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DAY178 半年間のワーホリのまとめ

昨日で仕事は終わり、明日ついに島を出ます。いままで一番早い半年でした。半年間本当にほぼ勉強と仕事をしてたけど、初めて海外で住むことは、未熟な私にとって素晴らしい経験、そして選択だったと感じます。
友人たちと離れる悲しみで頭がいっぱいになってしまう前に、自分が感じてきたことをまとめてみようと思います。


言語の壁に関すること

まず、来る前。いや喋れるし、分かるやろ。くらいの気持ちで出発。その自信は渡豪1年くらい前のたった2週間フィリピン留学(しかもTOEICコース)から来ており、そんなものは一瞬で消えました。
出迎えられるとき、オリエンテーションのとき、98%は分からないし、愛想笑いを張り付けたまま数週間が過ぎました。本当に泣きそうでしたし、SNSでよく聞く「アクセントが~」みたいな次元の話ではなかったです。
少しすると、「分からない」という状況に慣れました。分からないことは当時の自分には当たり前。何回も聞き返すし、キーワードに全力で集中し始めました。

勉強方法は、右往左往しながらも自分なりの習慣をつけて、5か月弱でようやく半分くらい分かるし、伝えられるかなというレベル感まで来ました。私の能力や経験上、人の数倍反復して継続しないといけないのは明白でしたので、意地で続けてました。多分英語は一生学んでいくかなと感じています。
今となっては英語がほぼ喋れない状態で今の環境に飛び込んで良かったなと思います。毎日悔しかったのもあるし、その分相手が求めていることを言葉以外にもジェスチャーや状況から予測して行動し、毎日面倒くさいことでも「俺はできるよ」と働く姿で示し続けてきました。お陰で沢山の職場の方とも繋がれた気がしたし、最後は温かい言葉を頂き、人や環境に恵まれたなと感じます。
言葉も大事。それよりも中身や行動が大事。ポジティブに自信をもって行けよと、渡豪前の自分に言いたいです。

文化に関すること

まずはスキンシップの違いかな。挨拶でハグ、自分はしなかったけどキスしたり、握手の強さも男は強い。途中からめっちゃ強く握手するようになった。話すときの距離感も日本の数倍は近い。

時間関係は、そこまでルーズではない。仕事はもちろん遅れると注意される。まあでもプライベートは別でした。イレギュラーがある
最後のシフトだから、終わったら飲もうという約束をして、当の本人が連絡なしで来ない。外食も基本遅れて始まる。と思えば、フェリーはチケットより早く出ることがあるから乗り遅れるというパターンもある。

性的指向とか、国籍とかは凄い豊かで、みんな気にしない(いい職場でした。)けど、一定数は差別主義者もいるとのこと。結構ひどいことをされた人もいる。言葉が分かればそういう差別的な言葉や態度に敏感になりそう。少しアジア人嫌いなのかな?と思うことは何度かあった。

挨拶の仕方。「how are u?」と言って終わるときもあれば返事を返すときもある。会釈は体が自動的にしてしまうから、基本なんだこいつという目で見られる。けど自分がやりすぎてしまい、職場の人たちは結構ナイスなbowをしてくれるようになった。いろんな言語で挨拶し合うのも楽しかった。

基本みんな笑顔。最初の挨拶がみんな心地よい。結構自分もこれ欲しいとか、してほしいとかを主張することが増えたけど、みんな話を聞いてくれる。逆に謙遜とか遠慮とかの気持ちはあまりくみ取ってもらえることが少ないから、きちんと言葉で伝えないといけない。

真っすぐ歩けない。何回も歩いてくる相手に対してディフェンスを繰り広げてしまった。あと皆「道を譲る」という感覚がないから、めっちゃズカズカ歩く。危ない。でも自分は無駄に謝るからSorryの発音だけかなり上手くなってしまった。

あまり日本みたいに上の人をめっちゃ尊敬して、へりくだらないといけないという事がなく、主張が通りやすかったし、気持ちの距離がとても近く感じた。郷に入っては郷に従えというので、適度に今回得た感覚とこれまでの感覚を調整して人に接していきたいです。そうやって自分の考えや中身を経験から豊かにしていけるのが旅の良いところなんだと気づきました。これは旅行だと違うことになってたと思う。

あとこれは文化的かは分からないけど、男女、年齢問わず、ほとんど皆体を鍛えている。お爺ちゃんがジムで腹筋したり、50歳くらいの知り合いが懸垂を軽々としたり、生物としてたくましく美しいなと思った。

生き方に関すること

一番大きかったのは沢山の人に出会って、沢山の生き方を知れたことです。
受け身で育って来たから、なんとかそういう自分を変えるため、また自分のアイデンティティなるものを知るために、自分のしてみたいこと(海外で仕事をしながら生活する)を選んで不安になりながらも生活していました。
流れるように生きていけばいいという人、お金を沢山溜めることが目的の人、挑戦し続けるという人、旅をし続ける人、圧倒的な存在を目指す人、among others.でいろんな人がいましたが、ほとんどの人はそこまで悩んでいないように見えました。分からないことを考えないというか、なんとかなるみたいな考えが強いなって思いました。
今は情報が民営化して、お金とか見た目の指標で「幸せ」になることを目指すような雰囲気があって、同調的な圧力もすごい自分は感じてしまっていました。
僕にとっては、誰にでもできる「ワーホリにくる」という選択が自分のこれからの生き方にかなり影響することは分かりませんでした。
お金は大事という事は百も承知ですが、今は自分のやりたいことに全力を注ぐという事の難しさと充実さを知ってしまったため、まだ自分は旅をします。もっと自分の考えを豊かにするために、日本を含めた歴史と文化、そして経済的な視点や自然の視点で沢山の世界を見て、全部書き留めていきたいです。

来年は仕事をしながら本を読みあさって、様々な視点で物事を捉えられるように準備します。

まだ書いていないことがあるかもしれないけど、一度書くのを止めて、島を出る準備をします。

勇気を出して、海外に来てよかった。島の全ての方と素晴らしい環境、何かを変えたいと思って行動した自分に感謝です。


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