『どの様な「食材・食品・生産物」を私は食べたら良いのか!?』(「体質/体調別」栄養摂取のアプローチ)〜【特4】
【特4節】〜『ダイエット(痩身)をご希望の方々へ』「ダイエット(痩身)の効能・効果アプローチがある成分&食材・食品・生産物」について【③】
・『ダイエット(痩身)』に良い影響を及ぼす効能のある成分(成分群/分類)について、【後編】
11]〜『ダイエットの効果がある成分』。(痩身作用のある成分)
●『ナリンギン/フラボノイド類』、
・「ナリンギン」には、「食欲抑制作用や抗酸化作用があり、また満腹感を得やすくなる」事から、「ダイエット効果」が期待されます。
・食べるだけでなく、「グレープフルーツの香りを嗅ぐだけでも独特の苦い香りが食欲を抑えてくれる」と云う効果・効能があります。
●『ヒスチジン/必須アミノ酸』、
・「ヒスチジンは、交感神経を刺激するヒスタミンに変換される事」により、神経機能に働きかけ、「脂肪細胞に於いて交感神経を刺激する事で、脂肪燃焼を促進する効果がある」とされています。
※また、「食欲を抑制する効果もある」とされ、近年ではヒスチジンには2つの肥満防止作用があることが明らかとなり、「ダイエット効果」が期待されています。
●『ビタミンB²/リボフラビン』、
・「肥満を防ぐ為に最も大切なポイント」は、脂肪を体に溜め込まない様にする事です。
・その為には、「食事から体に吸収された脂質や糖質を分解し、エネルギーに作り変えて消費する」事が重要です。
この代謝には、ビタミン・ミネラル等の必須栄養素が必要ですが、特にダイエット中の場合は食事制限をする事によって、これらの栄養素が不足しがちです。
※「ビタミンB²は脂質・糖質の代謝を促す」ので、ダイエット中も意識して摂る事奨めています。
●『ファセオラミン/ファイトケミカル』、
・「ファセオラミン」には、「炭水化物の消化酵素の働きを抑制し、糖を吸収されにくくする効果」があります。
※「白インゲン豆の抽出エキスを1日に445mg、1ヵ月のみ続けた結果、体重が4%、体脂肪量が約10%減った」という報告もあります。
●『リモネン/精油・香気成分』、
・「その香り」には、「リラックス成分がある他、交感神経を活性化させ血管を広げ、血流の流れを良くします」。また、
・「アロマセラピーでは、柑橘系の精油がダイエットに効果的」とされており、これも、リモネンが交感神経を活性化させることで脂肪を分解する働きがあるためです。
●『林檎ポリフェノール/フェノール類』、
・「りんごポリフェノール」には、「脂肪を分解する酵素であるリパーゼの活性を抑制する働きがある」為、「食事で摂取した脂肪分が小腸から吸収される事を防ぎ、排泄する働き」があります。
・また、「肝臓にある脂肪を合成する脂肪酸合成酵素の働きを抑制し、脂肪をエネルギー源として燃やす酵素を活性化させる働き」があります。
12]〜『メタボリックシンドロームを予防する効果がある成分』。(痩身作用のある成分)
●『ノビレチン/フラボノイド類』、
・「ノビレチン」には、「メタボリックシンドロームを予防する効果」があります。
※「ノビレチンは、脂肪細胞の分化や脂肪細胞中の脂肪分解を促す働き」があります。
・また、「血糖値の上昇を抑える効果や、血圧の上昇を抑える働きもある」事から、「メタボリックシンドロームの予防に効果的」だと考えられます。
●『フコキサンチン/カロテノイドの一種』、
・「脂肪組織には白色細胞組織と褐色脂肪組織の2種類」があり、それぞれ異なった働きがあります。
※「白色脂肪組織は過剰に摂取したエネルギーを脂質として溜めこむ働き」があります。
※「褐色脂肪組織は脂肪を分解し、熱を発生する事で、体温の保持と余分なエネルギーを消費する働き」があります。
●『レスベラトロール/ポリフェノール類』、
・「レスベラトロール」は、「高カロリーな食事による脂肪の摂り過ぎに働きかける効果がある」事が分かっています。
※マウスに「高脂肪食とレスベラトロールを一緒に与えたところ」、「肝臓のコレステロールの蓄積が減少する」という効果がある事も確認されています。
13]〜『脂肪肝を予防する効果がある成分』。(抗脂肪肝作用のある成分)
●『ビタミンB⁶/ピリドキシン』、
・「ビタミンB⁶」は、「脂質の代謝をサポートし、肝臓への脂質の蓄積を防ぎ、脂肪肝を予防する効果」があります。
・お酒をたくさん飲む人は、肝臓に脂肪が蓄積しやすく脂肪肝になるリスクがあります。
・この様な効果を持つ「ビタミンB⁶は、ビタミンB²/リンと共に脂肪肝の治療にも使われています」。
14]〜『脂肪を燃焼する効果がある成分』。
●『プロリン/非必須アミノ酸』、
・「胃/すい臓の消化酵素であるリパーゼ」には、「脂肪を分解しエネルギー源として消費し易くする」事で、「内臓脂肪や皮下脂肪を減少させる働き」があります。
※「プロリンにはリパーゼを活性化させる働きがある為、脂肪の燃焼を助け、内臓脂肪や皮下脂肪を減少させる効果がある」と期待されています。
・「運動時にプロリンを摂取する事」で、「脂肪を燃焼させる効果が更に高まる」と考えられています。
15]〜『内臓脂肪を減少させる作用がある成分』。
●『ラクトフェリン/糖タンパク質』、
・「内臓脂肪」とは、腸管の周りに存在する脂肪です。
※22歳から60歳の成人男女26名を対象に、「1日300mgのラクトフェリンを8週間摂取させる臨床試験を実施した結果、内臓脂肪の量が減った」という報告があります。
・「ラクトフェリンは胃や小腸で分解される」事が知られていますが、「内臓脂肪を減少させる為には、胃で分解されず小腸まで届く脂溶性のラクトフェリンを摂取する」必要性があります。
16]〜『肥満を予防する効果がある成分』。
●『リコピン/カロテノイド類』、
・「リコピンの血流改善作用は代謝の活発化に繋がる」為、「肥満を予防する効果」が期待されています。
・「代謝が活発化される」と、「摂取した脂肪分や糖分等が、体内の臓器を介してエネルギーなどに変換される」事で、「効率良く脂肪や栄養などが消費されます」。
※「血流」は、臓器や細胞に酸素や栄養素を送り込み、その働きを活発化させる重要な役割を担っている為、血流の良し悪しは代謝効率に結びつきます。
➀「リコピンには血流を改善する効果がある」為、「臓器や細胞の働きを活発化させて代謝を上げ、脂肪等が蓄積されにくい体を作る」と期待されています。
また、②「リコピンが持つ抗酸化作用」によって、「脂肪細胞の増加を防ぐ」事ができると考えられています。
以上で、…・『ダイエット(痩身)』に有効とされる成分(成分群/分類)について、【前・中・後編】を終わります。
次回、…「その含有成分〜食材・食品・生産物」に移ります。