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2022年新作テレビドラマ放浪記

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2022年の新作テレビドラマの感想です
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#柄本佑

「初恋の悪魔(第9、10話)」何が言いたかったのか?何を書きたかったのか?私の心のルービックキューブは元に戻りませんでした!

先週と今週で、伊藤英明の息子が連続殺人の真犯人だということを説明してきたわけだが、その事件が解決?してもなんかすっきりしないドラマ。だいたい、視聴者にわかるように色々説明されていない。視聴率も惨憺たるものだったらしいが、話の本筋というか、テーマが今ひとつわからないまま終わった感じはする。 まあ、最後に林遣都の夢の中?に帰ってきたもう一人の松岡茉優に対する林の初恋ということで、このタイトルだったのかもしれない。だが、その松岡の二重人格に対しても、最後にいつの間にか消え去ってし

「初恋と悪魔(第7、8話)」松岡茉優の二面性の扱い方と伊藤英明の本性を追うことと、見ている方が混乱して面白みに繋がらない。

「愛は地球を救う」とかやってたので、一週抜けて、先週は頭の整理が大変だった。だいたい、話が分かりにくくなったところで放置されたので、こちらも話を忘れてしまった感じ。全体的にスピード感がないのと、向かってる先がよくわからないのとで、そんな感じになったと思う。私の場合、いろんなコンテンツを見すぎてそうなっているとも言えるが…。とはいえ、坂元裕二の脚本としては、かなりハズレ作品確定のような気はしてきた。 先週は、林遣都の家に住み込んでしまった松岡茉優を、仲野太賀が取り戻そうとして

「初恋と悪魔(第6話)」松岡茉優の2人格が混沌とし始めて、連続殺人に続くわかりにくさ

坂元裕二の脚本という感じにドラマが変色してきた。初めは、警察あまりもの探偵団みたいな感じで、何を描きたいのかが見えなかった。今だ4回までのプロローグ的な部分が必要なのかもわからない。そして、先週、安田顕が弁護士だったことがわかり、林遣都が刑事として復職。そして、最後に、松岡が自分で話していた蛇女として登場。ドラマの温度というか、色味が変わってきた。 そして、今週は、前回までのドラマとして存在したテイストが大きく転換している。坂元脚本として見ている視聴者は、こういうのに単純に

「初恋と悪魔(第5話)」4人の結束と共に、過去に置いてきたものが混沌と湧き出てくるの?

やっぱり、このドラマは直球勝負の刑事ドラマではなかった。まあ、最初からわかってきたことだが、5回目にして、4人の捜査会議はなし。そして、突然の安田顕による、林遣都の監禁事件から、林が刑事に復帰する話にまで進み、結果的には、最後に、蛇女の松岡茉優の登場、そして、小説家であったはずの安田顕は弁護士だったという、突然の情報。もう、あっちからもこっちからも、枠に収まらないような変化球がどんどんぶち込まれ、よくあるパターンで、どうも次週から全く違うドラマに転換していきそうである。昨今の

「初恋と悪魔(第4話)」わかりやすい事件の裏に、混乱の現実が溶け出していく

やはり坂元裕二の脚本なわけで、主役の4人のリアルな周囲が溶け出していくような感じについていけるかどうかである。 表の事件。今回は世界英雄協会と名乗る、世の中のモラルを守らない人々にドローンから攻撃するという輩の話。この犯人が、佐久間由依を攻撃したことで柄本佑が本気になる。スイッチは、犯罪への怒りから起こるものではないところがこのドラマらしい。で、今更だが、柄本の役名が「小鳥」なんですよね。ここ、「ユニコーンに乗って」の西島秀俊と被ってるんですよね。昨日、「石子と羽男」と「競

「初恋と悪魔(第3話)」松岡茉優の不思議な存在感と、

ラスト、仲野太賀の兄を、松岡茉優が知っているという告白。この告白がドラマの次の章として動き出す感じ。 今回の最初も、仲野が振られて、花束を持ったまま職場に戻ってくる。そこで水撒きをしている松岡が、仲野に水を浴びせる。水というものは、意味なく画面を有機的する。このシーンで、二人がなんか近づく感じにも見えるから不思議だ。ここと、ラストがうまく繋がってる感じに見える今回。 そんな今回の事件は、松岡が生活安全課としてスーパーに派遣され、万引き犯を捕まえるべく仕事をしていた。だが、

「初恋の悪魔(第2話)」仲野太賀はじめ、4人のキャラの交わる先に何が見えるのか?

