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【書評&エッセイ】虚しく「退屈」をしのぐのではなく、豊かに「退屈」をしのぐには。ーー國分功一郎『暇と退屈の倫理学』と共に
と、先ほどBlueskyに投稿した。Twitter(現 X)は、もう下水道みたいなっているので、Blueskyに移行し、ゆるく人と繋がっている。いつもは「今日は、角煮を作りました」「今日は、ミートソースをつくりました」などを報告したりしているが、たまにこうした投稿をすることがある。今回は、このポストの内容を少し広げてみたいと思う。 基本的に、自分の行動原理は「暮らしを豊かにしたい」ということである。暮らしの中で生まれている喜びをうまく感受することができたら幸せだな、と思って
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【読書記録】河口和也『クイア・スタディーズ』、「1. レズビアン/ゲイ・スタディーズからクイア・スタディーズへーー欲望の理論と理論の欲望」を読む。
本noteは、ジェンダー・セクシュアリティ分野のクィア理論に関する入門書、河口和也『クイア・スタディーズ』(2001)の読書記録である。今回は特に第1部である「レズビアン/ゲイ・スタディーズからクイア・スタディーズへーー欲望の理論と理論の欲望」を読解し、要約する。 ○目次 ○全体要約 セクシュアル・マイノリティの社会運動史 セクシュアル・マイノリティ(今回は特に同性愛者に関して)の権利を推進させる運動のあり方は、時代や状況に応じて異なる。まずキリスト教において同性間の