青い空、エメラルドの海、真っ白なビーチにヤシの木🌴 ビートのきいた音楽、ダンスのあふれるカラフルな街、暖かい人たち……、それとも、気候災害、発展途上、不安定な社会? 「南」という言葉には様々なイメージが重なります。
アルゼンチンタンゴにおける「南」のイメージは、というと、固有名詞 Sur もしくは 定冠詞つき el sur で、今はもう失われてしまったタンゴ生誕の地、みたいな感じでしょうか。
タンゴ生誕の地とされているボカ地区(La Boca)がブエノスアイレス市の南
目で誘う、なんて健全な社交にあるまじき? ところがですね、アルゼンチンタンゴのダンスパーティでは踊りたい相手を目で誘うんですよ。カベセオ(cabeceo)と言いまして、カッコいいって言えばいいんですが、わかりにくい時もあって……。
(タイトルイメージ from Un tango más)
まずは映画『ラスト・タンゴ』の予告編の冒頭25-30秒あたり、ミロンガで若い2人がカベセオを交わすシーンを見ていただけると、どういう感じかわかりやすいと思います。順を追って見てみると:
「アルゼンチンタンゴを始めたいけど、どこで誰に習ったらいいのかしら?」確かに迷うところですよね。習い始めても「これでいいの?」と迷いは尽きない...…。できることなら、お金も、時間も、人間関係も無駄にしたくない大人の習い事、見過ごされがちな「本場のタンゴ教育」事情もふくめ、ご参考ぐらいにはなるかなー、という事を書いてみました。
(タイトル写真 by Pablo、タンゴの歩道 Vereda del tango)
はじめに
ピアノ、油絵、フリークライミング……やってみたい事
「ミロンガなんて言われても、普通の人は『はぁ?』ですよ」
う~ん確かに、ウルトラ怪獣? みたいな音の組み合わせだもんね……。いや、でも、普通の人が来るところなんですよ、冗談抜きで。
(タイトル写真 from Wikipedia )
ミロンガ(milonga)とは、アルゼンチンタンゴを愛する人たちが踊るために集まってくる場のことです。小説『Oblivión』でもミロンガのシーンをいくつか書いたのですが、もうちょっと説明があったほうがとっつきやすかったかも、と反省いたしまし