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カラスカレイ味醂漬 カレイの脂と味醂の甘美なコンビネーションに山梨勝沼の赤ワインの甘やかなフレーバー

OKストアで見つけた冷凍のカラスカレイ味醂漬(430円)。カレイはスペイン産。それを宮城県石巻市の水野食品が加工。いかにも味醂がしっかり漬かったことを示す、鮮やかなオレンジ色に目を引かれ買い物かごへ。
カラスカレイは安くて脂が強いため、過去、安いカレイの代名詞だったそう。近年、国産は少なく、輸入ものがほとんどを占める。解凍しフライパンで弱火でじっくり焼き上げた。

身が柔らかく、ひっくり返すときに派手なヒビが入ってしまった。寄せて体裁を整えたつもりだが取り繕えていないw。明石焼き用に買った三つ葉(84円)が大活躍。

味付けのみりんが染み込み、甘みがよく効いていて、カラスガレイのまったり、リッチな脂の甘みに重なり、極上の甘美なハーモニー。香ばしい焦げ目が最高。

カレイは先月食べた煮付けが、シャンパンとの相性が絶妙だった。こちらは北海道産宗八カレイ。確かに脂の質が今回のカラスカレイとは異なる。

今回の味醂漬けのカレイに合わせたのは、ロワールのスパークリングワイン(シュナン・ブラン品種)、山梨勝沼の赤ワイン(マスカット・ベーリーA)、35年熟成ボルドー、イタリア アブルッツォ州の赤ワイン(モンテプルチアーノ品種)。

先ずはロワールのスパークリングワインに。

モンムソー, クレマン・ド・ロワール, フランス, 1,485円(OKストア)
Monmousseau, Cremant de loire, France

ワインについては先日のNoteに。香りにはフレッシュなグレープフルーツ、ほんのりレモンの正統派。酸味も強くキレがあり、余韻にはビターなタッチが混じりミネラル感たっぷり。OKストアで見つけたコスパ抜群スパークリング!!!ロワール。
カラスカレイ味醂漬にワインを合わせる。脂と甘みをバシッと引き締めるがシンクロはそこまでではない。相性: ★★★☆☆

続いて山梨勝沼の赤ワインに。

丸藤, マスカットベーリーA樽貯蔵, 2020, 12%, 2,420円

ワインについては先日のNoteに。明治23年(1890年)5月、創業者が自宅の庭に造った小さな葡萄酒醸造所が始まりの老舗ワイナリー。香りにはストロベリーキャンディ、チャーミングなフランボワーズ、ほのかにバニラの香り。タンニンは滑らかでシルキーな口当たり。丸藤葡萄酒HPから購入可能。
カラスカレイ味醂漬に。甘い香りがみりんによく調和。カレイのまったりとした脂の甘みにも入り込んで高度なシンクロ。相性: ★★★★☆

それにしても、丸藤葡萄酒のマスカット・ベーリーAは最近の夕食で大活躍。アナゴ寿司、マグロのテール照り焼き、たこ焼きに。醤油、味醂、ソース、照り焼きと幅広くカバー。

続いて35年熟成ボルドーに。

シャトー・ラ・ラギューヌ, ボルドー, オー・メドック, 1988, 12.5%, 18,700円
Chateau La Lagune, Haut Medoc, Bordeaux, France

ワインについては先日のNoteに。メドック格付け3級。茜色がかった色調。香りにはドライフルーツ、紹興酒。果実よりも熟成によりスパイスや樹皮などの複雑な香りが強い。驚くほど滑らかなタンニン。
カラスカレイ味醂漬に。まったりとした脂の甘みに、ワインの深遠でシリアス、熟成の深みはどこかかみ合わない。ケンカはしないがもったいない。相性: ★★★☆☆

最後に、イタリア中部アブルッツォ州の赤ワイン(モンテプルチアーノ品種)に。

カンティーナ・トッロ, エンメオー(MO), モンテプルチャーノ・ダブルッツォ, リゼルヴァ, 2017, 13.5%, 2,365円
Cantina Tollo, Mo, Montepulcianod'Abruzzo Riserva, Italy

ワインについては先日のNoteに。香りには快活で陽気な表情にドライフルーツが入り混じる。ブドウの旨みが豊かに広がり緻密な酒質。深淵なボルドー好きにも、妖艶なブルゴーニュ好きにも。2,000円少々の驚異のコスパ。トスカニーで購入。
カラスカレイ味醂漬に。ワインの力強い果実味とタンニンが圧倒。ケンカはしないが、カラスカレイの脂のまったりとした余韻が、タンニンで一気に冷めてしまう。相性: ★★★☆☆

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