【ショート ショート】 熊みたいなクマ
誰と一緒に住みたいかなんて、それは大好きな彼女とに
決まっている。といっても今、俺に彼女はいない。
別れたんだ。コイツのせいで。
俺は、クマと住んでいる。
クマといっても、動物の熊じゃないよ。
目の下のクマだ。
姿形は熊に見えるけど、正体はクマだ。
ああ、なんだかややこしい。
「お前さあ、いつまでここにいるつもり?」
俺は、ソファでくつろいでいる熊みたいなクマにきいた。
「キミのクマが、消えるまでかな」
蜂蜜入り牛乳をかき混ぜながら、クマはいった。
「チッ!何だよ、キミっ