この国には「ありがとう」が足りない。
とまあ、なんだかどこかの缶コーヒーのCMみたいになってしまったのだが、考えてみればこの日本語と言う言語を話しているのは我々日本人だけなので、つまりは日本にはせっかく「ありがとう」と言う言葉があるのに、皆さんそれをちゃんとフルには使えていない、と言う感じであろうか。
こちらはもう10年近く前から、なるべく人に何かやってもらったら「あっ、すいません」ではなくて「あっ、ありがとうございます」と言おうと少しずつ心がけて来た。なのだが昨年のコロナ禍の中、感染のリスクも恐れずに働いてくれているスーパーの店員さん達に無性に感謝の念が湧いて来て、自然にレジで「ありがとうございます」と言う言葉が口から出るようになった。
ここからは昨日のnoteの続きになってしまうのだが、他人にやたらと「ありがとうございます」と言っていると、なんだか自分自身にも感謝できるようになる気がする。僕は今日ジョギングに行って無事4月のノルマを達成したのだが、心のどこかに声には出さないものの自分自身に向かって「1ヶ月5回のジョギングのノルマをこなす程度の約束は守れてくれる感じでありがとうね。そして走り続けられるぐらい健康でいてくれて本当にありがとうね」と言っている自分がいる。自己肯定感って結局こんな事(つまり究極的には我々が生きているこの世界全体を肯定すること)なのかな、なんて最近ぼんやりと思ったりもしているんである。
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