2024年3月の記事一覧
【要約】伊藤亜紗『手の倫理』
全体要約同書では、「手」を介した他者関係のあり方が論じられている。これまで西洋の倫理では、主に「まなざし」という視覚遍重の議論がなされてきたが、そうした倫理は他者と物理的な距離を置いた関わり方を想定している。しかし視覚障がい者は「まなざし」とは無関係に生きており、日頃は他人と「距離ゼロ」の関係をむすんでいる。同書では、介助やリハビリの現場での「人が人の体にふれる」具体的な事例を取り上げ、そこから「
もっとみる全体要約同書では、「手」を介した他者関係のあり方が論じられている。これまで西洋の倫理では、主に「まなざし」という視覚遍重の議論がなされてきたが、そうした倫理は他者と物理的な距離を置いた関わり方を想定している。しかし視覚障がい者は「まなざし」とは無関係に生きており、日頃は他人と「距離ゼロ」の関係をむすんでいる。同書では、介助やリハビリの現場での「人が人の体にふれる」具体的な事例を取り上げ、そこから「
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