山陰の隠れ家 鹿野温泉で魚介に舌鼓 牧歌的で愛らしい地酒北条ワイン
家族で山陰の温泉宿へ。山陰には三朝や皆生などの名湯もあるが、今回は隠れ家的な少し山深いロケーションの鹿野温泉に。鷲峰山北麗の古い城下町。溢れる自然。草木、虫、満天の星に癒される。
運転の疲れを露天風呂でひと流しして、旅館で夕食を。
個室の座敷の食事部屋で家族だけでゆったりと。献立は以下。 地元の山、海の幸がちらほら。酒も進むが、いつもは茶碗一杯で十分なお米をおかわりまでしてしまった。
【前菜】
手長海老
バイ旨煮
鮎土佐煮
砂丘らっきょう
蛸わさ
【お造り】
鱸
ブリ
甘海老
【蒸し物】
茶碗蒸し
【酢の物】
山陰天然岩牡蠣
【ステーキ】
鳥取黒毛和牛サーロイン
【煮付け】
メバル
ワインは地酒を頂く。山陰 鳥取の老舗、北条ワインの白ワインをハーフボトルで。土地の食材と地酒に癒された。
北条ワイン, ホージョーワイン スタンダード白, 1,000円(ハーフボトル、レストラン価格)
鳥取県北条砂丘で育った甲州種を主体として造られたワイン。小売価格880円のワインをこんな控えめなお値段で出して大丈夫かなとw
香りには大ぶりの和梨、ジューシーな梨、梨の果皮のキュッとしたほろ苦い香り、野太く武骨な印象。ほのかに白い花のフレーバーも。
味わいにはジューシーな果実味、穏やかな酸味、おおらかな酸化的なニュアンスを含むのは大樽発酵か、タンクでやや好気的に醸造か。牧歌的で武骨、素朴なスタイル。
手長海老に。以前、この料理をワインに合わせると生臭みが立ってしまったが今回もそうだった。相性: ★★☆☆☆
バイ旨煮に。弾力のある貝の食感、磯の香りは比較的穏やかで旨味がにじみ出る。ワインの素朴な果実味が包み込む。相性: ★★★☆☆
鮎土佐煮に。柔らかく炊きあがった甘露煮に粉かつおをまぶしたものが鮎土佐煮。鮎の風味が煮詰められてギュッと凝縮している。粉かつおが料理に旨味を加え、口内の幸福度が引き上がる。川と海の魚の風味が凝縮した一品に、ワインのジューシーでほんのちょっと武骨な果実味が絶妙に調和。相性: ★★★★☆
蛸わさに。タコのコリコリとした食感に続いて広がるタコの旨みに、ワサビのシャープな辛味が調和し酒を呼ぶ。グラスと箸が止まらなくなる最高の前菜と食前酒。相性: ★★★☆☆
鱸に。キレイな白身を噛むとふわりと広がる磯の香りとほのかな土っぽい素朴な香り。ワインのジューシーでいて押し付けがましくない素朴な果実味が刺身に調和。相性: ★★★☆☆
ブリに。ややワイルドな磯の香りと血合の鉄分のフーレバーにも、ワインの素朴でジューシーな果実味の懐の広さがカバー。相性: ★★★☆☆
甘エビに。口の中でとろける身から広がる甘みと磯滋味。ワインの素朴でやや武骨な果実味が甘エビからにじむ極上の甘みに調和。相性: ★★★☆☆
山陰天然岩牡蠣に。プリプリの大ぶりな牡蠣。新鮮で身の弾力が強い。磯の香りとともにクリーミーなコクが広がる。海の恵み、滋味が温泉で温まった身体に染みる。果実味は穏やかでいて、どこかコクのある味わいの白ワインが、クセのある磯の香りにもケンカせず寄り添う。懐の広いワイン。相性: ★★★☆☆
メバル煮付けに。ほどよく甘辛の味付けに、メバルの白身のジューシーな脂の甘みが心地よく重なる。ワインのジューシーで武骨な果実味のグリップで、甘辛の味付けにもしっかり踏み止まり調和。相性: ★★★★☆
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