移民のタンゴ
そうだね、タンゴは移民の音楽だよね。......うん、それで?
オルケスタ・エル・アランケ(Orquesta El Arranque)の2004年イタリア公演は名付けて『移民のタンゴ』。ゲスト出演したタンゴ音楽界の大御所4人、Raúl Garello、Mauricio Marcelli、Néstor Marconi、Julio Pane がすべてイタリア系アルゼンチン人ミュージシャンであることにかけてあります。なのでその心は immigrants じゃなくて emigrants の方ですかね。
同じメンバーでスタジオ録音の Maestros が出ているのですが、そのCDのカバーデザインもユーモアたっぷり。タンゴ界のレジェンドに果敢に立ち向かうエル・アランケのメンバーたち、というテーマ(?)のデザインなんですが、ちりばめられたイメージがどれもクスリと笑えます。タイトル写真はそのイメージのうち、エル・アランケ対(超絶技巧、変幻自在、八面六臂の)ネストル・マルコーニ!