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ベトナムのカケラたち 2024年8月

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ベトナムのニュースや日常の出来事、様々なカケラからこの国を俯瞰し且つ細部にもフォーカスしながら立体的にべトナムの今を全体像を掴められるよう努めた。「百間は一見にしかず」ではあるが…
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記事一覧

日本人である事を実感する。

■日本からベトナムへのホタテ輸入が急増。 ・最近のニュース、「日本からベトナムへのホタテ輸入が急増、2024年1kg880~3520円(前年価格比で半減)」。 ・ベトナム税関総局の統計より「2024年上半期における日本からの水産物輸入額は169.3億円に達し、ホタテ、サーモン、タコ、ニシンなどが含まれている」。 ・特筆すべきは「上半期に日本はベトナムに1万3075トンの殻付きホタテを輸出しており、前年同期比で2078%という驚異的な増加を記録している。6月には過去最高の525

まだ見ぬ景色は数知れず。

■2024年GDP成長率を上方修正。 ・最近のニュース、「世界銀行(WB)は製造業の輸出活動、観光、消費、投資回復等でベトナム2024年GDP成長率予想+5.5%から+6.1%に上方修正」。 ・また同機関は「2025〜2026年のGDP成長率はともに+6.5%となる見通し」を予測する。 ■専門家の見解。 ・同機関の上級経済専門家曰く「ベトナムは経済成長を後押しするために公共投資を加速すべき。銀行の自己資本比率向上、民間投資を呼び込むためのインフラ整備、世界経済への統合強化も

インフルエンサーの販売力。

■贅沢品への節約志向強まる。 ・最近のニュース、「ベトナム人は贅沢品への節約志向が強まり支出減少、2024年上半期のF&B(Food and Beverage/飲食)業界売上は前年比70%約2.4兆円」。 ・ある市場調査会社は「2024年上半期にはベトナム人のカフェ利用頻度が顕著に減少、特に一杯約600円以上する高級コーヒーの消費が大きく落込みを見せた」。 ■中価格帯のカフェチェーンはシェア争いが激化。 ・ホーチミン市の不動産業界に勤務ある男性30歳は「ここ半年間で不要な支

腹八分目を忘れる美味しさ。

■令和のコメ騒動。 ・最近のニュース、「昨年猛暑の影響で不作/『令和のコメ騒動』、在日ベトナム人も悲鳴、もち米や即席麺で凌ぐ」。 ・日本各地のスーパーでお米の品薄状態が続く中「在日ベトナム人たちはもち米や即席めんで苦境を凌いでいる。日本が深刻な米不足に陥っている背景には、2023年の猛暑による不作の影響や訪日外国人の急増」等が理由として挙げられている。 ■やはりお米は買えなかった。 ・千葉県在住のある技能実習生(北中部地方ゲアン省出身)は「近くの売り場は米が在庫切れ、この1

払えぬ訳ではないけれど。

■ベトナムのスマホシェア。 ・最近のニュース、「2024年4-6月、ベトナムのスマホ市場、オッポ首位シェア27%、サムスン2位21%、シャオミ3位20%」。 ・ある市場調査会社発表、「2024年4-6月ベトナム国内のスマホ市場に関する統計、中国のオッポ(Oppo)は販売台数が前年同期の2.1倍、シェア27%で初の首位」に立った。 ■スマホシェアランキング。 ・ベトナムのスマホ市場トップ5は、上述の通り中国オッポ首位、韓国サムスン2位(販売台数同期比マイナス24%減少/シェア

人々を笑顔にする飲物。

■ベトナムのミルクティー市場。 ・最近のニュース、「ベトナムのミルクティー市場、中国企業『Mixue(ミーシュー)』は2023年売上高74億円(前年比2.6倍)でスタバに迫る」。 ・中国系の庶民的なタピオカミルクティー・ソフトクリームブランド『Mixue』のベトナムにおける売上高は競合他社を大きく引き離してスタバに迫り、「税引後利益に関しては前年比同3倍超の11億7000万円でハイランズ・コーヒー、そしてスタバをも上回った」。 ■中国ティードリンク最大手『Mixue』。 ・

そのずる賢さ、あっぱれ。

■理不尽な請求。 ・最近のニュース、「電車遅延で鉄道職員が外国人客をVIP待合室に案内も、サービスではなく後にVIP料金(約1200円)を請求」。 ・8月18日夜「ニャチャン駅からホーチミン市に向かうSE3列車に乗車した乗客たちは、列車が1時間遅延したことに加え、VIP待合室の利用料金として追加で20万ドン(約1172円)を請求されたことに不満」を抱く。 ・ある外国人客は「列車は当初21時39分に出発予定であったが、ニャチャン駅への列車の到着が遅れたため出発時間が22時20分

