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括りを外してみれば。

■日本の在留外国人総数359万人。
・最近のニュース、「日本の在留外国人総数359万人のうちベトナム人は60万人、中国(84万人)に次ぎ国籍別2位」。
・日本の法務省出入国在留管理庁発表「2024年6月末時点、在留外国人数に関する統計で同時点日本における在留ベトナム人数は60万0348人、2023年末時点比で+6.3%増加」した。在留ベトナム人数は「2012年末の5万2367人から約11.5倍に増加」している。
・ベトナム人60万人は在留外国人総数全体の16.7%を占める。60万人の内訳は「技能実習20万3977人、特定技能12万6832人、技術・人文知識・国際業務10万1674人、家族滞在5万7946人、留学4万3760人、永住者2万5919人、特定活動1万2959人、日本人の配偶者等6999人、定住者6779人、その他1万3498人」となる。

■日本の在留外国人の多いTop10ヵ国・地域。
・ちなみに『日本の在留外国人の多いTop10ヵ国・地域』の人数と前年比での増減は以下の通り「中国84万4187人/前年末比+2.7%増、ベトナム60万0348人/+6.3%増、韓国41万1043人/+0.2%増、フィリピン33万2293人/+3.2%増、ブラジル21万2325人/+0.2%増、ネパール20万6898人/+17.3%増、インドネシア17万3813人/+16.6%増、ミャンマー11万0306人/+27.5%増、台湾6万7277人/+4.0%増、米国6万4842人/+2.3%増」となっている。
・私がベトナムで暮らす前は東京に住んでおり、上述各国の人々と交流した記憶が蘇る。学生時代、工事現場のアルバイトをしていた頃、インドネシア人の二人組兄弟と現場でともに働いた、社会人になり旧友の会社に顔を出した時にはブラジル人、フィリピン人が働き彼らに挨拶をした事もあった。

■私の物差しで人を測る事なんて出来ない。
・余談、日本人は中々持ち合わせない、東南アジア、ラテン系なのか彼ら独特の陽気さや明るさに私は魅せられたものだ。何もかも自国と異なる日本社会で大変なストレス、家族と離れて暮らす辛さ、悲しみを抱えているであろう彼らからネガティブな発言、表情、言動を見聞きする事はなかった。
・もっと深い付き合いをしていたらマイナス面を垣間見たかもしれないが、少なくとも私が接する時はいつも彼らはニコニコ笑顔を絶やさない。等身大の様な彼らと接する事で私は「自分が自分でいられる、自分のままで良いんだ」とさえ感じる事もあった。
・「東南アジアの人々は」、「ったく中国人は」とカテゴライズして話したくなる思いも分かる、分かるけど人間のコミュニケーションは1対1が基本、例えば居酒屋で料理を運んでくれる彼らに対して、「ありがとう」、「これ美味しいね」、「また来るね」と現地語でも日本語でもたった一言で構わないから伝えてみる、すると彼らは喜んでくれて、笑顔になる、これは日本人だろうと、外国人だろうが、世界に共通するやり取りである事に気づかされる。そして国は違えど1対1で話せばたいてい悪い人なんていない事も感じられるのだ。
・彼らの中には居酒屋で距離感を保たず、周りは日本人の知らない人々ばかりの中、私に向かって「名前は何ですか、何歳ですか、仕事は何ですか、結婚してますか」、と時に調子に乗ってくる輩もいるが、それは私の感じ方であって、彼らにとって何も別に失礼な事ではない、「あなたの事を知りたい」と「仲良くなってみたい」そんな思いが表れているだけの話で有難いやり取りじゃないか、と私はいつの日からか、そう感じるようになっていた。

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