すばらしいお母様:「すごい!はなまるがたくさんだね!がんばったね!」
今日も生徒様(6歳女の子:年長)が授業にきてくれました。
「今日はなにをするの?」
「一緒に決めよう!今日は…テキストのこのページの続きからだね」
「そうだね!おっけー!」
いつも 今日のやるべきこと をお子様と一緒に確認してから進めていくのが日課です。
6歳の女の子(年長)はどのようなお子様?
初めて塾にいらした時、6歳で年長だった生徒様は自宅で計算を学び始めた時期でした。
それから3か月経過し、ちょうど小1の2学期以降で習う計算に取り組んでいるところです。
計算力は7か月目、暗算力は5か月目(※1)のレベルに到達しています。
計算力:7か月目
・3+7+8=
・4+6+5
・19-8=
暗算力:5か月目
・2+2―1=
・3-2+3=
計算力とは、計算の解き方を知っていること。
暗算力は、身につけた計算の解き方を使って暗算で(筆算せず)解けることを指しますが、こういった問題ができるようになります。
(※1)週に2時間の授業でどんな計算ができるようになるのか
「絶対できる!暗算力一覧表」で、親御さんにお約束しているものです。---
「ねえねえ、なんでこの問題はこの答えになるの?もう1回確認していい?」
「いいよ!じゃあ一緒に確認していくよ?」
「うん!」
一般的に6歳前後のお子様の多くは計算を解いて答えが合っていると
「〇がたくさんある!」
「花まるうれしい!」
という気持ちになって、やる気になって次のページにどんどん進めていくことが多いです。
そして、間違えた問題をもう一度解きなおすことで「なぜ間違えたのか」を把握し理解を進めていきます。
そのうえで、当たった問題も「なぜ当たったのか」計算の理論を理解できるように別のタイミングで授業を行います。
しかしこちらの生徒は
答えが当たった時も、間違えた時も「なぜこの答えになるのか」と
計算理論の本質を理解しようと進めていくことにすぐ興味を持つことができる特性を持っていました。
計算や算数のルール・意味を知ろうとする知的好奇心を強く持っており、いつもたくさんの質問をしてくれます。
例えば
7+8-5-9= を見て、
「せんせい!最初の7+8から計算していいの?」
「いいよ!そしたら今ある7のところそのまま8をたせるかな?」
「…たせない!」
「ってことは、まず10を作らないといけないから、8のおともだちを考えようか!」
「そっか。2!でいいんだよね?…今15になった!」
「そうそう。合ってる!合ってる!つぎは-5だね。これはひける?ひけない?」
「ひける!…だから5をとったよ。」
「うんうん!ばっちりだね!じゃあ-9は?」
「…ひけない!から…10から考えるでしょ?」
こんな風に1つずつモノを使って丁寧にくりあがり・くりさがりの意味や計算の考え方を練習していきます。
一見、このように1つずつ見ていくのは時間が掛かるように見えますよね。計算式と答えを何回も言って、書いて…と、暗記してしまう方が早く感じるかもしれません。
では、どうやって暗記していますか?
例えば
+8のくりあがりの問題と言ってもたくさんの種類が出てきます。
7+8-5=
7+8+3=
10+2+8=
…など、たくさんあります。
おそらく、間違えなくなるまで全て付箋に書いて壁に貼って覚えたり、
覚えるまでは式と答えをプリントに書く…
というケースも多いのでしょうか。
おそらく親御さんも仕事や家のことなど忙しい中、
お子様のために時間をかけて工夫されていらっしゃいますよね。
それなのにいざテストや確認をしてみると
『同じ問題なのにしょっちゅう間違える!』
ということはありませんか。
あるいは
『せっかく覚えたのに忘れてる…?!』
『覚えるのに時間がかかりすぎる…』
お子様の様子を見て心配になっている方もいらっしゃるかもしれません。
実は暗算を学ぶことは、暗記していることではありません。
生徒様とのやり取りにあったように
基礎段階からモノを使って計算の理論を把握し、頭の中でモノの動きを想像できることにより、
たし算・ひき算だけでなく、かけ算・わり算・分数・小数などで応用が効き、暗算力を発揮します。
基礎からくりあがりの意味や理論を理解することになるので、
暗記に頼らずとも、答えを間違えずにサッと答えが出せるようになっていきます。
結果的に
今日も1時間の授業で 60問以上 の計算を解いていました!
