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【無冠の原因】横浜F・マリノス2020シーズンレビュー
戴冠から1年、
トリコロールは異国の地でもがいていた。
あの日見た力強さも、速さも、ワクワク感も、
まるで別のチームかのように見る影もなく、
もがき、苦しみ、ついには敗北を喫した。
思えば、この1年はさまざまなことがあった。というか、ありすぎた。
気づけば、クラブも、それを取り巻く環境も、生活も、社会も、
何もかもが変わり果ててしまった。
まさに激動の1年だった。。
さて導入はこ
2020J1第1節 横浜F・マリノスvsガンバ大阪@日産ス
「後半は盛り返したけど前半はダメだった」
このようなゲームだったのではないでしょうか。
少なくとも僕にはそう見えました。
では、なぜ前半がダメで後半が良かったのか。
この試合の分析を通してこの命題を解きたいと思います。
【Starting Lineup】
横浜F・マリノス
・4-2-1-3のマルコス・システム
・エリキとエジガルはベンチスタート
・朴がゼロックス杯以来のスタメン出場
2020J1第2節 浦和レッズvs横浜F・マリノス@埼スタ
ついに帰ってきました。待ちわびた我らの日常が。
否、まだ日常とは程遠い状態ではありますが、それでもJリーグが、マリノスが見られる週末は幸せなもんだなと改めて強く深く実感しました。これは試合結果云々とは関係なく、です。
さて、リーグ再開の感傷に浸るのはここまでにします。
結果はスコアレスドロー。マリノスが浦和の守備ブロックを攻略できなかった試合でした。
よって、今回のレビューの論点は以下の2
2020J1第3節 横浜F・マリノスvs湘南ベルマーレ@三ツ沢
かなり意見の分かれる試合だったのではないでしょうか。
勝利という結果、しかも得点が取れていなかった中での3得点。これらは今後マリノスが勢いに乗っていく上で非常に大きな意味を持つと思います。しかしその一方で、漠然とした不安を抱かざるを得ない内容でもありました。
湘南のコンパクトな守備陣形に苦戦し前半はわずかシュート1本に押さえ込まれる始末。今後のためにも湘南が何をしてきたかはしっかりと整理し、把
2020J1第4節 横浜F・マリノスvsFC東京@日産ス
今季リーグ戦4試合のなかではベストパフォーマンスだったのではないでしょうか。ここまでの試合で生じた課題をクリアする様子も見られましたし、このチームは日々成長しているのだと再確認することもできました。
もちろん課題がなかったわけではありません。
そこで今回は、できたこととできなかったことを整理する形で進めていきます。どうぞ最後までお付き合いください。
【Starting Lineup】
■横
2020J1第5節 鹿島アントラーズvs横浜F・マリノス@カシマ
完敗?惨敗?
表現はそれぞれにお任せしますが、とにかく負けました。
なぜ負けたのか、その原因はいくつか、というよりもたくさん挙げることができますが、一つ根源にあるのはビルドアップの部分だと思うんですよね。
要は、「さあ、これから攻撃を始めるぞ」というビルドアップの段階でボールを奪われ、ショートカウンターを喰らっているからたくさん点を取られているわけです。
ここを突き詰めることで状況は好転す
2020J1第6節 横浜F・マリノスvs横浜FC@日産ス
13年ぶりのリーグ戦の横浜ダービー。こうした状況だったので正直ダービーらしい緊迫感というものはスタジアムにいてもあまり感じませんでした。
兎にも角にもこの試合に勝てたことが今のチーム状況を考えるとすごく意味のあることです。前節はチームが自信を失い敗戦の仕方であるように見えたので、その次の試合で4発快勝というのは何よりも特効薬になるのではないでしょうか。
ただ、試合展開を俯瞰してみると横浜FCは
2020J1第7節 コンサドーレ札幌vs横浜F・マリノス@札幌ドーム
このシーズンこの先どうなるか、正直わかりません。
ただ、この敗戦の位置付けは今季この先に向けて一つのベンチマークになると思います。
なので、何をやってきた相手に苦戦をし、どうするべきだったのか、というところはまとめておく必要があると感じています。
今回の流れは以下の通りです。
⑴札幌のプレッシング
⑵狙うべきだった箇所と現状の課題
⑶なぜミスは起きるのか
どうぞ最後までお付き合いください
2020J1第8節 ベガルタ仙台vs横浜F・マリノス@ユアスタ
勝つべくして勝った試合。
これは今季初めてではないでしょうか。
やるべきことをやって、なおかつ結果につながったことは、マリノスにとって非常に大きい勝利だったと思います。
試合内容に目を向けると、テンポの良いパスワークが戻ってきて、多くのチャンスを作り出していました。では、今までの試合と何が違っていたのか、ここに焦点を当ててこの試合を振り返ってみましょう。
今回は今までの試合と違っていた点を
2020J1第9節 横浜F・マリノスvs柏レイソル@日産ス
この試合についての私の印象は、「良かったけど、点が取れなかった」です。
いや、オナイウ阿道の素晴らしいゴールで1点は取れたわけですが…。
もっと点を取るべき試合だったと感じています。
そこで今回は、「良かったけど、点が取れなかった」を分解することでこの試合を紐解いていきます。具体的には、「⑴良かった」と「⑵点が取れなかった」とに分けます。
まとめると以下の通りです。
⑴内容が良かったのは
2020J1第10節 大分トリニータvs横浜F・マリノス@ビッグアイ
期待の新戦力に胸躍らせて始まった一戦は、なんとも無様な結末に終わりました。今季ワーストとの呼び声高い凡戦を振り返っていきます。
大前提として、この試合のマリノスはいつもとやや異なる立ち位置でボールを運ぼうとしていました。マイナーチェンジを敢行したのです。
今回はそのマイナーチェンジについて、その狙いやうまくいかなかった理由をまとめてみようと思います。
⑴マイナーチェンジの内容
⑵マイナーチェ
2020J1第11節 清水エスパルスvs横浜F・マリノス@日本平
エンターテイメント性に富んだ乱打戦は、我らがマリノスに軍配が上がりました。
新加入のジュニオール・サントスと前田大然、数試合ぶりに怪我から復帰した仲川輝人と實藤友紀、久しぶりの先発出場を果たした高野遼。前提として、連携面に不安を抱えた選手たちがスタメンのうち5人、つまり半分を占めていたことを考慮するならば、まずはチームとして機能させることができるかどうか、ここが重要なポイントになります。
アタ
2020J1第12節 横浜F・マリノスvsサンフレッチェ広島@日産ス
苦しみながらもやれることをやって勝った試合。少しエモーショナルな場面もあり、とても良い試合でした。
今回のテーマは「マリノスの使いたいスペースをめぐる攻防について」です。
やや閉鎖的だった前半と比較的優勢に試合を進められた後半。この対比を説明するにも”スペース”をベースにすると伝わりやすいかと思ったので。
では、マリノスが使いたいスペースとはどこのことなのか、それは、”ライン間”です。DFと
2020J1第29節 横浜F・マリノスvs北海道コンサドーレ札幌@日産ス
難敵相手に4-1での勝利!
7月の対戦で叩きのめされた相手に見事リベンジを果たしました。素晴らしかった!
あの時と何が違っていたのか、これがこの試合を読み解く最大のポイントになります。よって、前回対戦時との相違点に焦点を当てたいと思います。
結論から言うと、札幌のやりたいことをさせなかった、というところに尽きるのではないかと。では、札幌が何をしたかったか。それはショートカウンターです。高い位置