「スキ」に感謝し更に前進。

■最も「スキ」を頂いた投稿。 ・2024年8月中旬、私が『note』を始めてからお陰様でちょうど1年が経った。 ・2023年8月12日〜現時点、この約1年間に私の投稿を読まれた方々から「スキ」を最も多く頂いた10投稿、以下にピックアップする。 ・選定することで投稿のタイトル、内容を改めて読み返し、今後より良い発信に繋げられるよう自身を振り返り、また1年間の総括として纏めた。 ■「スキ」は私のモチベーション。 ・スキ1,226/『君と迎えた日々を私は決して忘れない』。 ・スキ

製造国プラスα。

■あるベトナム大手縫製業のいま。 ・最近のニュース、「2022年以降、ベトナム大手縫製は収益悪化、現在従業員33人で売上1.17万円/日(以前4千人/3223万円/日)」。 ・ベトナム大手縫製企業/ガーメックス・サイゴン(Garmex Saigon/GMC)は「かつて1日あたり3223万円の売上を誇っていたが現在は1万1720円にも満たない」、また「2024年上半期の売上は210万円(前年同期比で22.6倍も減少)」となっている。 ・GMCの2024年上半期の財務報告では「製

ベトナムの珈琲文化。

■ホーチミンのスタバ高級志向店。 ・最近のニュース、「市場変動等でホーチミンのスタバ高級志向店『Starbucks Reserve』が閉店、7年間に幕を閉じる」。 ・当店舗は「2017年にオープンして以来、通常のスターバックス店舗と異なり限定された高級コーヒー豆を使用し、熟練の珈琲マスターが淹れる特別な珈琲を提供する」ことで愛好家や観光客等に知られていた。 ・スターバックスは「今回の閉店後も新たなロケーションで再開する計画を示しているが詳細は未定である」そうだ。 ■ローカラ

ベトナムのPitfall.

■Mommy Line. ・最近のニュース、「韓国サムスンのベトナム法人は妊婦用の生産ライン、サービスアパート並みの充実した社員寮、大型食堂、医療施設、社内カレッジ等充実の福利厚生」。 ・同社の福利厚生制度は「地元当局や労働者の間で非常に評判が良く、地元メディアが最近、同社の福利厚生制度の詳細を紹介したことで話題」となっており、ベトナム最大の海外投資家である韓国サムスングループ(Samsung Group)は「2024年8月現在、ベトナム国内で生産拠点6ヵ所、研究開発(R&D

景色は急速に切り拓かれる。

■ホーチミン経済成長率。 ・最近のニュース、「ホーチミン経済成長率2023年7.5%・2025年8〜8.5%、デジタル経済比率22%・25%を目指す」。 ・ホーチミン市人民委員会は「2025年までの経済成長を促進するための指針を発表し、6つの主要目標を掲げた」。 ・同委員会は「来年迄に競争力指数(PCI)と行政改革指数(Par-Index)全国トップ10に引上げ、住宅面積は総計4000万㎡以上を確保し政府設定最低2万6200戸の社会住宅建設を目標とし、今年の工業生産指数(II

運転代行、庶民に浸透せず。

■ホーチミン市の交通違反が急増。 ・最近のニュース、「2024年上半期ホーチミン市の交通違反が前年同期比41%増え、摘発逃れ路地での飲酒も増加」。 ・同市人民委員会は8月15日「2024年に向けた交通安全および道路管理に関する会議を開催し上半期の取組みを総括」した。 ■2024年上半期の違反取締まりで22.8億円の罰金を徴収。 ・同市警察交通部は「飲酒運転が交通事故の約23%を占めている、と報告し引続き厳しい取締まりを行う方針を示した」、また同市の交通警察は「2024年上半

私の愛するナンバー。

■歌手・松任谷由美/曲名『メトロポリスの片隅で』。 ・私が日本、海外、現在のベトナム、どこで暮らそうが昔から聴き続ける女性シンガーのナンバーがある。時として落ちていく気持ちに、切ない想いへピリオドを打つように、彼女たちの歌声は私に笑顔や明るさや前進する力を再び取り戻させてくれた。 ・最初の曲は私が小さい頃、親戚の大学生に教えてもらった。当時彼は横浜の実家から都内まで私の家庭教師として、車で毎週のように通い勉強を教えてくれた。お見送りの際、彼の車内に流れていた曲が松任谷由美の『