多く、多少時間をセーブできるからだ。それでもロンビエン橋付近は市場、バス停、駅等がありどうしても車両はスピードダウンを余儀なくされる。しかしゆっくり流れる景色の中に市場で買物した商人が行き交い、道端でお茶を楽しむ男性陣、交通整理する人、家族だろうバイク4人乗りで先頭には子供、お父さんが運転する、その後ろにまた子供、最後尾にはお母さんが乗っている様々なハノイの暮らしを垣間見る。そんなシーンにはいつも紅河を渡る赤錆色のロンビエン橋が架かっていた。
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