継続できない人を対象とした渦に巻き込まれていませんか?
スポーツジムは行かれていますか?
コロナ禍でジムの経営が大変なことになりました。何が一番大変なことになったかと言いますと、幽霊会員が退会したことです。
会費は銀行引き落としですから、チェックの甘い人、お金の有り余っている人はあまり気にしていなかったことでしょう。それがコロナ禍によって、無駄な引き落としであることに気付き、退会したわけです。
ジムの経営が黒字だったのは、幽霊会員のお陰といっても過言ではないと聞いたことがあります。お金だけ払って、汚さず傷つけず、そんなVIP会員、最高じゃないですか!
最近では安価なお店が登場しています。しかも、24時間営業となれば、自分の都合で通えるわけですから魅力的ですよね。
それなのに、継続できない人がものすごく多いです。
なぜだと思いますか?
目標と目的が明確でないからだと、私は考えます。
昔からスポーツジムには幽霊会員が多数いると言われています。入会しても、ほんの少ししか通わない人もいます。一回当たりの料金にすれば、高価な契約です。それが、24時間営業、定休日なしの格安ジムでも、同じようにいるそうです。実は最近の格安ジムは、まさにこんな人がターゲットだと言われています。
悪意を持った言い方をすれば、お金払って通わない人をカモにしているのが格安ジムです。
毎日きちんと通う人が対象ではないのです。お金だけ払って、あまり来ない人が優良客で、まったく来ない人がVIPです。使用されると汚れるし、機械の劣化が進みます。いつでも短時間で通えることを利点にうたいながら、本当はあまり通ってほしくないのが本音です。
月1万円のジムでは、お風呂だけしか行っていないと言う高齢者が多いです。それを勿体ないと考えるかどうかは本人次第です。
ジムへ通う目標と目的はどこへいったのでしょうか?
せっかく行く気になって通い始めても、そのうちその気持ちが薄れます。徐々に通う日数が減り、そのうち行かなくなり、引き落としだけ続き、気付けば一年行ってない人、私は知っています。最初は、あれこれといろんなことができるから楽しいと言っていたのに、あの志はどこへ行ったのでしょう?
月1万円のジムと、3千円のジムを比較して、月何回通うか考え、一回あたりの金額を計算することでしょう。それで格安ジムへ変更された人も多いはずです。
それでも結局行かない人がいる。
格安ジムは、お金だけ払って行かない人が最初から対象となっています。そんな人間心理をうまく利用したビジネスです。
年始めに「習い事をしませんか?」という広告も同じです。その気になって入会するけど、継続しない人が多数います。最初からそんな人が対象となったビジネスです。
消費者とは、時代が変わってもいつも大きな渦に巻かれるものです。