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【要約】史上最強の哲学入門 読書記録8
史上最強の哲学入門
飲茶
僕の好きな経営者の一人である「AKIOBLOG」さんのおすすめとして購入を決めた一冊。
僕はこれまで哲学に関する本は読んだことがなかった。
高校の「倫理」という科目の授業で多少、哲学についての勉強はしたことがあったが本質的な部分は全く理解しておらず、単に暗記科目として処理していた記憶がある。
哲学と聞くと、「なんか知らないけど小難しそう」と思うのが一般的だし自分もなんとなくそう思っていた。
でもこの1冊を読んで、高校時代、無理やりゴロを作って覚えていた作業が無駄に思えるほど、スッと頭に入ってくる簡単な表現で説明がなされている。
著者が漫画の「バキ」好きということで、それぞれの哲学者を格闘家に見立ててユーモアあふれる紹介の仕方をしているため、かなり読みやすくなっている。
それだけでなく、著者の用いる「例え話」が本当に分かりやすい。
哲学の難しい概念や考え方を、著者の表現と説明のうまさで全カバーされているため、哲学を身近に感じながら深い理解をすることができる。
冒頭で紹介したAKIOBLOGさんの推しは「ニーチェ」で、「宗教や信仰というものは弱者によるルサンチマンによって作り出されたものに過ぎない」(これだけだとよくわからないと思うので、内容を深く理解したい方はぜひ本書をお読みください)という考え方がとてもお好きなようで、自分もかなり共感できる考え方の一つであった。
ちなみに個人的トップ哲学者は、「アリストテレス」である。
アリストテレスは「万学の祖」と呼ばれ、「ある一つの集合体の共通項を取り出し、抽象度を上げて特徴をまとめ、それをわかりやすく体系化する」という考え方で、すべての学問の根幹をなした人物とされている。
アリストテレスの考え方は「論理学」とされており、現代で言う「論理的に考える」みたいな思考に長けていたため、おそらくそこが理由で自分は好きだし、当時の世界でも多くの人の納得感を得ながら、それぞれの学問を体系化することができたのではないか、と思う。
哲学と聞くとなんとなく遠い世界の話に思う人も多いと思うが、実は現在に深く、大きくかかわっている考え方がたくさんあった。
幅広い考え方や価値観を知りたい人や、哲学が好きな人はもちろん、「哲学入門」というだけあって、かなり入り口としては優しく説明されているので、僕のレビューを見てちょっとでも「哲学面白そうだな」と思った人にもおすすめです。
気になった方はぜひ。
では、また。