脚本家は、舞台を警察におきながらも、そこで燻っている4人のアイディンティテーの回復ドラマを作ろうとしているのだろう。そういう意味では、起こる事件は彼らが交わるきっかけでしかない。その向こう側、壁一枚挟んだ向こうに本当の捜査本部があり、学芸会のような感じに見せていることが新しい感覚ではある。だいたい、その本当の捜査を仕切ってるのが、瀬戸カトリーヌというのは、なかなかナイスな配役である。 今回も仲野太賀から物語は始まる。結婚式をいつにするかと恋人と約束。そんなところを林遣都に気

「初恋の悪魔」坂元裕二の刑事物だが、情報量の多さとキャラの強さで、永遠に揃わないルービックキューブみたいな…

昨年の「大豆田とわ子と三人の元夫」以来の坂元裕二脚本の連続ドラマ。舞台が警察という、彼にとっては珍しいと思ったが、そこで繰り広げられるのは、警察の中ではみ出した4人が繰り広げる、探偵もののような、変な世界。仲野太賀、林遣都、松岡茉優、柄本佑と、現在の日本エンタメ界の中でも、クセのある芝居ができる4人を集合させて、思いっきり、出鱈目な感じにセリフを喋らせるとこうなるという作品。初回から、なかなか飛ばしていて面白かった。 とはいえ、坂元脚本にしたら、基本のストーリーラインは、結

「ドクターホワイト(第3話)」危ういバランス感覚を演じている浜辺美波が興味深い

3回目、CDTという組織が明確に成立した回と言っていいだろう。そして、浜辺美波が誰なのか?というところも動き出す。まずは、おばさんと、警察を辞めてきた男に誘拐されそうになる。確かに大きなものが動き出した感じを視聴者に感じさせるには十分なところ。そして、失踪中の瀧本美織の兄である、毎熊克哉から、柄本佑の元の電話がくる。医療的なドラマと、この浜辺をめぐるサスペンスがここから一緒に動き出すということだろう。まあ、ここまではそこそこに面白い。 それも、浜辺美波の無垢な少女演技に対し

「ミステリと言う勿れ(第4話)」菅田将暉と柄本佑の対談番組のようなドラマ

このドラマ、菅田将暉とVS男優たちという設定なのだろうか?後々女優も出てくるのか?そう、菅田将暉十番勝負的な味わいを感じる。事件の設定や、それを推理し解決していく菅田の思考には少し無理がある気がするが、無理があるから面白いとも言える。 今回は菅田将暉VS柄本佑。結果的には、やはり柄本の方が役者的には奥が深い感じがした。彼は、爆弾犯人であるという体感みたいなものをしっかり演じきれている。視線があまり落ち着かないようなところもうまい。ボサボサ頭なのだが、表情がよく見てとれる感じ

「ドクターホワイト(第2話)」人の心を覚えることで、何が起こるのか?

浜辺美波ファンにとっては、この無垢な感じの役はたまらないです。笑顔を覚えて、それを試す浜辺美波が見られるとは、もうこんな役は回ってこないだろうとも思いますが、何度も見てしまいました。 今回は、エコノミー症候群を見つけ出す話。確かに旅行に行かなくてもそれは発症するわけだが、昨今はその名前が皆に知られたせいかあまり話題にならない感じだったので、久しぶりに聴いた病名だった。私のように、集中していても貧乏ゆすりしているような人にはあまり関係ないのだろうが、働く環境により、それが死に

「ドクターホワイト」浜辺美波の無垢な演技に、色々考えさせられるドラマ?

樹林伸原作の小説のドラマ化。医療ドラマではあるが、それ以上に人間の荒れた心に対する警鐘みたいなものを描きたいようにも思える。私的には、浜辺美波主演ということで見ないわけはないのだが、岡崎紗絵と一緒に住んでいるという設定もまた良しということで、実に色々癒しになるドラマだったりする。 話は、柄本佑が拾ったといえる浜辺美波が記憶喪失らしいのだが、医療に対する知識だけは豊富で、その人に近づくだけでその人の病名を当てるという、ヒーラーのような女性で、彼の身元を追うとともに、医療現場に