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2024年8月15日 16:56
石よ時の流れ大地の変遷げに重々しいものが濃縮されてそこにあるのにどうしてかそんなにぽっかりとしているのだ山や岩のようにおどろしいすがたで畏敬を集めるがよいものをどうしてかそんなに小ぶりに丸くなっているのだ石よ私の旅に黙って伴われる石よ動力も持たぬのにどうしてそんなに自由なのか私を経由してどこへゆくのか嗚呼、私の血潮にも石と同じ元素が流れているではないか石のよう
2024年7月28日 00:34
あの素晴らしい山肌に私の魂は吸いついてしまったりんりんと夏が更けてゆく
2023年3月13日 17:04
靴下に 縫われた鳥がうれしい平日の朝
2023年3月14日 08:58
昨夜 雨が降った今朝の 眩しい 庭の葉を陽に透かし肌色のハサミでスック スックと切り取っていく世界はこんなにも美しい と知らせるために葉は 手元から零れながら還っていく光の中へ還っていく澄んだ空気に輝きながら還っていく
2023年3月17日 18:57
京都ステイションの美しい夕暮れに浮かべる金曜の心
2023年3月20日 09:04
一人でいると言葉が 寄ってくる闇が 寄ってくる私はいつも居心地のいい椅子にもたれながらしおからい夜の海でさみしさをいじくっている
2023年3月28日 08:39
夜ひときわに発色するチューリップのはな街灯も星月もきえうせようが耿々と ともるこのうれい
2023年4月3日 22:25
こんな日はトビウオになってうみの あお もそらの あお も知りたい
2024年1月14日 23:58
人を嫌うと遠くの山が美しく迫ってくる地平線を遮るビル群あれらを粉塵と消し去り山と空で視界を満たしたい欲が抑えがたく溢れてくる人を嫌うとき私はひとつの大きな感覚となって社会的無気力の装いのうちに野性的知性の血潮鈍く滾るそれをしつしつとめぐらせ山よ恋し 海よ恋しと浮ついて見せながらその実深緑の闇に沈んでいるのだ
2024年6月8日 18:35
空を飛べたらあの山へだって行けるんだなベランダから臨む馴染の山へ空を飛べたらあの親しげな山肌めざして彗星のように飛んでゆこうと思う
2024年6月14日 00:27
トクベツ貧乏な子たちが暮らす町イチバンのボロアパートが実は宇宙船だったらいい地球の滅ぶ夜静かに浮かび上がる船の中彼らだけは夢を見続けられるように