「 私、上司と同じことしてる 」 次男の泣き顔が教えてくれたこと
前回の記事はこちら。
保育園の先生が困っていることは承知していたけれど、「加配」という選択をすぐに受け入れることは難しく、その頃の私は正直何も考えられない状況でした。
「発達障害」「ASD」「自閉症」という説明をネットや本で調べれば調べるほど不安になり、少し癇癪をされただけで "これもASDだから?"と考えてしまう自分がいました。
「発達相談支援センター」へ電話
保育園との話し合い後、地域の「発達相談支援センター」という所があることを知りました。区役所への相談と違って、ある程度「発達」について問題を抱えている方が対象になるため安易に相談できないイメージを持っていました。
" まだそこまで検査してもらう程度ではないのかな " と思う気持ちもありましたが、調べると数ヶ月先まで予約待ちが多いとのこと。
「加配」についても答えを出さなくちゃいけないと思い、勇気を出して電話をかけてみると想像とは異なり優しい女性が丁寧にヒヤリングをしてくれました。
結局、予約が取れたのは4ヶ月先。
長い・・と思ったけれど、もっと長く待たなくてはならない時期もあるらしいのでまだ良い方だったのかな。
その頃には3歳児健診も過ぎている頃だから判断材料としてもちょうど良いタイミングだとも思いましたが、検診まで長く不安な気持ちが続きました。
気持ちに余裕がなかった数ヶ月
その年は春からフルリモートのIT企業に転職したばかりでした。
所属は要望していたデザイン業務。
これから子育てと仕事の両立を頑張ろう!と意気込んでいましたが実際は慣れない業務に四苦八苦;;
フルリモートのためパソコンを開けばいつでも仕事ができる状態。
直属の上司は厳しくいつもイライラしていて怒られてばかりでした。
デザイン職はお客様の要望に合わせることが優先。
独身の頃は残業もできたけれど子育て中はそうもいかない。
17:00の定時に間に合わせ作業をしても顧客様の修正依頼がくれば他の方に頼らないといけない。
その事も上司をイライラさせる原因だったのかもしれない。
業務が終わった後も上司から電話。
夜中や休日も仕事、お腹を空かせている子供達を待たせて夜8:00に夕ご飯なんてこともありました;
子供達との時間を確保するためにフルリモートにしたのにこれじゃ意味ないじゃないか!と、自己嫌悪の日々でした;
6月に保育園から相談を受け11月の発達センターへ行くまでの期間は不安と戸惑い、自己嫌悪の連続で心の置き場がない日々を過ごしていたように感じます。
そんな毎日に限界がきたのか、仕事をしながら不意に涙が出たり動悸や目眩、激しい心臓の鼓動がありこのまま自分が壊れてしまうんじゃないかと不安でいっぱいでした。
自己嫌悪と決意
次男にきちんと身支度をさせないとと気を張っていたため、手を洗うのを拒む次男を無理やり手を洗わせ厳しくしすぎていました。
ある日、いつものように手洗いを拒む次男を怒っているといつもよりも激しく床に仰向けで足をバタバタと蹴りながら拒んでいました。
顔を歪ませ口をへの字にして泣き顔と不安な表情をしている次男の顔を見たときに
・・・
" あ、私何やってるんだろ "
" この子は伝えることがまだ難しいんだ "
" 毎日保育園でも頑張っているのに家でも怒られてばかりじゃ休まらない "
" 私、上司と同じこと子供たちにしている "
と思ったときに、急に胸がきゅーっと締め付けられる感覚になり
蹴り続けている次男を抱きしめて " ごめんね、ごめんね "と自分も泣きました。
毎朝バタバタと自分都合で「早く」と急かし、今日学校や園で何をやったのかゆっくり話を聞いてあげることもなく、寝かしつけの時も絵本を読んであげることもできなくなっていた。
私は何をやっているのだろう。
子供たちのために胸を張れる仕事をしているのだろうか。
子供たちのためになっているのだろうか。
長男が幼いときもイライラしてしまった自分を責めた経験があったのに。
次男は笑顔も少なく不安そうな顔をいつもしていたのは自分のせいだったと思った。
私が体調悪いと子供達に影響しちゃう。
子供達にゆっくり関わり話を聞いてあげたい。
自分の体調を酷使しながら子供たちにも負担をかけたくない。
転職してから、数ヶ月生理も止まっていた。
子宮頸癌の定期検査も改善していなかったので辞める意思が固まった。
11月の発達相談に行く前には上司に辞める意思を伝え、
これからの人生を 大切な人と ” ここちよく ” 生きよう
子供たちに何か残せる仕事をしたいと思いました。
次男の発達の遅れが辞めた理由ではなく、完全に自分の限界値を知れた経験だった。
仕事を辞めてから約1ヶ月程次男は保育園を休み一緒に過ごしていたら自然とおむつが取れ笑顔も増えた。
次男の発達についても前向きに取り組もう。
次回は発達相談へと続きます。