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【読書ノート】『偽ガルシア・マルケス』
『偽ガルシア・マルケス』
古川日出男著
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ガルシア・マルケスの作品から多くの影響を受けた作者が、ガルシア・マルケス論を展開する。
「読書の染み」とは?
読んだ後に心に残るイメージや印象のことを指す。数時間後、一日後、一週間後にまだ心に残っている情景や感じた感情などがそれに当たる。
本を読むと、読書は染みになる。長篇は、たぶん粗筋のように言える。ちゃんとした粗筋にはまとめられないにしても、こんな展開だった、とは言える。短編の場合はどうか?「頭に残るものは何か?」と。 読後、一時間経って、何が残ってるか? 翌日、何が残ってるか?
何に染みるかは人によって違う。
その違いというのが、ひとのアイデンティティだということなのだと思った。
私自身、この作者に共感する部分は非常にある。長編の良さはもちろんあるのだけど、短編をどう味わうのか?
私の場合、キーワードを拾っていく。キーワードを通して、作者の意図を考えてしまうのだけどね。
まあ、本当は、そういう読み方ではなく、文章やキーワードそのものをそのまま、受け止めるべきなのかもしれない。
文章ってなかなか難しいのだなあと思わされる。人間にとっては、文章を書いたり読んだりする歴史は5000年程度と言われているだけに、浅いのだなあと改めて感じさせられる。