授業の後、お母様がお迎えにいらっしゃったので玄関先でお子様の頑張っていた様子をお伝えしました。
お話しているとお母様を見つけたお子様が駆け寄り、
「〇〇、今日も4ページ進んだよ!」
と、得意げにお母様に話しかけていました。
お母様が
『すごい!はなまるがたくさんだね!がんばったね!』
と、お子様のほっぺをツンツンしながら笑顔で伝えていました。
6歳の女の子(年長)のお母様はどのようなお人柄?
お母様は働いており忙しい方です。
体験レッスンの時に
『数字に興味を持っているので算数を好きになってほしいです。楽しく学んで好きになってくれたらいいなと考えています。』
と、算数へのお考えを話してくださいました。
小4のお兄様が先に通っていますが、
妹さんが年少の時からお迎えについてきてくれており、いつも教室に置いてある算数の教具に興味を持っていました。
その頃の思い出話も交えながら、次のように伝えてくださいました。
『この子(妹様)には兄と違って理系にいってほしい!と強く思うわけではないですが、ただ今は本人の将来なりたい職業が理系なので、少しでも興味を持ってくれたらいいなと思っています。』
背景には
『兄は計算が得意になって中学受験をしようと決めたくらい算数に自信を持てるようになったんです!
塾に行ってもついていけてるんです。周りのお友達の話だとそもそもついていくのも大変だって聞くので、やっててよかった~!と思ってるんです。
だからこの子(妹様)も選択肢が広がるようにと思っています』
と、お兄様を通じて実感されている経験がありました。
今日のお子様の授業の様子をお伝えしたところ
『お兄ちゃんがいつも楽しそうに「計算塾行ってくる!」と通っていた姿を〇〇はいつも見てきたので、「〇〇も通いたい!」って言ってたんですよ。笑
いろいろ想像して期待を持っていた分、実際にお勉強を始めたらギャップがあるかもしれないとちょっと構えてもいたのですが、お兄ちゃんと同じようにこの子も「今日は計算塾行く日?」って聞いてくるんですよ。笑
楽しそうにお勉強していて本当に良かった~!』
『ね!〇〇はいつも今日あるの?って聞いてくるんだよね?』
と、お子様に話しかけながら伝えてくださいました。
楽しい=計算の仕組みや数字に興味を持つこと!
一般的に楽しいというと
お友達と一緒にいるから楽しい!とか、テーマパークで遊んでいて楽しい!という一過性の楽しさを想像する方が多いのではないかと思います。
しかし算数や計算のお勉強で「楽しい」という気持ちは
一過性の楽しさとは異なります。
お子様が計算の仕組みや数字に興味を持ちおもしろいと思うことで楽しくなり学んでいけます。
お子様が計算や数に興味を持てるように計算塾が様々な工夫をするのは当たり前です。
そのうえで
「計算がおもしろい!だから楽しい!」という気持ちになったお子様が
その気持ちを継続できるようにと考え、
お母様が「楽しむ」ことに重点を置いたお声がけをされていることにすばらしいと感じました。
自転車の後ろにあるチャイルドシートに座らせながら
お母様が
『今日も楽しかった?』と聞いています。
「楽しかったよー!〇〇、がんばったからおなかすいたよ!」
『そっか。笑 いつもはおなかがすいたら元気なくなるのに!』
「ちがうの。〇〇おなかすいたの忘れてたの!」
『そうなの?!そんなにがんばったんだね。笑
よし!じゃあ早く帰ってごはんにしよう!お兄ちゃんも待ってるしね』
「はーい!」
この日は東京でも夜から雪が降る予報が出ていて
お話をしているときの白い息がより寒さを感じさせる日でしたが、
自転車をこぎ始めて
「さようなら~!」と笑顔で帰っていく親子の後ろ姿からは
心が和むような温かさを感じました。
***最後までお読みいただきありがとうございました!***
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