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「詩の居場所②」

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詩「ページを破る街」書きました。

詩「ページを破る街」書きました。

「ページを破る街」

君は甘い甘い妄言を舐めながら
どろりとした水飴におぼれ
得意気に張りぼての看板を掲げていた

この街を荒らして、何が幸せなのか
口の中で暴風がいつまでも転がって
道行く人の眉が揃って針金のようだった

腐った夢物語を過ごして
生成されて手垢にまみれた志しか
描けない君は、
側から見れば
自分が手塩にかけた実子にさえ、
浅はかな妄言を浴びせつづけていた

(他人に自身のお猪口を

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詩「板上の勝負師」書きました。

詩「板上の勝負師」書きました。

「板上の勝負師」

来たる、その日
人々の願いが夜空に流れてゆく日だった
待ち望んだ輝く台の上で
縦横無尽な才能に、
ひたすら
釘付けになった

一瞬一瞬の豊かな動作が、
七色の踊る声が、
天性の才に彩られた横顔が、
艶で濃厚に広がりを見せて
観る者の顔全体を
濃紺の沼へと沈ませていく
貴方は、罪深い人だった

今日も乏しい私は、
輝く向こう側の貴方を最後まで追いかけて
名残惜しく小箱を閉じて

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詩「平行線の貴人」書きました。

詩「平行線の貴人」書きました。

「平行線の貴人」

目を閉じた、その瞬間
エレベーターが急上昇していく
乗り合わせたのと同時に
あの綺麗な歯並びが目の前にいて
この世の幸せに酷く動揺した

(どうして貴方が、ここにいるのか)

息を呑んだ、その時
貴人の艶めいた蜜と
首筋から放つ金粉に見惚れていた
いつ眺めても
貴方の澄んだ横顔はリリカルで眩しかった

エレベーターが最上階まで辿り着いた時、
蜂の巣のような匂いを無意識のうちに

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